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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「フロスト警部」の記事一覧

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フロスト警部 #23「消された歌声」 One Man's Meat

街角で歌って日銭を稼いでいた少女の遺体が川から引き上げられた。身体には殴られ首を絞められた跡があり、自殺と他殺の両方から捜査される。
食肉工場の不正調査にやってきた食品衛生局の職員が失踪するという事件も起き、警部はジョージと共に捜査することに。

REX?(笑)
赴任してきたばかりでまだ家が決まらない巡査を「かまわんよっ!」と自宅に迎え入れたら、なんと彼は犬の訓練士、担当犬のカイザー(通称カイ君)も一緒。
最初こそ吠え立てられるも、巡査が怪我したら警部に妙に懐いてた。
この人に自分の生活がかかっていることがわかったのかな。
そしてカイ君、食肉工場で麻薬の臭いを嗅ぎつけ(わかってもらえなかったけれど)、武器を持って暴れる密輸犯にてこずる警部を見かねて犯人に突撃!
持ってたフックが刺さり傷を負うけれど、本来の相棒巡査の姿を見たら三本足でもすっ跳んでいきました。
警部も絆にはかなわないのでした。
カイ君にこっそりおやつ(缶詰のごはんでは…?)をあげるジョージを「甘やかしてはいかん!」と窘める警部は、ジョージが後ろを向いてる隙に自分もあげてますよ。
みんな、自分だけは甘やかしてもいいんだよね(笑)。
フロスト警部はワンコ率が低いことを残念に思っていたので、ちょっと満足。
でも、早くREXが見たくなってしまったぞ(笑)。

少女ジェーンの事件は自殺でした。
半年前に家出し、知り合った青年となんとか日銭を稼いで流れながら暮らしていたけど、ある日とうとう身体を売ろうと思い立つ。
しかし、いざとなるとやはり無理。
逆上した男に殴る蹴るの暴行を受け放り出され、身体にも心にも大きな傷を負った彼女が選んだのが死でした。
ジェーン家出のきっかけは、一年半前に友だちが死亡したこと。
クスリが原因だったようだけれど、その出所がジェーンの兄。
今回頼った兄は、ジェーンの金の無心に脅迫感を抱き冷たく突き放す。
これもジェーンの絶望の後押しとなってしまったわけですね。
「デントンにお知り合いは?」と質問された両親は「いません」と言ってたけれど、兄さんはどこに住んでたの?

カイ君の活躍を見て思ったのだけれど、警察犬と犬刑事の違いってわかります?
「リード」ですよ。
警察犬は担当官がリードでコントロールしてますけど(少なくとも現場以外では)、犬刑事はいつでも単独捜査だっ!
ということで、カイ君は警察犬というよりも、犬刑事に向いているのではないでしょうか。

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フロスト警部 #22「暴かれた別の顔」 Private Lives

帰宅途中の女性が自宅近くで車に撥ねられ、意識不明の重体。家族に連絡を取ると、彼女はロンドンでの慈善活動に熱心で今回もその帰宅途中だったとのこと。しかし、彼女の身体には事故の怪我以外に、化粧で隠した痣、性交渉の痕跡がうかがわれた。ただの事故ではないと推理するフロスト警部。

並行して、ある会社の金庫狙いもありますが、こちらの犯人はおバカさんでしたね。
警部に睨まれているのに、「失敗したら近いうちに再戦」とこれまでの掟をきちんと守って捕まってしまいましたよ。
全てがこのくらいわかりやすい犯人だといいですね。

車に撥ねられた女性事件は、タイトルから別の顔は容易に想像できましたけど(2週続けて名前がたくさんある被害者だ!)、お父さんも売春婦の過去は承知だった、しかもレイチェルは連れ子、とまでは思わなかったなあ。
お父さんは、娘を含めて丸ごと奥さんを愛していただけに、売春婦の仕事を再開したことに耐えられなかったということのようです。
奥さんは、ロンドンに実母を住まわせ、夫と別れてレイチェルと出て行くつもりだったらしいので、やっぱり金目的の売春だったといえるかも。

