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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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フロスト警部 #17「孤独な復讐」 Penny for the Guy

全裸少年の遺体が発見された。捜索願の出されているボビーの家で写真を見ると、遺体とは別人で誘拐事件は2件起きていることがわかる。犯人は少年の家族ではなく、有名スーパー、コードウェルの社長に身代金を要求してくる。さらに、スタンフィールド家では、強盗が娘のキャロルを誘拐し、身代金を払った後すぐにキャロルは解放されるという事件が起きる。事件の端々に不自然な点を感じ取った新任女性刑事モードは、保険金詐欺を企んだ狂言と見る。

コードウェルに身代金の肩代わりをさせる事件と、スタンフィールド家の強盗誘拐は全くの無関係。
スタンフィールドの方は、嫌悪している継母に何でも買ってやる父親も許せない娘キャロルが、友だちと企んだ狂言。モードの推理、狂言は正解だったけれど、保険金詐欺ではなく小遣い稼ぎ(笑)。
こちらはとてもわかりやすくて、現金自動支払機(出金と入金では機械が違うとは!)に不審な姿がバッチリ映っていた男友だちイアンが、無職なのにステレオ買ってるので、これは事件に関係していないわけがない。警部たちが踏み込むと、キャロルと女ともだちとイアンが身代金で豪遊中(笑)。イアンの着てる服、買ったばかりみたいでまだタグがついてたよ。
事件はわかりました。あとは家族間の揉め事なので。
このおバカさんの一味であるイアンが、「バーナビー警部」のトロイ君でおなじみのDaniel Casey。彼が悪いことをするわけはないのですけど、友だちに使われちゃった感がトロイ君っぽさを醸し出していました(笑)。

で、問題なのが少年誘拐事件。
犯人が、一見無関係なコードウェルに身代金要求したのは、彼への復讐こそが目的だったから。
つかまされた大量の偽札を、こっそり店のつり銭に紛れさせて街中にばら撒いているコードウェルを告発しようとした経理担当女性はクビになり、それを苦にして自殺。誘拐犯人は、この女性の夫フィンチでした。
身代金を要求しても偽札を処分するチャンスくらいに思って利用するに違いない、とフィンチは妻のできなかった告発をしたかったのです。
復讐したいのはわかるが、全く無関係な子どもの命を奪っていいことにはならない。
ピッパがかわいくたって認めることはできない。友だちの飼い犬だったし(笑)。

ピッパの飼い主である友人の留守宅を拠点にして誘拐事件を演出していたフィンチですが「証拠は何もない」とかなり強気。罪もない子どもの命をこれ以上犠牲にするな、酌量の余地を相談しよう、との警部の言葉に耳も貸さない頑固さ。フィンチは、コードウェルの出方にしか興味なし。
あれやこれやの推理でボビーを見つけ出したのはよかったけれど、警部が選んだのは証拠捏造ですよ。捜査自体、ほとんど署長には秘密だし、警察をクビになった男を利用しようとして失敗したりと、ぼろぼろでしたがその最後に、あるはずのない領収書がボビーと一緒に見つかった、という捏造ですよ。
前回(#16「殺意の水辺」)が、証拠のない強盗、精神を病んだ男の殺人、と人権問題を訴えるものだったのに。
確かに証拠のない強盗に警部はたいそうお怒りだったので、前回から一歩踏み出しただけ、とも言えますが。
癌で残された時間が少ないというフィンチ(おじいちゃん)の単独実行力という最大の謎の前ではどうでもいいか?(笑)。

イギリスのドラマを見る機会が増えたとはいえ、知ってる顔に出会うのはまだまだ少ない。知ってるはずなのに見逃していることもあるし(この前の「バーナビー警部」のハリー・ローズが「フロスト警部」のバーナードだったなんて!)。
それが今回はトロイ君と合わせて三人もいたのでちょっとびっくり。
コードウェルはS.A.Sのデンプシー、フィンチが取りに行った金を横取りして車を買ってしまったのがこれまたS.A.Sのピート。
…とにかく、デンプシーの長髪は強烈でした(笑)。

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