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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「SIX FEET UNDER」の記事一覧

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SIX FEET UNDER #63「未来」

個別に話が進行しているようで常に物足りなく思っていた今シーズンでしたが、このエンディングのためだったのですね。
ばらばらのように見えたのは大切な存在を思い起こさせるため。
物足りなさが一気に解消され、満たされた最終回でした。

最終回なのに暴言吐くネイトしか見えないブレンダが気掛かりでたまらなかった。
優しい、愛したネイトに出会えたのが、母親としての自分を取り戻したルースに触れたからというのが深くて愛しくてたまりません。
全てにおいてネイトと意見が食い違ったままで、中でもウィラの健康問題には命の責任もある。
ブレンダにどれほどの重圧だったかは暴言ネイトを見れば、見ている方にも痛いほど。
マヤとウィラの母として、やっと戻ったネイトの母の愛に触れて、ようやくブレンダの愛したネイトに会えた、「この子を愛してる」と。
生きていても、障害があってもネイトはそう言ったと思う。
ブレンダの心を支えたのが母親ルースだったように、クレアも母に勇気づけられ旅立ちの決心。
職場のピンチを後押ししてくれたのはネイトだけど。
「自分は外に出なかったことを悔やんでる、娘にはそんな想いはして欲しくない」、鼻の奥がつんときた。どれほど聞きたかった言葉か。
デイヴィッドが赤フード男と対峙できたのもあの家にルースがいたからなのかも。
赤フードの幻影をふり払えた時に微笑むネイトも印象的。
もういじめっ子が現れても大丈夫、稼業は続ける、と自信に満ちていくデイヴィッドの顔なんて忘れてた。
ヒステリックで、乙女チックで、不良の遊びを覚えて、厄介なことの多いルースだったけれど彼女が家族みんなに与えていたものの大きさを感じました。

ルースはジョージと子どもたちとナサニエル、デイヴィッドは若き日のキース、クレアは白内障で目はくもってしまったが撮り続けた写真、ブレンダは語り続けるビリー(ですよね?・笑)、それぞれが最期に目にしたのは愛する家族。
これ以上の幸福はないかもしれません。
死は誰にでもやってくること、恐怖を拭いさることはできないがそれだけではないと刻まれたような気がします。

デイヴィッドとキースの結婚式とか、クレアとテッドの再会とか、夫婦の絆を強められたフェデリコとか、クレアのプリウスとか、幸せだったと言えたマギーとか、ブレンダに「はじめまして」のナサニエルとか、胸に積み重なってどうしていいやらわかりませんが最後にこれだけは。
今日のマヤちゃん 
パパに乾杯!

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SIX FEET UNDER #62「雑音」

ネイトの死後1ヶ月以上経ったようですが…
クレアは飲んだくれて出社し注意されて暴言吐いてクビ(ですよね?)、
デイヴィッドは赤フードの幻影から逃れられず心配してくれる子どもたちを逆に恐がらせ、フェデリコには会社の先行きを心配される。
ルースはマヤを育てる決心をしたが、「マヤの母親に戻るため怒りを鎮める時間が必要だっただけ」と言うブレンダと衝突。
その最中にブレンダは破水。
ルースが病院へ付き添うがまだ産まれるには早いという。

みんな荒れ放題。
そこへネイトが登場してひどいことを言っていく。
ネイトが言うことは彼が言ってるのではなく、見ている人が内に抱えてること、わかっているけれど聞きたくないことがネイトの口から出てるだけ、だからひどいの。
ブレンダとビリーの愛情なんてまさにそんな感じ。
死への哀しみと、一緒に過ごした日々の後悔がひどい言葉となっているような気がする。
ルースの前のネイトが穏やかだったのは、逆に言えばブレンダとの衝突を避けられないほうへ誘導しているような気もするのでやっぱりひどいことかもしれない。
でもそれはルースが言わせてるんだ、って考えると混乱してきた(苦笑)。
みんながもがいている中、窮地にいながらもフェデリコはヴァネッサと家族のつながりを取り戻せた。
このまま二人で葬儀屋を始めるのもいいかもしれない。
自信を取り戻したヴァネッサ、キレイだったもの。
でもデイヴィッドの回復を待って欲しい気もする。
デイヴィッドだってこのままではないはずだから。
フェデリコの行動は正しいし気遣ってくれてるよ、と言えるキースが一緒なのだもの。
次回は本当にSFUの最終回、とりあえずは新しい命が無事に誕生することを祈ります。

