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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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「夜廻り猫 今宵もどこかで涙の匂い」深谷かほる



インパクト強い表紙ですよね。
読書メーターで、縁側昼寝犬さんが読まれていたのを見て、購入してしまいました。
深谷かほるさん、「エデンの東北」以来かも!と懐かしくなったもので。
仕事とは関係なく、ツイッターで始められたものなのだとか。
こ、これは、けっこうきますな(笑)。
ひとり心で泣く人に寄り添う猫、遠藤平蔵。
平蔵に語ることで、「存在」がみえてくるのです。
ああ、なんということでしょう。
かといって、教訓めいているわけではなく、純粋にほんわかできるのです。
いつもは泣く子のために夜廻りするけど、たまにはお友だちの宙さんところに行って、「にっこり」と言わなくても満面で「にっこり」なのもまたよし、です。
とにかく、語りすぎると野暮になるので「感じろ!」というマンガでした。

特に好きなのは、永沢家のエピソード。
この夫婦とらぴはステキすぎます。
命あるものを飼うというよりも、一緒に暮らすというほうがふさわしいくらい気持ちがあふれかえってます。
ラミーと一緒に私もこの家の子になりたいです。

そして一番のお気に入り名言は、
愛がねえなら黙ってろ
です。

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6月のまとめ

今年ももう半分が過ぎてしまいました。
早いですね。

近況でも書きましたが、「探偵ブロディの事件ファイル」の続きが発売になるのを知らずに読んで、「他のブロディもの、読みたいなあ」などと呑気なことをつぶやいてしまいました。
私が読んだ時にはもうとっくに続きの発売決定のお知らせがあったとか、ちょいと恥ずかしいです。
でも面白かったので大丈夫です。
ドラマでもそうだったけど、関係者同士がそれとは知らずに触れ合う姿がとても好きです。
彼らの境遇とかまったく関係なく、ただ思ったままに差し伸べる手が見えてくるようです。
またそんな人たちに会えるのかしら?と期待します。

「サム・ホーソーンの事件簿」は、「4」まできてしまいました。
あと2冊か…ここで一休みして(今までだってだいぶ一休みしてたぞ)、「怪盗ニック」の「2」にしようか、サム先生の方を読んでしまうか、悩むところです。
たいした悩みでなくて申し訳ないですね♪

もう「3」が出てた!


2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1891ページ
ナイス数:28ナイス

一私小説書きの日乗 遥道の章一私小説書きの日乗 遥道の章感想
エシャレット好きなの?
読了日:6月26日 著者:西村賢太
サム・ホーソーンの事件簿 IV (創元推理文庫)サム・ホーソーンの事件簿 IV (創元推理文庫)感想
エイプリルの後任、メリーは気立てもよくて私も好きなのですが、推理癖というか推理欲が強くて、この診療所は大丈夫なのかな?と心配になります(笑)。
読了日:6月24日 著者:エドワード・D・ホック
神様 (中公文庫)神様 (中公文庫)感想
ファンタジーというか、へんてこりん世界の話だと思っていたら、やられました。 くまさんの手紙はいろいろと胸を打たれます。 それも、そこまでの短編があるからこそ感じることなのだろうと思いました。
読了日:6月15日 著者:川上弘美
あなたは誰? (ちくま文庫)あなたは誰? (ちくま文庫)感想
〇〇〇〇を題材にした初の小説らしい。なるほど、博士からそれを提示された後の、みなさまの疑心暗鬼ぶりが物語っているかのようだった。ハッピーエンドにまとめられたエンディングですが、それで片付けていいのか?と思うところもあり(笑)。
読了日:6月13日 著者:ヘレンマクロイ
犬声人語犬声人語
読了日:6月6日 著者:雲がうまれる,石黒謙吾
トランプがローリングストーンズでやってきた 言霊USA2016トランプがローリングストーンズでやってきた 言霊USA2016感想
今回のイラスト、キム・カーダシアンとカニエ・ウェスト祭りでした。
読了日:6月5日 著者:町山智浩
探偵ブロディの事件ファイル探偵ブロディの事件ファイル感想
ドラマがおもしろかったので読みました。アウトライン知っていて読んでもたいへんにおもしろく好みでした。真相を知るだけでない、それでも人は生きていくのだという、なんともいえない読後感です。あと3作あるとのこと、是非読みたいです。
読了日:6月1日 著者:ケイト・アトキンソン

