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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

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The Wire2 #20「余波」

ディアンジェロの死は自殺として処理されたようだ。
しかし、捜査ドラマを見過ぎてる人には絞殺と首吊りでは首に残された絞め跡の位置が違うはずとインプットされているので疑問が残る。
それとも刑務所内での捜査はよほどのことがない限りそんなものなのだろうか。
さらに驚いたのはディアンジェロ殺害命令がストリンガーの独断だったこと。
エイヴォンの落ち込みからすると「名義の家でもあげて放っておくか」は本心だったのかも。
その身内心をストリンガーは危険と感じたのだろう。
それでも商品の取引にはエイヴォンにお伺いをたてないといけない。
ストリンガーはライバル組織からの提案「良いクスリがないのなら、うちのクスリを売ったらどうだ」を受け入れたいが、エイヴォンは組織が侵食されかねないから「だめだ」と言う。
クスリの質が落ちてるのも、ライバルからこういった提案がくるのも、ボスがいないのを好機と見られている証拠か。
一度独自の判断で事を進めたストリンガーはおとなしくボスの言うことを聞く、で治まるかな。
そしてその決断は組織を守るためなのか、再編成への一歩なのか、彼の表情は読めないので謎は深まる。

特捜班の積荷監視は、記録上は姿を消したコンテナが目の前で積み替え作業中の場面に遭遇し、トラックを追跡するとある会社名の書かれた倉庫へとたどり着く。
ついに不正の現場に遭遇し、夜の街ではロシア女性をまとめてバーからホテルへと移送するのも目撃。
あとは盗聴して証拠を握るだけ、と思われたら売春容疑への盗聴は許可されていないとロンダは一蹴。
しかし、ターゲットの倉庫に麻薬関係者が入っていく姿の撮影にキーマは成功、盗聴作戦開始の許可が出るかもしれない。
そしてもう一つの盗聴作戦は…(笑)。
テニスボールに仕込んだ48時間レンタル盗聴マイク、見事にターゲットの会話を聞かせてくれたのも束の間、それはボールという運命そのままを辿りトラックの餌食に(笑)。
弄ぶぼわんぼわん音にも、大慌てで追いかけるカーヴァーにも楽しませていただきました。
親切そうな店主なので分割も可能かもしれない。怪我の功名でソボトカの名前も発見したしね。

TWのS5が始まったのでフランク=フレッドの存在が余計に気になる。
活気のある港ではロボットが活躍、でもそうなると仕事を失う人が確実に増えるが怪我人は減る。
そう頭を悩ませているところに仲間の大怪我、おまけに見舞金を見られ(同じ港で働く同業者だけど別会社の人ということでしょうか)金の出所をあやしまれてしまう。
組合の仕事を続けたがる理由も勘繰られてしまうだろう。

マクノルティが出てないことに最後まで気付かなかった(笑)。
今の彼は家族の元に戻ることに必死だが奥さんは仲良しにはなれても夫婦には戻れそうもないらしい。
仕事も家族もないマクノルティでいいのだろうか。
フリーマンの説得でコンテナ事件担当を了承したダニエルズが「引き継ぐから全てを!」とロールズに要求した中に人事権もあるといいなと思う。

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The Wire2 #19「プロローグ」

人は変われるというマクノルティはバード裁判に一応のケリがつくのをきっかけに、コンテナ事件から手を引き静かに真っ当な生活をして妻子とやり直す決心を一方的にする。
変われるんだ、変わったのだと強調し、奥さんと一夜を共にするが彼女の答えは同じではない。
マクノルティが被害者の写真破り捨てたりするのは見たくなかったな。
「自分であること」が大事なんじゃないのか?
今までと同じでは家族は戻らない、ならばということなのだろうが、矛盾してるけども奥さんはそんなマクノルティを望んではいないと思う。

人は変われない、本質は変わらないと達観したかのようなディアンジェロ。
叔父さんを避け、ママにもサヨナラを告げ、変わらない自分をどうにかするつもりだったのだろうが。
それならS1での最後のチャンスを何故逃した?
変われない自分を認めたうえで再出発するのはあの時しかなかったのだな。
グレイトギャッツビーを語る件は鼻につくともとれるけれど感じる心を持てたことを大切にしたいと思うのは死のせいだろうか。
ヘタレ具合とか自分本位のお子様なところを見ても、第一印象で「違った世界を見せてあげたい」と思った子だから結局は私の心情もそこへ戻り、もう動かなくなってしまうのだなあ…。

ニックのことも心配でたまらない。
薬品横流しは金だけでなく、ジギーの不始末をなんとかしたかったというのもあるのね。
第一回の商品横流しの支払いが現金かクスリの二択。
後者は売れば現金より何倍もの収入になるが堅実なニックは「半々」を選択し、とうとう売買に手を染めることに。
グリーク組の作ったクスリをバークスデール組が買うのかと思ったがニックが卸してしまうのかな。
そうするとフランクとクスリが後からだけど結びついてしまう。
今までの不明コンテナも中身が不明なので疑われることになってしまうかもしれない。
港湾組を見てると「自分は善人、一回だけ悪いことをしたら戻れると思ってました」と懺悔していたオットーを思い出して苦しくなってくる。
それなのにジギーったら懲りてないな、今あなたがクスリ捌きだしたらチーズが黙ってないでしょ。

