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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「L&O:性犯罪特捜班」の記事一覧

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L&O:性犯罪特捜班2 #6「幻想との狭間」  Noncompliance

雑貨店の店員マギーがレイプされ殺された。店の外にはナイフで刺され性器の一部を切り取られた男が倒れていた。カウンセラーとして研修中のマギーにストーカー行為を働いた患者による犯行と思われたが空振り。服薬を拒否している変わった患者として名前の挙がったマークをたずねると、彼は血まみれのナイフを持っていたため容疑者と目される。しかし意識を取り戻した刺された男の言動が不自然で周辺を調べると、彼こそがマギーのレイプ殺害犯でマークは目撃者で犯人を刺したのだということがわかる。が、統合失調症であるマークに証言してもらうには、拒否している薬を服用してもらい「しっかりした状態」であることが必要だった。

録画しっぱなしだけど、時々思い出したように見ているSVU。重すぎる話が多いのでこのくらいが調度いいのかも。
今まで、精神に病気を抱える人を排除したり危険人物と見做してきたつもりはないが、その根底には「薬を飲んで治療に積極的になるべき」という考えがあったのだと思う。
正直、服薬を拒否する権利を主張する母親を見て「無責任」という言葉もチラついた。
母親はマークの病気を理解して暴力性はないと言っていたことは信じる。
しかし、マークが薬を飲めば変な言い方だけどもっと普通の生活ができるのではないか?と(ベンソンもかなり強くこういった意見であるように描かれていたと思う)。
でもそれは正しいとはいえなかった。
薬を飲んで普通であることを強いられたマークに、現実とはあまりにも過酷な場所だった。
店内にいたのにマギーは自分に助けを求めなかった、マギーはこんな姿を見られたくないだろうからできるだけのことをしてあげた、薬で妄想から切り離されたマークにはこの現実が圧し掛かりとても耐えられず首を吊る。
スコーダが服薬によって注意すべきと挙げたことが起きてしまったわけだ。
ベンソンのお悔やみの言葉に「地獄へ落ちろ」と返した母親の気持ちは私たちには想像しきれない。
私は息子の病気をわかろうとがんばってきた、なのに薬で形をつけようとしたあなたたちに屈したなんて悔やみきれない、と自分をも責めていたことだろう。
薬が有効な人だってもちろんいる。しかしそれは全員に当てはまることではない。
「○○だから△△」というわけにはいかない、精神の病気と向き合うことの難しさ、人としてふつうに生きるとは?と考えさせられるエピソードでした。

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L&O:性犯罪特捜班 #15「疑惑の財閥令嬢」&#16「第3の男」

#15「疑惑の財閥令嬢」
公園の車内から男性の射殺体が発見される。健康器具セールスマンのウッドラフは声をかけた女性をすぐにおとせると息巻く女たらしとして有名。交友関係を捜査すると「事件当時一緒にいたが自分だけ助かった」と財閥令嬢ステファニー・マローニーが証言する。証言の不審さと動機からステファニーを逮捕するが、彼女を拘留中に同様の手口で事件が起きる。誤認逮捕か…と肩を落とす捜査班だがマンチはステファニーが真犯人だとの確信を抱く。

ってところで終わったので16話を続けて見始めたら…本家とのクロスオーバーってやつですか?
過去に本家の分署で逮捕された男と同様の手口に外見。
釈放されたタイミング、目撃者の証言があまりにも似すぎている、というところから財力に物を言わせて大掛かりな仕掛け犯行を想像してしまう。マンチは真相にたどり着けたのですか?
クロスオーバーは本国以外の放送だとこういう時に困りますね。


#16「第3の男」
一人暮らしの老女の遺体が発見される。部屋を荒らされたうえにレイプの痕跡がある。盗んだ安物宝石を売ろうとした少年二人を捕らえるが、盗みは白状したもののレイプは否認。残された精液も少年たちのものではなかったため、特捜班は「三人目の仲間の名前を言えば減刑してあげられるかも」と取引をもちかける。

