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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

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The Wire4 #8(45)「街角の少年たち<コーナー・ボーイズ>」 Corner Boys

何がびっくりしたかって、始まって早々「次回は…」だもの(笑)。原語を聞いていれば問題なかっただろうけど、まず字幕を読むものとしては「あれ、時間間違えちゃったかな?」とどっきりですよ。

警察組織はダニエルズがロールズを飛び越えてしまうのかと期待心配したが、どうやらカルケティからダニエルズへのオファーは「ロールズの下」らしい。「分署の問題点なら言えますが、組織の一員として上司の悪口なんて言えません(大意)」ってことは、本当は言いたいってことだな。とりあえず、カルケティが市長となればダニエルズもロンダも昇進ということになりそう。
ロールズの部屋に現れたバレルの仕種は憐れだった。市長交代となれば(いや、ロイスのままでも)自分の居場所はないことへの焦りのような、ロールズへの媚のような、とにかく複雑な表情。「昔はうまくやっていた」と変化を受け入れるロールズとは対照的。って立場が保証されているのとそうでない人との差ということでしかないけど。

プレッツ先生の授業は、前よりはみんなが話を聞いているという点で進歩があるように見える。「その例え、なんだよ~!」ってことはお話を聞いているということですものね。でも教員仲間からは「州の試験に合格するような授業を」と言われる。ここ、よくわからなかったのですがこの学校は現在市の管轄だけれど、授業のレベルというか生徒の成績がよくないと管轄が州に変わるということ?それのメリットとは何だろう?新しい教科書がきちんと配布されるようになるのか?
話は少しずれますが、プレッツ先生がしていたような「例え算数」、私は大嫌い(笑)。今回は、たまたまリンゴだったからまだわかるけれど、時速○キロで走り続けたとか、毎分○リットル出し続ける水道とか、水槽に出方の違う水道が二つついてるとか。いきなりそのスピードかよ!、ありえない!、ってまずそこで躓く(笑)。なので「授業ではリンゴだったのに、車って何よ?」という生徒の言葉は痛いほど理解できる。とにかく、プレッツ先生の授業は計算の法則はわからなくても、何が真実かを見抜く目は養えているのだと思うと認めなければならぬ。「答えはB、点々が多いから」ってなかなか言えないよね(笑)。

学校での授業風景の後に、マルロの殺し屋が下っ端にストリートの教えを教授しているのをつなげるのが見事。そしてその教えは、特別教室での活発なディスカッション(まだそこまではいかない)と重なっている。文句を言うだけの教室が内容はともかく同じ方向を向いているのは重要なこと、なのだろうな。
ストリートで生きる自分たちを語るネイモンドは生き生きしていた。しかし家では「これだけ?」とママに稼ぎに不満をもらされる。ボーディだってもうバークスデールではなくマルロの下で働いているのだ、時代が変わったのだとどうしてわかろうとしない?おまけにクスリを家に持ち込むな!だと?言うこときいて子分を雇ってその家にクスリを保管するネイモンドも健気だ。私だったら、ママの枕か何かにクスリ隠して警察踏み込ませて厄介払いするかも(笑)。ところで、ネイモンドが雇った子分はマイケルの弟?(また人違いの可能性大・笑)。

マイケルの家もお母さんがマイケルから金をもらう、というどこか歪んだところがある。そこへ刑務所からお父さんが戻ってきたらしい。弟を迎えに行って宿題を手伝ったり頑張っているようだが、マイケルは許せない様子。デニスのように更生してきたかもしれないのに…と思わないでもないけど、刑務所以前のお父さんを知らないからなあ。

主役四人の子どもの家庭を見ると、ランディが一番恵まれているのかも。厳しさは治安のよくない地域で子どもを守るために必要なことなのだろうな。
シャワーを浴びられ、清潔な着替えができるようになったドゥーキーはPCの使い手として女の子たちから一目おかれているようだ。彼が女の子たちに囲まれているなんて、すごいことだと思う。仲間ハズレなのは嫌われているからではないのだな、と思うとうるっときてしまう。

警視正が亡くなったということで、バーで警察通夜。ビリヤード台こそなかったものの、葬儀屋の車を外で待たせているのは同じだ
ここで驚いたのは、このシーンのみの登場だったマクノルティが、御通夜でクラブソーダしか飲んでないということ。生活が安定しているのはいいことだけど、御通夜なんだから飲め(笑)。

