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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「本&読書メーター」の記事一覧

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2月のまとめ

探偵葉村シリーズを時間を遡って読みました。
すぐ上のお姉さんとの話が気になっていたのに「プレゼント」でもなかなか現れず、他にも本があるのか…と不安になりました。
そしたら最終話でありました。
殺されかけたとは…そういうことだったのか、と。
これは葉村晶モノを読むうえでたいへんに重要な要因だと思いますよ。
やはりシリーズモノは、どんなに事件が重なっていなくてもその人の背景というものが大切だなと感じます。
後からわかって再構築するという楽しみもあるかもしれませんが、私は順番通りが好きだなあと改めて思いました。

レシピブログで人気の山本ゆりさんのエッセイも楽しかったです。
この本を読むと料理を楽しむ姿勢が伝わってくるのでしょう。
もうひとつ、料理研究家にスポットを当てた本を読みました。

こちらは女性が社会へと進出した背景と家庭料理の変遷が真面目に語られていました。
これまで小林カツ代さんのことは「元気のいいおばちゃん」で「ケンタロウのお母さん」くらいしか印象なかったのですが、彼女の言葉にどれほど勇気づけられたお母さん方がいたかと思うと感銘を受けます。
作り置きとか、それをする日を一日を費やすわけですよね。
私にはそれがどうも理解できずにいたわけですが、カツ代さんの「多めに作って残しておけばいいの」という言葉を目にして、それこそが現実的にみんなが待っていた言葉だなあという気がしました。
ちょっとね、これはいろいろ考えさせられる本でしたよ。




2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2919ページ
ナイス数:48ナイス

プレゼント (中公文庫)プレゼント (中公文庫)感想
葉村のお姉さんとのエピソードあり。やはり順番は大切だな、と感じました。
読了日:2月29日 著者:若竹七海
波よ聞いてくれ(2) (アフタヌーンKC)波よ聞いてくれ(2) (アフタヌーンKC)
読了日:2月25日 著者:沙村広明
syunkonカフェ雑記 ~クリームシチュウはごはんにあうか否かなど~ (扶桑社ムック)syunkonカフェ雑記 ~クリームシチュウはごはんにあうか否かなど~ (扶桑社ムック)
読了日:2月22日 著者:山本ゆり
ねこねこ日本史(2) (コンペイトウ書房)ねこねこ日本史(2) (コンペイトウ書房)
読了日:2月16日 著者:そにしけんじ
SATELLITE (サテライト)SATELLITE (サテライト)感想
富士山は衛星写真でも美しい。天津の工場爆発も空からの目で丸見えである。石炭バブルのはじけたゴーストタウンといい、やはり佐藤さんの本では中国に一目置かざるを得ないようだ(笑)。
読了日:2月15日 著者:佐藤健寿
おんなの窓 そうなの独身、まさかの結婚篇 (文春文庫)おんなの窓 そうなの独身、まさかの結婚篇 (文春文庫)
読了日:2月15日 著者:伊藤理佐
カールの降誕祭カールの降誕祭感想
「ドイツではクリスマスに殺人事件が頻発、会いたくない家族に会うから」という言葉が全ての表題作。カールが絵に隠した言葉にどれほど傷ついたことか、引退した裁判官、パン屋の…飾らない言葉なだけにそのショックは想像しきれない。
読了日:2月13日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
悪いうさぎ (文春文庫)悪いうさぎ (文春文庫)感想
葉村晶が「さよならの手口」よりも若い頃の話。「依頼人は死んだ」もそうだけど、えげつない設定…でも読ませる。人の闇の部分をつきつめるタイプなんだな、と。好みです。
読了日:2月12日 著者:若竹七海
猫ピッチャー 4猫ピッチャー 4感想
あいかわらずミーちゃん、かわいいです。なんかもう、猫が野球していることがふつうになってるぞ。
読了日:2月10日 著者:そにしけんじ
文化庁国語課の勘違いしやすい日本語文化庁国語課の勘違いしやすい日本語
読了日:2月5日 著者:文化庁国語課
依頼人は死んだ (文春文庫)依頼人は死んだ (文春文庫)感想
「さよならの手口」からの逆行読み。ああ、葉村にはこんな過去が…。話的には順番は関係ないけれど、やはりこういうことは先に知っておくべきだった、と少し反省。
読了日:2月4日 著者:若竹七海
おかあさんの扉5  なにそれ! ?五歳児 (オレンジページムック)おかあさんの扉5 なにそれ! ?五歳児 (オレンジページムック)
読了日:2月3日 著者:伊藤理佐
小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)感想
料理研究家その人を読み解くことで、家庭や女性の生き方の変遷を知るという本でした。ビーフシチューの作り方を「定点観測」したのも興味深いです。カツ代さんのプロ意識に感銘すらおぼえる。
読了日:2月1日 著者:阿古真理