前の話が消化不良なので2話連続視聴。それなのにやっぱり消化不良(笑)。
少年たちは老女を縛り上げて泥棒をしたが、直後に日用品配達でやってきた配達員がその老女の姿に性的刺激を受けて、という…。
争点は配達員の知的障害。
これも協力した精神科医(J.K.Simmons)の不用意なメモを弁護側に見られてしまったため。
俳優が俳優だし、始まった途端にステイブラーと握手してるから何か裏があるのでは?わざとなのでは?と無用の勘繰りをせずにはいられない(笑)。
ケラーシリンガーが手を組むとろくなことなかったものね。
今後もJ.K.Simmonsは精神科医スコダとして数話登場するようなのでその間に悪巧みの証拠を掴んでやる(笑)。

話を戻すと、今まで普通に扱われていたのに犯罪を犯したとたんに知的障害があるから一般の人と同じように罪に問えないというのはおかしい。
弁護側の「知的障害者はそれを知られないよう隠す」というのはそのように考えが及ぶのならお勉強ができないだけで頭の回転には問題がないように思えてしまう。
審問会なのに弁護士の制止も聞かず、自分のしたことを話してしまう姿と、彼がこれまで普通に生活させられていたことが噛み合わない。
「彼はやったことに後悔している、悪いことをしたとわかっているからだ」というボスの言葉に賛成。
後悔した気持ちを受け止めてあげること=精神病院(?)に送り込むことなのだろうか。
といっても知的障害の様子はみんな一様ではない。
ひとりひとりに適したケアを警察施設でなんてことは不可能だってわかるけど。
このドラマは問題投げかけますよね。

キャシディがいなくなって寂しいですが(見た目に)、チームという形になってきましたよね。
今まではステイブラーとベンソンのまわりにいるだけっぽかったマンチやジェフリーズも捜査をしているというのが見て取れます。
損失をプラスに生かすボスはさすがだ(多分)。

気が向いたので(笑)その他のお友だちを。
Dr.テイラー(検視医)=OZのモーベイ、The Wireのダニエルズ警部補でおなじみのLance Reddick 。彼もあと5話ほど登場するらしい。
泥棒少年アルフォンゾ=REAPERでベンのRick Gonzalez。REAPERで偽装結婚で刑務所に行ったのが始めてかと思ったら…(笑)。

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L&O:性犯罪捜査班 #14「それぞれの時効」

5年前、連続して3件のレイプ事件が発生。残されたDNAから同一犯であるのはわかっているが人物を特定することができない。5年の時効が迫る中、上層部から解決を命じられ特捜班は再捜査にあたる。

逮捕と訴訟を強く求めるクラフト、まわりの支えで乗り越えたと言うニール、心の傷を引きずり自分を責めるロイス、という被害者たち。
クラフト事件を担当した女性刑事は解決できないことで訴えられ部署も異動、ロイス事件担当者は被害者の妄想だと取り合わずに退職に追い込まれ、未解決を悔いながらもその後の凄惨な事件に直面し職を離れた刑事、と被害者も担当者も境遇は様々。
このロイス事件担当者がThe Wireのロールズ(John Doman)。
ロールズはマクノルティのことがキライだけど刑事としては認めてるので打ちひしがれてる時は全力で守ってくれる人なのに(結構好きなのだ)。
犯人を知っているけど乗り越えたので名前は教えない、というニールの強硬な言い分に他の被害者を思いやる気持ちはないのか?とイラっときた。
犯人逮捕を乗り越えるきっかけにしたいと思ってるかもしれないじゃないですか。
ロイスなんか妄想と決め付けられたことで人としても傷つけられたんですよ。
本来守るべき被害者を収監し、教会(ニールの心を支えてくれた友愛会)を敵にしてまでも逮捕に結びつけた犯人を見てようやくニールの言いたかったことがわかる。
彼は改心したかもしれない。事故で下半身の自由を奪われたことで悪行を悔いただろうとは思う。でも事故と罪が相殺となるわけではない。
彼の改心にも事故というきっかけがあったのでしょ。
それなら被害者たちがきっかけを望む気持ちもわかって欲しい。
事件の捜査だけから少し視点を変えて裁きとは…改心とは…と考えさせられるエピソードでした。
キャシディのことは一言も触れられてなかったなあ…。