読書メーター

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「サム・ホーソーンの事件簿Ⅳ」エドワード・D・ホック



今日もノースモントは物騒です♪
今回は、若者の暴走が気になりました。
好きな女の子に振り向いて欲しいから彼女のBFを貶めようとしたり、駆け落ちの邪魔しようとする友人を殴ってみたり、知人の赤ちゃんを誘拐してみたり、です。
これも時代の流れの成せるところなのかもしれません。
サム先生も、ノースモントに来てもう十数年ですからね。

「Ⅲ」で結婚退職したエイプリルの後任看護婦がようやく決まりました。
前にちょっといた人も悪い人じゃなかったんですけどね。
正式に後任となったメリーは、もともと看護婦さんらしいので、その点では問題ありません。
「彼女に恋心をもったような時もあった」みたいなことをサム先生は言っているので、後の奥さんになるわけでもなさそうですね。
もともと看護婦さんのメリーは気立ても良くて、私も好印象なのですが、推理癖があるので開業医なんだか探偵事務所なんだかわからなくなります(笑)。
サム先生、ちょっと前に探偵ごっこが高じて患者さんを蔑ろにしたと非難されて自粛していたことがあったはずなのに…。
メリーの推理癖が、サム先生を焚き付けてしまうのか、診察に専念してもらうためにメリーが手足となるのか、微妙な感じです。
まあ、今はピルグリム記念病院の一角に診療所が入っているので、いざという時は病院の先生に頼れるしねって、それでいいのか、サム先生?

ちょっとだけ、サム先生の「決めつけ捜査」が気になりました。
容疑者として目星をつけた人に、勝手な推論ぶつけて傷つけているようなエピソードがいくつかありました。
私があんな風に疑いをかけられたら、ホームドクターすっ飛ばして、ピルグリム記念病院の方に行くと思うのですよ。
メリーと一緒の推理癖も相まって、サム先生、目を覚まして!な感じがありました。

一話だけ、サム先生が実際に遭遇した事件ではなく、探偵の腕を噂に聞いてやってきた老人の過去の話を解決するという、安楽椅子探偵モノがありました。
これ、私わかったよっ!
母親が若い頃、外でお弁当食べるのに箸を忘れたからそこらへんにある木の枝を折って使って、具合が悪くなったという話を聞いていたからです(笑)。
母親が箸にした木の枝というのが、このエピソードで登場した夾竹桃です。
みなさん、気をつけましょうね。

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「神様」川上弘美

 

「くまっチャウンダー」を読んだ後、読書メーターのお気に入りさんにおすすめいただいたので読んでみました。
「くまっチャウンダー」のくまさんとはまったく逆で、礼儀正しくしっかりとした、頼もしいくまさんでした(笑)。

短編集で、くまさんの他にも、河童やら梨の妖精(?)やら人魚やら壺のなかに住む女性との交流があります。
くすっと笑えたり、物悲しくなったり、恐ろしくなったりといろいろです。
最初と最後がくまさんの話なのですが、これはどこかに響きます。
読後、本から手を離してからきます。
短編集だけれど、他の話もあるから感じるものなのだと思います。
くまさんからの手紙は、字面以上のことがあふれ出していて、どうしようもなくなります。
でも繰り返し読まずにはいられない、届かない返事を私も書いてしまう、そんな本です。

川上さんは、東日本大震災以降に「神様」に話を加えて出されているそうですね。
こちらも機会があれば読んでみたいと思います。


あと、人間とそうでないものとのふつうの触れ合いというと、フジモトマサルさんの作品の数々を思い出して、ちょっぴり泣けてしまいました。

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「あなたは誰?」ヘレン・マクロイ


婚約者宅への訪問を控えたフリーダのもとに、予定を取り消すよう脅迫めいた電話が入る。
しかし、予定通りに訪問したフリーダはその夜、部屋を荒らされ、パーティーでは毒死事件が発生する。
フリーダの婚約者で精神科医修行中のアーチーは、師であるウィリング博士に事件の手伝いを依頼するのだった…。
そういう始まりで、ウィリング博士の登場です。

これはネタバレに触れずに書くことは難しいので、以下、折りたたみます。



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