裁判の証人としてのオマーは法的には問題だが、街で生き抜くことを思うと彼が正しく見えてくる。
クスリに群がる寄生虫と言う検事に「あんたも同じ」と核心を突く言葉を返せるのもオマーだからこそ。

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The Wire2 #18「伏流」

制服は人をかわいく見せるのか(笑)。
マクノルティがにこにこしているせいなのかと思ったが。
スパイが発覚した時のダニエルズの言葉を噛み締め、今回の再召集で同じ過ちは繰り返さないとにっこりしたカーヴァーもやっぱりかわいかった(笑)。
そして見た目はおっさん度がアップしたのに子どもがえりをしたようなハークの体型&言動は制服なしでもかわいい。
しかし、今回の麻薬捜査地域は白人主体なので「俺が行くからキーマとカーヴァー写真ね!」と現場を把握する能力はお偉いさん方より上だ。
あとはカーヴァーに爪楊枝で刺されないようにして下さい。
その特捜班にやってきたフリーマンはボードに貼られたフランクの写真を見て目を見開く。
双方共に手がかりなしだったが、お互いの捜査状況を見せ合うと何かがつかめるかもしれない。
バンクもそうダニエルズに伝えるが、これ以上見込みのなさそうな事件を抱え込みたくないダニエルズは情報の共有だけを許可。
今はそうでもそんなこと言ってられなくなるのだろうな。
困難なコンテナ事件を担当しているのに、フリーマンが特捜班に呼ばれるのは見ているこっちには便宜上必要だとわかるが(笑)許可したロールズは意地悪以外の何ものでもなかったのね。
あの笑顔は…背後にマクノルティを見ているとしか思えない。
この時点でフランクは麻薬には無関係。
しばらく横流しは休みたかったのに取引相手の「グリーク」からコンテナ一つに三倍出すと言われれば…ニックが決めてきちゃったし、「グリーク」の使いはかつて栄えていた港を思い出させて刺激するし。
ニックは大量の薬品が何に使われるか承知、でもフランクは知らない。知らないのに捜査対象になってしまうのか。
薬品横流しを一度は「考える」と言ったニックが引き受けたのはジギーのせいでしょ、それだけとは言えないが。
止めるのも聞かずにクスリ売買に手を出して案の定、自分は取りっぱぐれるどころか車も失い命が懸かってるんだもの、目の前の金に気が向かないわけない。
ところで見ていて判断できなかったのですが(苦笑)、ニックは家を買いましたか?それとも他の見学者たちを見て止めてしまったのでしょうか?
案内していた人はマクノルティの奥さんでしたね。こんなところにもつながりが!
警官の方のマクノルティさんは、休みを取ってコンテナ事件の捜査。
彼女たちの名前と自分の仕事、両方を取り戻したいという今は難しい時期のようだ。

キーマが借りに来たけどお留守の警察車両さん、サンディエゴから便りが届きました。
同じルートを辿って戻るのか、大西洋に出てしまうのか、次のお便り発信地が気になるところ。
バルチェックは写真から指紋を採取してましたが役立つのだろうか。

冷静沈着型で最高の参謀と思っていたストリンガーにちょっと笑ってしまったが、例の私の勘違いのせいでしょうか。
先生への質問をそのまま部下たちへ講義し、ディアンジェロの裏切りには治まらないところがあるようだし、そのディアンジェロの女のところはあの時だけでは済んでいないようだし。
クスリの取引で重要な決断が迫っているようだが今の彼に任せて大丈夫だろうか。
私の思い過ごしならいいんですけどねってクスリの取引なんてしてはいけません(笑)。

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The Wire #17「難問」

難問とは…ダニエルズとキーマがそれぞれのパートナーに新仕事の報告をすること、横流しに成功したのにフランクには全て筒抜けなこと、迂闊なジギーの浪費のこと、アトランタからのクスリの質がさらに落ちていること、滞っているコンテナ事件のこと、やり直したいのに奥さんにその気が全くないこと等等。
辞表を出したダニエルズは「警視になってから辞めたらどうだ?」のお誘いにのる。
これはおまけで今回の特捜班が臨時部署でないこと、自分に主導権があることの方が大事だろうけど。
とりあえずメンバーはキーマ、ハーク、フリーマン。で、新拠点でお待ちのプレッツさん。
キーマの言う通り、今までの情報だけだと捜査する価値が見えないが、フリーマンが聞いたら放っておかないだろう。
「(その地域に詳しい)カーヴァー呼べばいいじゃん!」というハークがとてもかわいかったです。
人員の選択権はダニエルズにあるが、マクノルティだけは許可できんとロールズの力強い宣言。
海から上がっていいのは辞める時と溺れた時だけだそうだ。
コンテナ事件持って来なければどうだったろうか。
というわけで特捜班にマクノルティが加わることはなさそう。個人的に首を突っ込むのかな。
でもその前にオマールを見つけて来い、とバンクから苦いお言葉。
偶然見つけた相変わらずのバブルスがこれまた偶然に呼び寄せてくれましたよ。
人探しはすんだのでこれで安心してコンテナ事件に専念できる、かな?
ダニエルズとキーマがパートナーに仕事の話をしたと思われるディナー、両方とも見事なまでの怒りのシンクロ(笑)で四人一緒に会食してるのかと思ったほどだ。