声色変えて警察に電話してるのは、一見面白いが録音を見越してるのかなとか、NYからの邪魔者を消してるだけでは見せしめにならないとマルロに圧力というものを教えるなど、ジョーの存在感のあるエピソードでもありました。

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The Wire4 #7(44)「黄金律」 Unto Others

バブルスで始まってバブルスで終わり、切なさいっぱいだ。
シェロッドの不登校を案じて学校に出向き、街での仕事中も手がかりをさがし、ようやく見つけたシェロッドは薬の売人になっていた。学校は無理強いしない、今後の話をしよう、と頷かせるも、バブルスの帰宅を待たずに荷物ごと姿を消してしまう。自分の不手際でバブルスが殴られたことを気に病んでいるのかもしれない、決して楽な方を選んだだけではない、と思いたい。でもシェロッドがバブルスのもとを離れても、あいつは殴って金を巻き上げにやってくるのだろうな。
助けを求めたところに居合わせたのは、子分→マルロ→オマーと流れてきた指輪をせしめたあの警官ですね。やっぱりここでも泥棒で、訴えに一言の返事も返さず、商品漁っていくというのが恐ろしい。彼には関わりたくない。キーマにバブルスを見つけて欲しいよ…。

そのキーマは、証人殺人事件を解決。真相は裁判での口封じではなく、通りでただ銃を撃って楽しんでいたらたまたま人に当たって殺してしまった、それがたまたま重要証人だった、というウソのような話。もしキーマ担当のまま、解決していたら市長選挙はどうなっていたのだろう。この皮肉な結果も含めて、全てが新しい空気を求めているということなのかもしれない。
市長の交代で、バレルが職を追われるのは確実のようだ。そして後任はやはり黒人でないと市民の非難を受けることになる。思案中に、パトロールの付き添いでカルケティは現場を仕切るダニエルズ警視を発見。「できる男」との評判に何やら人事図を描いている様子。ロールズ飛び越えてダニエルズが警察長に?うわあ、考えただけで恐い。

拘置所のオマーには懸賞金がかかっていて、みんなに狙われているので、貸しのあるバンクに移送を願い出る。「そういうもんだ」と帰ろうとするバンクに「本当の犯人が野放しでもいいのかよ」と刑事魂を刺激してやる。刑事のバンクはせめてもの移送願いを聞き入れてあげる。ここに、カーヴァーからの電話がつながっていれば別件からクリスにたどり着けたかもしれないのに。でもランディの証言も、呼び出しの伝言をしたことと、「クリスたちが殺した」という話を聞いただけ、捜査にかかれるほどの証拠とはいえない。でもさ、ゾンビ探しに行った空き家は?あそこで死体を見たのは事実なのに。

ランディもいい子にしていて、女の子も訴えを取り下げたので停学が解けて学校へ。そしたら学校は何やら楽しい事になっているじゃないですか。プレッツ先生の授業だけだろうけど。カリキュラム通りではないけど、みんなが今興味のある確率のお話で数学は盛り上がってます。みんなが同じことに意識を向けている、これが今のプレッツ先生にはとっても大切。
それにしても、教材室(?)ひどいですね。新しい教科書も箱ごと放置とは。それで「指定のカリキュラム~!」もないと思うけど。教科書よりもびっくりなのは新品のPCですよ。モニターは薄型だったしそこそこ新しい型みたいなのに。人手が足りない、予算が足りない、生徒が荒れているというけれど、教材室見てると別方面でもやりきれない思いがしてくる。
フィールドワークの問題児を集めての特別クラス、本当に何もかも「~行動障害」なの?ただの「悪ガキ」ではないの?このクラスの行く末と、コルヴィンの気持ちの折り合いつくのかしら?だって、デニスは、月の出席一日のために子どもたちを集めるだけでは何も解決しない、と補導員辞めちゃいましたよ。そして自分はスパイダーをひねくれさせてしまったことをきっかけに、自分の誤解を与えるような行動をジムの子どもたちに謝罪しましたよ。この人はなんてまっすぐなのでしょう。デニスが特別クラスに参加すればいいのに。