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「syunkonカフェ雑記 クリームシチュウはごはんに合うか否かなど」山本ゆり



お料理ブログが大人気でレシピ本も何冊も出されているとのことですが、にせみさんのご紹介で初めて知りました。
そう言われてみると、ネットではあまり料理のヒントを探さないタイプでした。
本を頼りにするほうで、なかでも「きょうの料理ビギナーズ」です。
「きょうの料理」ではなくて「ビギナーズ」派です、永遠に。
さらには料理を紹介してくださる方も、コウケンテツ派です。

横道にそれすぎました。
上にも書いたように、レシピ本もブログも読んだことがなかったので、なかなか語り口に入ることができませんでした(笑)。
私は関東からでたことがないので、関西弁での文字は、多用される小さい「っ」をそれように音にするのが難しかったです。
読む時にそんなことするのは間違っているとわかってますけど、ついやってしまうのです(笑)。
それをクリアしてしまうと、最初の「お肉を食べるならささみ。ケーキを食べるなら和菓子」で、食べ物へのスタンスが似ていることがわかるのでたいへんに好感をもてました。
間に挿入されている、レシピ以外のふだんのご飯の写真も合わせて。
ちょっと一章だけ感じが違うところがありましたが、他は愉快に楽しめました。
クリームシチューは鶏肉派だったのですが、豚肉でも作ってみたくなります。
レシピの写真もかっこよすぎないのがいいです。
ワカメと春雨のスープのネギなんて、くっついてるところあるよね(笑)。
ふだんのご飯なんてそんなものなので一向にかまいません。
むしろ、そういうところが馴染みやすいのだろうな、と人気の秘密を見たような気がしました。

ネットで本のレビューを見てみたら、「味が濃い」というのが気になりました。
え、たいていのレシピ本の味付けって濃いですよね?
それに30歳くらいのお方と同じ味付けって、そもそも加減すること前提では?
年齢関係なく、育った環境で好みの味は変わるし、健康問題で薄味志向の場合だってあるじゃないですか。
うちは母の病気もあって、薄味で油・脂少なめな食事なので、たいていのレシピの通りでは味が濃すぎることになります。
豚バラ肉も使いたいのですが、これは脂が多過ぎて肉として考えるととてつもなく少量しか使えないので脂多めのロースに代用したりとか(本末転倒とも言う)、しょう油は大さじいくつとか、料理の種類に関係なく、たいていそのお家での目安ってあるじゃないですか。
山本さんの紹介されているのは、初めて学ぶ基本の料理ではないですよね。
それを見てアレンジできる人が楽しむものだなあと思いましたよ。

料理とは関係ないですが、お友だちと話されているマンボウの死因がとても気になりました。
デマらしいですが、そう思われてしまうほど繊細な生き物なのだな、と興味津々です。

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「依頼人は死んだ」、「悪いうさぎ」、「さよならの手口」若竹七海

  

時系列的にはタイトルの順だけど、私が読んだのは「さよならの手口」→「依頼人は死んだ(短編)」→「悪いうさぎ」です。
しかも、他社の文庫「プレゼント」にも葉村モノがあるらしいですが読んでません。
何が言いたいかというと、この前も書いたけれどやっぱり時の流れの順で読みたいなと思ったわけです。
うさぎの常夜灯とか、光浦の存在感とか、相場みのりとか、順番あってこそじゃないですか。
起きてる事件だけなら順番など関係ないですけれどね。
でも、葉村シリーズとするならばやはり彼女の周りで何があったか?は重要ですよね。
ということは、お姉さんを含む家族との問題は読んでない中にあるのかな?と思うと益々複雑です。

長編も短編も、人間の闇の部分が強く出ていてえげつないものでありました。
それ故に、解決後もすっきりするわけではないです。
そういう話は好みでもあるので、読み甲斐がありました。
いやな感じがどんどん出てくるという意味で言えば、「依頼人は死んだ」がお気に入りかなあと思います。
長編の「さよならの手口」、「悪いうさぎ」にしても、メインの事件の外にまた違うものが出てくるので負けてないのですけどね。
まわりと自分の接点をできるだけ少なくしている葉村が、「悪いうさぎ」でちょっぴりだけ女性的な揺れをしているのは、多くを語られない分余計に印象的でもありました。