今日のマヤちゃん 
繰り返す中耳炎でお医者さん通い。でもぬいぐるみさんを抱っこして嬉しそうでした。

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SIX FEET UNDER #61「一人」

みんなに見送られネイトは土に返りました。
3年前の手術の時に交わした生前契約で火葬を希望していたが、先日のやり取りで今の希望は樹木葬ということを知っているデイヴィッドはネイトの希望をかなえることにする。
案の定、ルースは反対。自分が何一つ知らない間に倒れ、手術、そして死となったこのこと自体を受け入れられないからだろう。
どうして主治医を呼ばなかったの? 術後の様子は本当に大丈夫だったの? 鬱陶しいけれど責める気になれない。
だって埋葬時はフィッシャー家のお母さんになっていたもの。
暴行犯の幻影に悩まされ埋葬に立ち会えないデイヴィッドを連れてきたのはルースだもの。
葬儀前夜、ネイトの身体を清めながら受け入れる気持ちになれたのだと思う。
臓器提供を希望していたとは知らなかった。
漠然とではあるものの、早く逝くことになるとの想いがあったのかもしれない。
一人で勝手に準備していたネイトとは違い、ブレンダは怒りを持つことでネイトの死に向かおうとしているかのよう。
マギーに暴言、マヤにはそのものズバリに粗相の叱責。
「身重の妻に他の女の娘の面倒見させて死ぬまでやってた」言葉にすると本当にえげつないけどその通り。
気持ちの向く先があるなら今はそれが怒りでもいい。
埋葬後どんな想いでルースにマヤを預けたか、やっと泣けたのがビリーの前だったとか考えると…お腹の子には辛いことがないよう祈るだけ。
兄さんの死で憔悴しきったデイヴィッドは暴行犯の幻影に悩まされるが、今度はキースだけじゃない、ダレルとアンソニーもいる。
ベッドサイドで気遣う様子にきっと大丈夫、と根拠はないけど涙…。
「デイヴィッドの火葬場案に反対する人がいなくなっちまった」というフェデリコの反応を一瞬咎めたヴァネッサ。
フェデリコの本心でもあるだろうけれど、心の置き場のなさ、どうしようもなさが感じられるシーンだった。
ジョージは治療を受けて正解だったのですね。落ち着いた義理の父親らしい態度で葬儀に参加しれくれました。
でもマギーはどうかな。出席すればブレンダが穏やかでないのはわかりそうなもの。
でも来なきゃ来ないで後ろめたい証拠と思うか。
どっちにしても怒りは買うことになるなら送る人が多いほうがネイトのためか。
今さらですが、SFUで死者が語るのは彼らに見ている人が言って欲しいことを喋らせているのですよね。
本心でなくてもそう言われた方が楽とか。
だからネイトがブレンダに不満をぶちまけ、ナサニエルもデイヴィッドに辛い言葉を浴びせるのですよね。
見ていて苦しくなるようなことの連続だったのに…ジョージとフェデリコが隣り合ったらフェデリコばっかりが重いだろ…(ネイト埋葬時)と吹いてしまい自分のつっこみ体質を呪う。

今日のマヤちゃん 
パパがいないことが寂しくてたまりません。
苛立つブレンダに不穏なものを感じるのかルースに預けられてもブレンダを振り返りませんでした。
でも「○○ちゃんのお母さんもそうだったでしょ?」と死というものを聞かされて「ほ~」と頷く顔はやはり大女優の貫禄でした。

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SIX FEET UNDER #60「境界」

マギーの家で倒れたネイトは救急車で病院へ運ばれる。
デイヴィッドはキースとアンソニーとテレビを見て寛いでいるところに知らせを受け、ブレンダとクレアにその旨を告げるがルースにだけは連絡がつかない。
とりあえずの検査で脳出血が見つかるが手術をしてみないとわからないという医師の言葉に手術を承諾する。
長い待ち時間でブレンダはネイトとマギーに何があったかを察する。
術後の医師の説明は、脳出血は病気の再発で手術自体は成功したものの、後遺症は回復を含めて目覚めないとわからない、と。
予想に反して早々に目覚めたネイトの状態は右半身に麻痺が残るものの安定していて退院も視野に入れられる。
みんながお見舞いに来るがハイキングに出かけたルースとは依然として連絡がつかない。
ネイトは病院へ運ばれてから夢を見る。
最初はマギーと関係をもった後、倒れなかった自分。
待っていた人はマギーだった、との幸せな意思の疎通のはかれた夢。
次はブレンダに、別れてマギーと一緒にいたいと告白する夢。
目覚めたネイトはブレンダにこの通りのことを告白する。
ブレンダやり直すきっかけにしたいと言っているのを聞きながらも、喧嘩はしたくない、二人は合わなかったのだ、と考えを変える気はない。
状態が落ち着き、クレアがシャワーを浴びに家に帰り、付き添うデイヴィッドはテレビを眺めながらうたた寝をし、夢を見る。
ナサニエルの運転する車でマリファナ放題でくだけた服装のデイヴィッドとネイトが海へ行くというもの。
海を見て興奮したネイトはスーツ姿に戻ったデイヴィッドの制止も聞かずに海へと向かっていった。
ナサニエルに肩を掴まれ目を覚ましたデイヴィッドは心音の停止したネイトを見つける。
ルースは何一つとして状況を知らないままだった。