ロンダは上司が変わっても手腕を見込まれて事実上昇進とか、ジョーからマルロへの監視カメラを仕掛けたのがFBIか市警か見抜く方法の伝授とか、たくさんありすぎてこんな長さになってしまいました。
あとひとつだけ書き足すと、マルロにカメラをとられたハークがカーヴァーに泣きついたところ。「これじゃ甘えじゃないかっ!」と活を入れるカーヴァーに「甘えてるんだよ」と返すハーク(笑)。S2の時の壊れた盗聴器より高くて4200もするとか。あの時はウソついて従兄弟に受け取らせた情報料を巻き上げて充填してましたよね。

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The Wire4 #6(43)「接戦」 Margin Of Error

カルケティが悪徳不動産屋の弁護をしたとウソ合成写真をばら撒くほど、ロイスは切羽詰っているようだ。こういう話題、市民には本当かウソかなんて伝わらない、言った者勝ちなところがあるからなあ。使える参謀ウィルソン(まだあまり信じられないんだけど・笑)が、元記者の立場を使って元写真を探し出し、ロイスの作り話であることを証明。あとは今までの地道な訴えを市民がどう受け止めてくれたかを信じるだけ。
そして投票日。長い夜になりそうとのことだったがロイスの敗北宣言でカルケティの勝利。これが「予備選挙」というのがよくわからなかったけど、勝利宣言で「共和党の候補は誰だ?」と言っているのを聞いてようやく察しがつきました(笑)。
前シーズンでは、女性に手を出すことに躊躇わないタイプに見えましたが、勝利したカルケティはそういう方面で自制ができる人になってます。「ハークが来ちゃう」というのが噂になっているわけでもなさそうなのに。これが市長という仕事への本気の証なのだろうか。

プレッツ先生が、ドゥーキーの生活をなんとかしてあげたいと行動し始めました。着替えを持ってくるので更衣室のシャワーで身体を洗うように、服はバッグに入れておけばプレッツ先生が洗ってくる、と。小学生の頃、似たようなやりとりを見たのを思い出しましたよ。その子は、親に取り上げられるようなことはなかったけれど、今考えると立派な養育放棄だったなあ。

前回、ランディがトイレの見張りをしたことには続きがあったのですね。レイプの加害者にされそうだから、知っていることを次々並べ立てた中に「殺人を知っている」と聞き捨てならない言葉が。元警察官のプレッツ先生に話が来て、ダニエルズに相談し、カーヴァーが相談相手に。「いい子にすること」で話は収まりそうだが…フリーマンが捜している死体だと話がつながったらこれでは済まなそうだ。
ランディは養母への遠慮から商売に目覚めてしまったのですね。養母、お金のためにランディを引き取ったわけではなさそうだもの。何より、選挙のビラ配り代金を先にもらってもビラを配り続けるところに仕事がどういうものかわかっているのがうかがえる。

それに比べると、ネイモンドのママ、ひどくないですか。バークスデール組からもうお金がもらえないとなったら、ネイモンドに「クスリを売れ」って。ここのうち、他の家に比べて余裕がみられたのは罪をかぶったウィーベイへの謝礼のおかげだったということですか。ブリアナが十分というくらいの金の底が見えるくらい、ネイモンドのママは使ってしまったということですか。「私も働くからアルバイト探して」とどうして言えん!ウィーベイと一緒に、この世界しか知らないとはいえ親として哀しすぎる。

マルロは順調。隠しカメラを逆手にとって警察をからかい(様子見?)、偽強盗でオマーを逮捕させることにも成功。
オマーが指名手配されたことに「一般人を?」と疑問を持ったマクノルティは、これがきっかけでパトロール警官だけではいられなくなるのかもしれない。

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The Wire4 #5(42)「同盟」 Alliances

殺人課から警察上層部、そしてカルケティへの情報ルートはお披露目済みだったけど、市長の警護からロールズへというルートもあったのですね。重要人物ワトキンスがロイスと決別したと知るや否や、カルケティへと行動を移すロールズはさすが。バレルよりもアプローチされていたのにね。そのロールズが見えなくなるとダッシュでワトキンスの元へ向かうカルケティもさすがだ。カルケティは苦戦しているようだけど、政治の絡んだ裏から見せられている私たちには断然有利に見える(笑)。