「悪いうさぎ」から「さよならの手口」まで10年以上あるようだし、ほとんど同じ時間進行で葉村も年を重ねているので続編はどうなるのでしょうか。
つまり、最新作で四十代の葉村ですから早くしないといろいろ体力的にたいへんなのでは?といらない心配をしてしまうということです。

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出てたのかっ!「猫ピッチャー 4」そにしけんじ

 

最近、諸事情で新刊情報に疎くなっているので、4巻が発売されたのを知りませんでした。
知ったのは昨日の朝刊に載っていた広告で、です。
「おんなの窓」の文庫化もそうだし、新刊情報をもっと簡単に入手する方法はないでしょうか。
マメに出版社のサイトをたずねればいいのでしょうが、予想もしていなかった出会いというものもあるので何かこうランダムで広い間口のものが望ましいのですけれども。

そんなこんなで朝刊広告で見つけた「猫ピッチャー」の新刊です。
これまでの表紙は、プロ野球選手としての凛々しいミーちゃんでしたけど、4巻は猫らしく蝶々を追いかけるかわいいミーちゃんです。
中味は、各話の裏話も4コマで添えられているのと、ミーちゃん以外のキャラクターエピソードもあるのがお気に入りです。
さりげなく入っている「大犬鋤(おおいぬすき)選手」という名前もいいですね♪
チームメイトも、ミーちゃんの性格(性分)をわかってきたような、まだまだ奥深さに振り回されているのも楽しい限りです。

今回、なんと、DVD付きの特別版も同時発売なのですね。
私が勝ったのは通常のコミックスですが。
おまけに「ねこねこ日本史 2」と「ねこ戦」三国志にゃんこ」の三冊購入でトートバックプレゼントに応募できるという…
当選者は「にゃんにゃん」ということで22名だそうですよ…
人気があるとはそういうことなのかな?と思ってみたり、です。

 



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1月のまとめ

自分は犬派なのですが、ねこマンガを結構読んでますね。
「ねこたん。」は、メロンパンやみたらし団子を見かけても思い出してしまうほどお気に入りです。
腹巻と十手も欲しいくらいです。


「さよならの手口」。
これも年末のミステリベストテンで気になったので読んでみました。
内容ぎっしりで読み応えありました。
本筋の大きな事件から枝葉のように関わったものまで、本当なら何本も別の話にもできそうなのにひとつの話にちょうどよく収まっています。
これは、なにも上から目線というわけではなく、私の頭の中が散らからずに読めたということに他なりません。
葉村晶がもっと若かった頃の話もあるとのこと、読みたいです。
 
文春だけかと思ったら、中公にも?





2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2192ページ
ナイス数:32ナイス

さよならの手口 (文春文庫)さよならの手口 (文春文庫)
読了日:1月28日 著者:若竹七海
メメント・モリメメント・モリ感想
自身の経験が下敷きにある小説なのでしょうね。エッセイを楽しく読んでいたひとりなので、書くことへの復帰を素直に応援したいと思います。ろくでなしが新たな命の誕生になにを得たのか見守る感じで(自分、何様?・笑)。
読了日:1月22日 著者:原田宗典
プ~ねこ(4) (アフタヌーンKC)プ~ねこ(4) (アフタヌーンKC)
読了日:1月18日 著者:北道正幸
偽りの楽園(下) (新潮文庫)偽りの楽園(下) (新潮文庫)感想
事実がわかると、強迫観念的な語りにも納得。病院でどんどん説明が上手になっていったというのは悲しいぞ。
読了日:1月17日 著者:トム・ロブスミス
偽りの楽園(上) (新潮文庫)偽りの楽園(上) (新潮文庫)
読了日:1月13日 著者:トム・ロブスミス
怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫)怪盗ニック全仕事(1) (創元推理文庫)
読了日:1月8日 著者:エドワード・D・ホック
ねこたん。nekotan(1) (講談社コミックス)ねこたん。nekotan(1) (講談社コミックス)
読了日:1月3日 著者:大橋つよし
ねこたん。nekotan(2) (講談社コミックス)ねこたん。nekotan(2) (講談社コミックス)感想
どんどんかわいくなってくる。ちょっとうるうるしちゃうところもあって想像以上でしたっ!
読了日:1月3日 著者:大橋つよし
しろくまカフェ today's special 1 (愛蔵版コミックス)しろくまカフェ today's special 1 (愛蔵版コミックス)感想
移籍先でのコミックスが出ていたとは。とりあえずみんな元気そうでなによりです。
読了日:1月2日 著者:ヒガアロハ

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