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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

The Wire4 #13(50)「最終成績」 Final Grades

バブルスの告白、マイケルの初仕事、ボーディの最期(本当に真面目だったよ…)、ランディの落ち着き先、ドゥーキーのプレッツ先生へのプレゼント入手方法、学校教育費に州の援助を断ったカルケティ、…全てがなんてこと!の連続だった。
でも、シェロッドを殺してしまったバブルスを容疑者として事件にしなかったばかりでなく、精神状態を考えて施設に送ってくれたランズマン、
ランディの落ち着き先に必死だったカーヴァー、
プレゼントの入手方法をその場で問い詰めなかったプレッツ、と人を想う気持ちも同時に感じられるものでありました。
ネイモンドを引き取りたいというコルヴィンの申し出を受け止めたウィーベイも含めて。
ギャングではあるものの、元々のバークスデール組は組織としてちゃんとしていたのだなと変な納得をしてしまうシーンだった。

空き家からぞろぞろ死体が見つかったことで、数ヶ月前に内偵中だったマルロ・スタンフィールド周辺を正式に特捜班の任務とする警察。
ボスは別の人だけど実質ボスはフリーマン、その下にキーマとマクノルティも戻ってきた。さあ、仕切り直してのスタートだ、というシーズン最終回には珍しい展開でしょうか。

ジョーの組合の話は愉快。脚本を元にオマーに奪われたというのを組合の誰も信じてないとか、クスリを横取りしたものの、売るのに困っていると「ジョーに買わせるか」と大笑いのブッチー。そして、本当にジョーにクスリを買わせるが、修理させた時計の代金はきっちり払うオマー(笑)。こういうところ、ちゃんとしてますよね。
ジョーを信用してないマルロの勘は正しいが、空き家の件が落ち着いてからなどと言っていられるのだろうか。空き家事件は落ち着かないよ、と思う。

ジョーの取引相手は「グリーク」だったのか、
マイケルと弟の新しい家とは、ファミリーになったことでマルロから提供されたものだったのか、
ランディのいつもキレイだった編み込み、家を焼かれて以降根元のぼさぼさが目立つのは悲しみを増す…、と次々に想いが浮かんでくるなあ。
ネイモンドだけでも幸せを掴みかけているのは最終シーズンの希望につながるのかな。
もう大丈夫、と特捜班に戻ったマクノルティはボーディの死でも持ちこたえられるのか、ドキドキしながら最終シーズンを待ちたいと思います。

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The Wire4 #12(49)「己の恵みを持つ者」 That's Got His Own

学校赤字は、州知事を頼らなければとうにもならない。州の援助を受けるということは、教師は終身雇用でなくなる。でも子どもたちへの教育の場は保証される。ならばそうするしかない。州に乗り込んでこられないようにとテスト対策に力を入れていたのに。不本意ながらも手の施しようがあった学校はまだいい。
現場は死体が増えると解決率が下がることを嫌がるが、「数字はどうでもいい」とごろごろ出てくるであろう死体回収の許可を市長が出した警察もまだいい(ロールズはこの前のバルチェックの不用意な発言で、ダニエルズにライバル心出してるみたいなところが好きだし)。
それなのに子どもたちみんなにこんな辛いことがいっぺんに遅いかかってくるのはどうして?
ドゥーキー:取り立てて問題ないから新学期からは高校生。でもみんなとの今が好きだから喜べない。家は立ち退き命令で家財道具を放り出され、親の姿もない。
マイケル:家を失くしたドゥーキーを弟との二人暮らしの家に招くくらい友だち想いだけど、ネイモンドをコケにしている少年を殴り、ドゥーキーを小バカにしたネイモンドを殴り、精神状態が不安定なのは確か。でも謝罪に来たデニスに危害を加える仲間を止めることはできる。これが救いに思えるなんて。
ネイモンド:母ちゃんには小さい子にバカにされてんじゃないわよ!と言われるし、マイケルの暴走が恐いわで、もういっぱいいっぱい。殴られたからと泣くような子ではない。母ちゃんが自分を置こうとしている世界に向いていないのだとわかっているのに、自分には逃れる術がない、そういう涙なの!ランディが転校するかも、に見せた反応もそういうことを含んでいたように思う。
ランディ:またいつ暴れん坊どもが襲ってくるかわからないので学校はお休み中。仕事に出ている間に襲ってくるのではと心配、新学期からの転校も考えている、という養母。一緒に食事の片づけをし、身の心配をし、それなのに火炎瓶を投げ込まれるなんて。「守ってくれるんだよねっ!」というランディに振り向けないカーヴァーを含めて何もかもが痛くてかなわない。