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L&O:性犯罪特捜班 #13「ふたつの顔」

頭と股間を撃たれて死亡している男を埠頭で発見。被害者は女性保護活動に手を差し伸べている判事のヴァレラ。身辺を調査するとヴァレラは仮釈放委員でもあり、彼が仮釈放を認めると女性保護施設に寄付金が入るという妙なレールが見つかる。

ヴァレラは女性の味方であるふりをして実は自分の欲求を満たすために利用していただけ。
命を落としたのは「暴力亭主を釈放しないで」と頼む奥さんに奉仕をさせた後、委員会に「奥さんの願いは聞き入れるな」と指示を出したため。
生きている判事を見ることはなかったが自分は絶対的という奢り昂った人だったということか。

そしてキャシディ退場。
ボスがかつて扱った事件の被害者少女の様子がおかしいので様子を見てきて欲しいと頼まれ話を聞いてあげるものの、想像を超える凄まじいまでの悲劇に涙をとめることができないキャシディにボスは麻薬課への転属を勧める。
娼婦を買うことに嫌悪感を持ち、穏やかな恋愛を望み、ホームレスへも親切に接する男キャシディには性犯罪特捜班は厳しすぎたようだ。
もっとストレートに犯罪を憎める部署がふさわしいとボスは判断したのだろう。
少女への面会は性犯罪特捜班への適正テストだったのかもしれない。
キャシディのキャラクターはお気楽な若者という感じだったのに、ここへきて「優しい男」というのが浮上。
確かに仕事への姿勢でステイブラーへ助言を仰ぐというシーンもあったが。
精神のバランスを崩し人としての破滅を迎えずに刑事として退場させてもらえるのを感謝するべきなのかも。
マンチの抱擁はどんな言葉よりも優しかったもの。
それになんとチコ(Otto Sanchez)と格闘して取り押えるなんてステキなシーンも見せてもらえたしね(笑)。
その後はチコ、ケラーに尋問されるという目もくらむような素晴らしいシーンだし。

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L&O:性犯罪特捜班 #10「悪夢に終止符を」

レイプ被害を通報したハーパー。事情聴取に協力的だが犯人の痕跡が身体からも室内からも見つからず、キャシディは彼女の狂言を疑いだす。ベンソンはハーパーを信じるが手がかりはなく捜査は停滞。約半年後、ハーパー事件と同様の手口でレイプ事件が起き、被害者は申告しないもののある男性が容疑者として浮かぶ。証拠もなく顔を見たハーパーの記憶だけが頼りだが彼女は無理矢理に事件を封じ込めようとしていた。

オープニング、かなり唐突な…(笑)。
それもそのはず「呑んで盛り上がった成り行き」とベンソン言ってますね。
でもキャシディは「付き合いたい」。
ステイブラーはベンソンじゃなくてキャシディの様子で気付いたのではないか?
彼は想い込むと一途、プラトニックで愛を勝ち取るタイプだと教えてあげたい。

このエピソードはいつもと少し違っていて、レイプ被害者の現実を見せられた感じ。
捜査する刑事にさえも疑われる可能性がある、脳裏から消したいがそう思っているうちは立ち直れない、犯人なのに逮捕できないジレンマ…それを支えるのがベンソンなのでしょうね。
今回の彼女を見ていればレイプ事件に冷静に対処できるか?というボスの心配も無用かなと思える。
こうなってしまうとステイブラーは被害者ではなくベンソンを見守る役ですね。被害者もそう望んだかもしれないし。

10話にして大反省点を発見。
チャンチャン~の音と共に日付、場所が出るじゃないですか。
ここ、流してましたが結構重要でしたね。
同様事件の発生にハーパー宅を訪ねたら「2~3ヶ月前に引っ越した」と。
ハーパーが被害に遭ったのが11月、訪ねたのが5月、ああ、そんなに経過していたのか!と衝撃。
事件にかかる日数など特に意識していなかったですよ。
これまでの9話も長期にわたる犯人との心理戦、被害者の苦しみが描かれていただろうに、素通りしてたんだ~と頭を抱え込んだ。
デートの支度中のベンソンにキャシディが「半年前は拒否したのに」というのも別の時点ではなくて、冒頭のシーンのことだったのか。
なんたる不覚。

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