最初の手術の時、来たバスにネイトは乗らなかった。
今回は海に一人で走って行った瞬間、ああこれがその時なのだな、と思った。
海へ行く夢はデイヴィッドのものだったが、ネイトも一緒に見ていたのではと思ってしまう。
回復するのだと思ったからブレンダへの勝手な宣言にも、きっとマギーともいつかはこうなるのだろうとその身勝手さにも腹が立った。
こんな勝手な物言いをしたままで逝くのはずるい。
視聴直後は予想外のことに呆気にとられて感情がわいてこないという感じだったが、数日経ち、想いを残さないようにという心遣いだったのかなと思えないでもない。
でもやっぱり生と死の境で自分だけ何かを見つけたのだな、との想いが大きい。
ネイトがいなくなってブレンダとマヤちゃんとお腹の子ウィラはどうなるのだろう。
途中で誰かがいなくなってしまうなんて、ましてやそれがネイトだなんて思いもしなかったのでものすごく落ち着かない。

端々に見えていたアンソニーの怯えは、クスリで入退院を繰り返すお母さんの惨状の記憶が原因のようだ。
そうとわかったデイヴィッドとキースに見守られて落ち着くと信じる。
お腹の子について話すブレンダとデイヴィッドはお母さん同士の会話のようで今回の緊張しっぱなしの話の中にありながら、ディアス家の再出発を想像させるシーンと共に印象的。
こんなことになるとは思わなかったから、一人下山中のルースが過去の男たち(ナサニエルを含む・笑)を銃でぶっ放すのは清々しかったがこうなってからだとルースの能天気さが恨めしかったりする(苦笑)。

今日のマヤちゃん 
安定したネイトに会いに来てベッドによじ登ってパパとママの深刻な話を背中に絵本を読んでました。
リサの時は小さすぎたけど、パパとの記憶はしっかりあるよね…。

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SIX FEET UNDER #59「模索」

ネイト&ブレンダ、クエーカー教の集会に参加。
ルース、デイヴィッドのところの子守に失敗、元彼の美容師と再接近。
デイヴィッド&キース、ダレルの暴走に乗せられる形で一騒動。
クレア、学校の展覧会に行き気持ちの整理が見えた様子。
フェデリコ、ヴァネッサと話してみたらいい感じ。

今回のお客様、ペットシッターだったのでネイトがリサの死後葬儀屋はできないと別の職を求めた時の同僚さんかと思った。「また知り合いが…」ってことでますます不安定で子どものことで揉めるのを繰り返すのかと思いましたが考えすぎでした(笑)。

ダレルの荒れた行動は「どうせ、施設に戻されるんだから」ということかららしい。アンソニーの怯えと正反対だけどそこにはもう関わることもない人たちなんだから、という諦めの気持ちも綯い交ぜなのだろう。
アンソニーと話して悟り「夏休みに2週間ほど4人で旅行に行こう」と言うキースはお父さんの顔だった。デイヴィッドはお母さんの顔(笑)。
「2週間旅行」と聞いて即「その間僕たちは?」と寂しそうなアンソニーには心が痛みましたが「一緒だ」と聞いたあとの笑顔は本物。ダレルもね。
車を運転したことの罰の内緒の外出禁止も、デイヴィッドがダレルとアンソニーをただ甘やかしているのではないと感じられたのでしょうね。
こうやってここは「親」も「子」も勉強しながら家庭になっていくのかな。そうなるとアンソニーの「養子にはなれないの、お母さんが迎えにくるから」が本当だとすると辛くなってくる。

ネイトとブレンダは一緒にいるとわざと相手が声を荒げるようなことを言っているようにみえる。
それでもネイトは「出て行かない」と。クエーカーの集会に誘う以外はかえって喧嘩売ってるみたいなのに。
不満ばかり吐き出すブレンダも友だちに「聞きたくない、歩み寄る方を探すべき」と意見され実行してみたら…。
ネイトとマギーは何かを感じてる雰囲気だったとはいえ本当に関係もつとは。
集会に行ったネイトは心が平安になったと言う。落ち着いて幸せな気分ならそれでいい(でも葬儀屋の仕事を否定し始めたのはその影響ですよね?)。ブレンダにも強要はしていなかったと思う。
どちらかといえばこの件では頭から否定して悪態吐いたブレンダのほうがどうかしていたかも。
しかしこの結果を見るとネイトが求めていたのは宗教ではなくマギーだったのかとも思えて、どうも…。
悪いことはできないとはこういうことなのか、帰ろうとしたネイトは手の痺れを訴え呂律がまわらなくなり倒れる。
脳の病気が再発したのだろうか、卒中だろうか。
病気かもしれない子どもを迎える心の準備ができてない、もう流産したくない、お互い皮肉はなしで言うべきことを言うべき相手に伝えていないのに。
フェデリコは言った。そしたら何か生まれそうだったじゃない。

今日のマヤちゃん 
ネイトとブレンダの口論を背中に聞きながら、うさちゃんの心配してました。
そしてパパとママが集会に行ってる間、誰がマヤちゃんみてるのかな?ルースはハイキングだし(笑)。

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