内務に「自分ひとりでやったこと」とひとりで出向くハークが憎くなる。だってシェロッドがあんなことになったのにも無関係とはいえないでしょ。人の上着を無断で漁るのが一番良くないのはわかってるけども。
オマーの寸劇強盗が見られたことだけでも喜ばないといけないのかな(笑)。

次回はS4最終回。子どもたちの生活に光明が見えますように。

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The Wire4 #11(48)「新時代」 A New Day

ハークの件は、人種、牧師、警察人事、と様々な問題を孕むことに。数稼ぎの逮捕を封じられたバレルが、麻薬課にいたというハークの経歴をちらつかせ、ダニエルズの下すカウンセリング以上の処分を引き出せるかもよ~とカルケティに寄っていくのがなんとも。でもカルケティはダニエルズを信頼しているのでバレルの申し出を受けるとは思えない。そしていつの間にかカルケティは正式に市長なのですね。いつから?(笑)
公園事業課、車両課、水道局、それぞれに直接現われては、住民からの苦情を告げるだけ、後に結果を報告させるというのがカルケティのやり方。自分が街を見て歩いたことを職員にも感じて欲しいのだと私は感じたけど。
警察にも5%の昇給、件数稼ぎの仕事はいらない、できない上司は変える、新しいボルチモアを作ろうと約束。理想の実現に向けての姿勢は好ましい。しかし、教育費の5400万ドルもの赤字には言葉も出ない。調整のために目をつぶらなければならないことがあるのかもしれない。

学校では特別クラスがピンチだけれど、本来こういう場所であるべき大人と子どもの関係を見られたような気がする。
荒れた子に理由を問い質すと、「お母さんが死んだのに、おばあちゃんが学校行けって…」。なんでさ、この子が一緒にいたくないならしょうがないけれど気持ちをくんであげるのがおばあちゃんでしょうに。
ネイモンドにしても、特別クラスはこうやって普通クラスの授業を受けられる子を増やすのに効果があると思える。市が認めるなら存続可能、カルケティなら認めるだろうが、市長のカルケティはどうだろうか。これが目をつぶらなければならないことなのかもしれない。
ランディのチクリ屋暴行事件でとった行動も体温感じた。カーヴァーに抗議するプレッツも、それを聞いてバンクに抗議するカーヴァーも、事件は事件として学校に向かうバンクとフリーマンも。
そしてこの二人が、最低限の情報として教えられた「公園に来るように言付けただけ」の公園近くの空き家をようやく見つけることに。あそこから何体出てくるのだろうか。

シェロッドが戻ってきたバブルスは痛めつけられても強さを感じ、オマーはジョーを取り巻く組合の仕組みに気付き、ネイモンドたちにペンキをかけられた警官は報復の機会をうかがい、チクリ屋に率先して加勢したマイケルをクリスは理解できず、街中心配なことだらけですわ。

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The Wire4 #10(47)「憂慮」 Misgivings

ハークとバブルス、タイミングが悪すぎというのもあるかもしれないが、ハークが悪く見える(笑)。だって、この前レックス事件のネタもと喋っちゃってるし。まぬけな警官ではすまされないぞ。なので、声をかけても無視する牧師さんや、来てやるといっても一向に来てくれないハークを懲らしめるバブルスのウソ電話はちょっと気持ちよかった。バブルス、寂しそうだけど。

お子様ハークと違って、カーヴァーはたのもしく見えた。ネイモンドに2回の猶予をやり、それでも懲りないと見てから身柄を確保、少年拘置所に行くのにも待ったをかけ、コルヴィン先生(笑)の教え子とわかるや対策を相談。ネイモンドは嫌なところ逃れだけじゃなくて、家庭があれば大丈夫な感じがしたなあ。コルヴィンの奥さんにおかわりをうながされて「(お腹は)デザートの分にとっておきます」なんてかわいいこと言ってるし。やっぱり、「少年拘置所にびびったのかい!」というあの母親の部屋にクスリを仕込んで警察踏み込ませて、どこか他の家庭で暮らさせてあげたいなあ。コルヴィンのところがいいかも。

マイケルは、お父さんをどうにかして欲しいとの願いがマルロのチームに聞き入れられた。大人の見返りない優しさに触れたことがないから、デニスやプレッツの好意を受け止められないのだと思っていたが、もう少し微妙なものも含まれているようだ。雰囲気から虐待を受けていたのかもしれないと予測できる。そしてクリスはそんなマイケルに仲間になる者以上の感情を持っているように見える。自分の過去が甦ったとか。
それにしてもクリスの爆発は恐かった。無表情に射殺する以上に恐かった。

