FBI失踪者を追え！３＃21「兄と弟の人生」

日本語タイトルは…いつもの…アレですか。
その通りだけどさ。

ダニーが早朝出勤して司法試験のためのお勉強をしていると、こちらも早朝出勤のジャックが邪魔しに入る。
と、そこにダニーの兄さんラフィエルの恋人からラフィエルが家に戻らないと連絡が入る。
この兄さん、この前出たのは服役中で仮釈放審査にダニーの言葉が欲しいと支援者が求めにきた時。
拒否したけれど兄さんのために証言し、仮釈放がかなえられていたようだ。
今は恋人のお兄さんの自動車整備工場で真面目に働いていた。
自分の工場をもとうという段階で、順調に来た道が崩れる。
服役の事実が融資を却下。
何とか金を作ろうと、クスリの売買に手を出すも、すでに工場は人の手に。
大金がそばにあって自棄になったラフィエルは…。
悪いことをして服役していたのは事実なんだから、それに負けちゃいけないよ。
融資担当者に経歴を隠さなかったことは立派だよ。
支援してくれている人のことを一瞬忘れてしまったか。

犯罪者の兄とは距離をおきたかったとはいえ、心配でたまらないダニー。
犯罪者だから避けたい、ではなく自分も変わらないってことが恐かったようだ。
ヴィヴィアンに告白していた司法試験を受験しなかった理由、おそらくこれが厳しく律している断酒の発端。
あの時、酒気帯びで事故を起こしていなかったら、今のラフィエルは自分自身だと常に感じていた様子。
だから兄さんを見るのが辛い、と。
兄さんを救うことは自分を救うことでもあるとダニーは心に刻んだのだろうな、と思わせるエンディング。
この時、兄さんの恋人を抱きとめたダニーさんの視線の向こうには幼い頃の兄と自分が。
コールドケースを思わせるような…
仮釈放中の事件、刑務所行きは免れないだろうな。

深刻な心の問題なんだろうけれど、ちょっと笑ったのが
「部下が私に大事なことを話してくれない」
ジャック、やっぱり気にしてたんだな。
胸の内を聞いてもらうのはヴィヴィアン…というのも勘付いてるかも。