倒れている彼女を目撃した帰還兵オーウェンの不安定さ、噂好きでパブにたむろするオヤジたち、主題にこそなっていないものの、彼らの雰囲気もよかったです。
オーウェンの生真面目さは痛々しく、オヤジたちの偽善者ぶりは腹立たしく(あの蝶ネクタイ、引っ張ってやりたかった・笑)、現実の世界のようでした。

前回もそうだったけれど、女子高校生役の女の子かわいいですよね。
オヤジの多いドラマだから余計にかわいく見えるのかしら?(笑)

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フロスト警部 #21「過去を語る死者」 Appendix Man

バーナードの殉職にショックを受けたフロスト警部が署長に辞表を提出してから一ヶ月、という設定でスタート。
警部は悪夢にうなされながら、親切な食堂店主のはからいで二階に住まわせてもらい、近所を散歩する毎日。
そこへ、8年前のブラック農場強盗事件が再捜査されるにあたって、当時の担当者であり、書類紛失者でもある警部は警察に呼び戻されてしまう。
ちょっと警部、戻れてうれしそうでしたよね(笑)。
それでこそフロスト警部です。

驚いたことに、#10「堕ちたヒーロー」で解決しなかった、病院着盲腸男事件が解決しましたよっ!
解決したことと同時に、解決する気があったことにも驚いた(笑)。
校長先生の免許証が渡った経緯も、何故病院着のままだったのか、までまとめてくれました。
今回の被害者が病院勤め、そこで見かけた仲間をもっと小さな病院へ強引に転院させようとした途中で、川へ捨てたという…どこまで助ける気があったのか微妙(笑)。

婦警さんだったヘイゼルが、刑事となってデントンに戻ってきての初仕事が盲腸男を川へ捨てた男の変死体。
お隣さんと組んで絵画転売業を営んでいたようですが、芸術学校にも通ったことのある男が「ホックニーの絵は売らない」と言ったことから仲間割れした、でいいのかな?
話が盲腸男につながったことにびっくりして疎かになってしまいましたよ(笑)。

署長は昇任試験を前にして、辞職者が出ているのは都合が悪いとフロスト警部の辞意を「長期休暇」としてました。
「妻の願いでもあるので昇進したい」と署長、「それがみんなのためでもあります」と警部、二人とも正直でなによりです。
しかし結局昇進はお流れ(ブラック農場事件の不手際のせい?)、盲腸男、変死男、8年前の強盗事件と三つも一度に解決した警部が再度差し出した辞表は受け取らず、と男気で踏みとどまれた署長の心は昇進したも同じでありました(笑)。

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フロスト警部 #20「ゆがんだ愛」 No Other Love

夫を刺してしまったおばあちゃん事件。
あの日、ラジオで想い出の曲が流れなければ…。とても悲しい話でした。
2歳の娘の病死が、38年にもわたって積み重なっていたとは。
娘の死を悼む言葉の直後の「ご主人も胸を痛めていたでしょう」に、きっと表情が変わるおばあちゃん、憎しみが伝わってきました。
夫を刺して結果的に死んでしまったことで、呪縛がとけたおばあちゃんはずっと飾りたかった娘の写真を並べ、にっこりしてました。娘の死に対してやりたかったことをやったら、今度は自分が自然死。安らかな死だったのだろうな。
彼女は殺人者ということで情に流されない対応をする女性警官と、警部の意見は食い違ってました。警部にいくら諭されても考えを変えない女性警官はある意味立派。今後も何事にもぶれずに、現実を見つめる警官であって下さい。でもですね、情がないと勤まらんと思う。
このエピソードは、この前の「バーナビー警部」で、夫が殺されるのを目の当たりにしながらも、翌朝ずっと禁止されていたブラウンソースを楽しんでいたご婦人とかさなりますね。