警察はバレルが解雇を避けるために逮捕件数を増やすことが必須命令。路上での飲酒、禁止区域の駐車、とふつうの市民が続々逮捕されている。そんなことに納得できないマクノルティは教会強盗という本当の悪人を逮捕。やっぱりそうなのよ、彼は。本当の悪人を捕まえるということを思い出して欲しい。たまにビールを飲む程度で生活が安定しているのはみんなのためにもいいことだけれど、私たちが望んでいるマクノルティとはちょっと違うんだよなあ。
バンクと子どもたちと一緒に息子たちとの面会日を過ごしていたのですよね(宿題も手伝えるの?・笑)。あの息子たちは、ストリンガーで探偵ごっこさせられてた子たちと同じでしょうか。大きくなりました。

学校は試験前で、授業は90分枠(暖房付き)で、国語と数学のみになるらしい。見張りがいる間は指示通りにするが消えたとたん、楽しめる授業に変えるプレッツさんは結構悪(笑)。
特別クラスの存在も問題になり、授業が見学されるも、身内からまで「効果はわからない」などという人が現われ先行き不透明。教頭に任せっきりの校長共々、なかったことにされるのだろうか。

地球温暖化なのに人は冷たい、人は世界と逆に進んでいるとプートが含蓄あるようなことを言うのにどっきりした回でした。
あと数話しかないですよ、とりあえずチクリ屋と噂が立ち始めたランディとバブルスの身の安全が心配。

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The Wire4 #9(46)「この街で」 Know Your Place

学校側の指示どおり、試験でいい点をとれるような授業に取り組むプレッツさん。しかし、ようやう引き出せた子どもたちの学びたい気持ちが逆戻り。あんなに楽しそうだったのに(プレッツも含む)、静まり返る教室は異様。興味がなくても取り組むことを学ぶ場でもあるのが学校だというのはわかるけれども、今の彼らはまだそこに到達してないし…と教育現場の理想と現実というか、現実のみが圧し掛かる。ランディは、プレッツの教えてくれた確率を、生きた授業として実践できてるし。

ストリートで生きることの討論以降、特別教室の方は落ち着いてきたように見える。模型の組み立てに「やってらんね~よ」という態度ではないもの。喧嘩をしだす班、分担ができて仕事も早い班(ズルあり?)、と性格があらわれるいい課題だったのかも。
ご褒美のお食事会はネイモンドたちが選んだ店だったのでしょうか。もう少し敷居の低いところから始めたら…と思わないでもない。でもそこがまた、店に入るまでのはしゃぎっぷりと、受付係とウェイターが別にいるような店(=場違い)であったということへの方向の定まらない不機嫌さがコルヴィンには非常に興味深いというか、彼らの気持ちに近づいたようなものであったらしい。翌日の教室での自慢話も含めて。

え~と、市長選はまだ終わったわけではないのですよね。それなのにカルケティは警察人事を動かせるのですか。視察はわかるけど、バルチェックとダニエルズの昇進は…?働きかけただけで警察内部での人事の指示は別のところ、ということでしょうか。そうだ、まだバレルいるしね(笑)。
勝手に、ロールズが警察長、「その下で働かないか」と言われたダニエルズが文字通りその下の副警察長なのだと思ってましたが、警察長には外部からの黒人を招くつもりらしい。でも、強硬な反対でまだ先行きはわからない。

マイケルの気持ちが痛い。弟のお父さん(やっぱりマイケルのお父さんではないのか?)を遠ざけたいけど、声をかけてくれたプレッツ先生には自分で断ってしまったし、デニスは優しすぎるって(泣)。親切な大人なんて知らないできたから、見返りなく親切なことに素直になれないなんて。で、選んでしまったのが見返りを提示したクリス(というかマルロ)。お父さんを空き家に連れて行ってくれるよう頼んでしまうのかな。頼んだらマルロのファミリーになってしまうということだけどそれでいいのだろうか。
マルロを監視中のオマー(出られてよかったね)が、面会中のマイケルを見つけて「まだ子どもじゃないか」というのが…ね、子どもだからこそのマイケルの悩みと、オマーの人柄がよくわかるところ。

キーマは別居して養育費を払っていたらしい。彼女には司法試験に合格したという新しいパートナーが。彼女はやっぱり弁護士にこだわっていたのかな。二人が生活していた部屋をよく覚えていないのですが、あの白いソファは見覚えある。主が変わっても、の存在感がソファにあるというのもね…。

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