フランクの情報網にはかなわない。ニックが何をしてるかお見通し。
でも「ジギーまで巻き込んで」はちょっと見当違い。
やる気満々で、もっと危険なことにニックを誘い込もうとしたのはジギーの方ですから。
フランクに睨まれつつも、横流し相手からは気に入られ新しい仕事を依頼される。
大量の薬品関係だ。
アトランタの質の悪さを嘆くバークスデール組が関わりそうな予感。
家族と暮らしたいニックの夢はかなえてあげたいがこれはかなり危険な匂いがする。
この件とつながりそうなバークスデール組、前回恐くて考えもしなかったが、エイヴォンは刑務官へのお仕置きだけでなく情報提供というかたちで自分たちの刑期短縮も計算済みだったのね。
ティルマンが本当に持ち込んでいたとはいえ、仕組まれたことだと全員がわかっているのにエイヴォンの言う通りに動いてしまうのだな。
そんな強いおじさんに反抗期のディアンジェロ、おじさん(というかファミリー)を選んだから刑務所にいるのに。

そしてニューオーリンズの港から船旅中の警察車両の写真が届きました。

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The Wire2 #16「ホット・ショット」

コンテナ事件がフリーマンとバンクの担当になったのは正解だったようだ。
状況からコンテナ死体と海上死体を結びつけることができたもの。
殺された船員が白状した通りに把握してましたよね。
しかし船員は英語がわからないふりをするし、会社を探せば偽会社だし、で捜査は先が見えない。
担当がフリーマン&バンクになったことも後押ししてか、マクノルティは彼女達に名前を見つけ、人として葬ってあげたいと考える。
奥さんから書面を通じて別居の事実を改めて突きつけられたことで(離婚申請じゃないのよ、と言ってますが)、家族と離れることを彼女達とシンクロさせてしまったのだろうか。

ニックには家族がいたのね。結婚はしてないみたいだけど娘あり、刑務所の誰かさんと似た境遇。
でも誰かさんとは違い、安定した生活ができるなら結婚したいみたいだ。
なので仕事が少ないから、横流しで収入を得てしまう。
これも犯罪だが、今のところクスリ売買に手を出すことだけは避けている。
しかしジギーのしつこい誘惑、横流しで得られる金額、娘と恋人、これらを順繰りに考えるといつまで線を引き続けられるかわからない。
このボルティモアで仕事さえあればニックは大丈夫な人なのだろうに。
おじさんのフランクにしてもそうかも。
その対フランク特捜班の無能さをプレッツさんに聞かされたバルチェックは、優秀なダニエルズ警部補を加えるようバレルに詰め寄る。
ダニエルズはすでに辞表を提出しているようだがこれで特捜班再集結の足がかりが見えてきた。
行き詰っているコンテナ事件の手がかりがあるかもしれないのでフリーマンも顔出すだろうし。
何よりもバルチェックがフランク潰しに懸命なのでダニエルズの要求をほいほい呑みそうだ。

ウィーベイをいじめる看守ティルマンへのお仕置きは凄惨。
ティルマンが刑務所内にクスリを持ち込んでいることに目をつけ、バークスデール力でそのクスリに細工。
泡吹いて倒れてますよ!
被害者が出たことで調査しないわけにもいかず、そうなるとティルマンに処分が下されるわけだ。
これでウィーベイは安心してニセのお魚ちゃんを飼えますが、彼一人を殺すより恐い。
エイヴォンがディアンジェロに「数日だけでもクスリをやめろ」と言っていたことの真意が恐い。
ディアンジェロには家族の支えが必要と言っておきながら、こんな恐いこと眼前でやられたら、この子はさらにクスリに手を出してしまいそう。
家族(っていうか内縁の妻)と心は離れちゃってるし、面会に来られてもさらに辛いだけだろうに。
携帯電話市場は飽和状態、とビジネスマンとして先見の明を見せたストリンガーさん、ディアンジェロの嫁に手を出すのはどうだろう。上司だからOKなのか?(笑)
バンクはまだ見つけられないでいるが、オマールはボルティモアに戻ってきてました(新恋人つき)。
素人さんには手を出さない仕事の方針は変わってないようで安心しました。
これで特捜班、オマール、と役者が揃ったように思いますがどうでしょう?
そして警察車両の船旅は続く(笑)。

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