プレッツ先生は、生徒を授業に集中させるために、頑張った子には「星」をあげ、よくない行いの子には居残り勉強という手段に出る。そういう特典が嬉しいのは小学生までではないだろうか。あとは大人になってからだ(笑)。ひきつける為の抽選会への参加権も意味なくて、ほとんどの子が居残り。それでも騒ぐ。なので「今回だけだぞ」と。教室内のことで手一杯のプレッツ先生でしたが、ふとしたことから生徒の家庭環境に気持ちを掴まれたようですね。ドゥーキーに服を渡しても親がそれを売ってしまう、昼食代ももらえない。マイケルはヤク中の母親の代わりに弟を迎えにいかなければならないので居残れない。教室の落ち着きのなさは家庭環境の影響も、と思い知った日となったのかも。そこへ来て、車をキー・インでロックしてしまったのをドーナツ君に助けられたとなっては…。

子どもたちのゾンビ談義、「クリスがゾンビを作ってる」って(笑)。でもかなり近いとも言えるので笑ってもいられない。クリスが入って行った空き家の検証で、死体を見つけても「ちゃんと死体、ゾンビじゃないだろ」という結論が!確かにランディはゾンビを気にしてたけどさ。
マイケルはこういうことをしている人にスカウトされたのをどう感じただろう。一生面倒見る(裏切らなければ)約束の魅力と、目の前の死体、中学生がどう受け止めたらいいのさ。
オープニング、銃声やパトカーといった日常となっている音にはびくともしないが、ゾンビっぽい人の出現には全力で逃げる、この差が微笑ましいけれども。

マルロはオマーへの仕返し。クリスが強盗を偽装して、店主に向かって「オマーが強盗した」と。確かにこの前クスリ盗って名乗ったけど、一般人に手を出すような人ではないと以前の特捜班の人たちならわかるはず。こうなったのも全部、組合に参加しないから勉強させられたのだとわかったマルロはプロップ・ジョーの組合に入ることに。ライバルであり仲間であるのがこの世界なのか。

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The Wire4 #41「避難民」 Refugees

ちょっと見ない間に、スパドラのエピソードガイドの話数がシーズンと通算の両方表記に。私の表記方法は基本的にHPに倣っているので(だから通算だったりシーズンごとだったりと入り混じり)、今後どうしようかな(笑)。
エピガイに手が加わったので、キャスト紹介のプレッツ先生の俳優名も直ったかな?と思いましたがこちらは JIMMY MCNULTY のままだ。

フリーマンもキーマも殺人課に異動してしまい、特捜班は上に忠実なマリモーの元、街に出て犯罪者を捕まえるところとなりました。そこへ、市長の運転手から逃れたハークとドーザーマンがやってくる。ここは…閑職?街を守る大切な仕事(学校でプレッツ先生も言ってましたね)には代わりないけれど、それが特捜班なのかというと違う気がする。
キーマが殺人課に異動できたのも、重要証人殺害事件を担当させて、選挙の間ロイス市長が証人保護費用をけちったことを思い出させないため。殺人課初めてのキーマがそうそう解決できるわけないという考えですかね。
それにしても殺人課はお遊び好きだね。署内はまだしも、外の死体は本当の事件ではなかったということですか?偽メモなんか忍ばせちゃって。

マルロがポーカーで、年上たちとテーブル囲んでたのは意外。負けて取り返しに行くというのも。取り返せそうなところに、プロップジョーより「ブラザームーゾン仕向けたの、俺じゃないよ、ストリンガーだよ」の証拠として情報もらったオマーが乗り込んだのがお気に入りシーン。「ポーカーのルールはよくわからないけれど、俺の銃の勝ちだろ?」ってかっこいい~!(笑)オマーの正々堂々とした横取り、私は好きだ。

レックス殺しはマルロ(の手下)の仕業、レックスのママもそれはわかっている、今までの特捜班なら盗聴を足がかりに事件を結び付けられたかもしれない。警察の捜査も、学校の政策も、選挙の顔色うかがわないといけないのだなあ。
マイケル君は、デニスに気にかけられ、マルロからも気に入られています。弟を大切に思うあまりの決断を迫られるのかもしれない。「コスビー・ショーとは全然違う」という、テレビのリモコンが重大事の家庭とはどんなところなのだろう。

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