質屋のローソン事件。
タイトルから、身内による虐待事件だろうと想像はついた。でもあの気弱そうなお父さんが?と疑問。だから加害者は元軍人の祖父だろうとは察しがつくが、今度はお父さんが殺される理由がわからなかった。息子が強盗に来たことで今まで見ない振りしてきたことを反省し、通報する気になってしまったのを殺してやめさせた、ということのようです(ジジイ、孫の襲撃を利用してますよ!)。父親であろうとしたことが殺される理由となったとは皮肉。
ところで、軍人って子どもが少ないと蔑まれるの?犯人が「私には息子一人しかないのに、息子には四人もっ!」ってキレてましたけど。
往生際の悪い元軍人は、警部に銃を向けて抵抗。そこへバーナードが飛び込み、銃声2発。元軍人とバーナード、相撃ちとなったようで二人とも命を落としてしまいました。
久しぶりに登場したと思ったら、バーナード殉職ですかっ!警部も質屋の前で再会を喜び、なんやかやで同居も始めるところだったのに。「私の歯ブラシ、君の歯ブラシ」と見せ合いながら並べてる姿は楽しそうだったなあ(新婚さんか?とつっこんだけど・笑)。

目の前での部下の死に、警部は署長に辞表を提出。このエピソードがシーズンファイナルだったようで、警部の去就がクリフハンガーとなったのかな?
今日の署長は、警部をリストラしたくて、ジョージに人員整理をさせるという暴挙。本当に警部を辞めさせたいならジョージでは無理なので、温情ととれないこともないけど(笑)。
バーナードの死で、署内のリストラ話も治まるという悲しさしか残らないエピソードでした。
その中でのあえての笑いどころは、警部が女性との同居を急いでアパートを借りて「フロスト夫人」の出現(警部、どうしちゃったの?)、おばあさんの刺してしまった旦那さんを見守る姿が「お父さんを見舞う息子」、そしてアメリカ帰りの「偽息子」、へんてこりん家族の出来上がり(笑)。
そして一緒に住みたかった女性にはふられましたが、新しい大家さんと何やらいい感じで、警部のモテモテ人生は続く。
でも一番すごかったのは、パーティーでのジョージの真っ赤なジャケットだ。何があったんだ?

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フロスト警部 #19「罪の告白」 True Confessions

川で女性の死体が発見される。自殺と見られていたが他殺と判明、被害者の夫が10年前にも妻を殺されており、当時逮捕された男は今も服役中。警部は夫こそが真犯人である可能性を探り始めるが…。

人々の安心を優先させた冤罪と、誰だかわからない男が「人を殺すつもり」というのを聞いてしまった神父の苦悩がテーマかと思ったら、神父はけっこう喋りたがってましたね(笑)。自分は話せないけれど、昔の教区担当神父の話なら告白とは違うから…というのはボーダーライン?でもこれがなければバール兄の心の闇はわからなかったのだからなあ。
弟を羨む気持ちが強くて、弟のものが何でも欲しくて、手に入らない義理の妹(弟の妻だから)は消すしかないという判断らしい。今回殺された弟の嫁は会社経営を脅かすようなことをしていたらしいので本当のところは謎。

問題は10年前の事件で逮捕された男は冤罪だったということ。今は引退した元警視正が、フロスト警部には内緒で犯人ではない証拠を隠していたらしい。内務みたいなところが乗り出してフロスト警部の不正まで疑われるが、元警視正に刑事としての心を訴え真相が明らかになる、というもの。
別機関が乗り出してきたため、署長は蚊帳の外、署内のせっけんの心配ばかりでした(笑)。

そして事件のまとめとして…弟、兄ちゃんの怪しさに気づけよっ!子どもの頃から今まで一つも不審に思ったことなかったのか?(笑)少し鈍いかもしれないけれど、夫の本当の姿にショックを受けた兄嫁を抱きとめてあげる優しさは持ってるのね。
それにしても警部はモテモテです。事件で知り合った女性、明らかにそういうつもりで警部を誘ってますね。こうして次々に新しい女性が現われては消えていくのでしょうか。

間違った逮捕による連続事件、警察が承知で証拠を隠蔽、真相を知った刑事と隠蔽に関わった刑事との対峙、と事件の性質こそ違うものの、最近読んだ本と何か通じるものがあって驚いた。
もっと驚いたのは、犯人の嫁が「バーナビー警部」のジョイスだったこと。事件の影にジョイスあり、が証明されたようだ(笑)。

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