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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

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The Wire4 #40「新学期」 Home Rooms

現職市長ロイス、カルケティへの報復が(事務所のまで工事とか)嫌がらせ以外の何物でもないのがまた大人気ない。そしてお楽しみのことを何も口にしないハークに無言の圧力を感じ、昇進の手筈を整えて警護担当から外す目論見も想像通り(笑)。これなら口外されることもなく厄介払いも同時にできますね♪
市長を糾弾したことが評価され、カルケティの支持率も伸びているよう。被害者の葬儀でコメントしないのも私には好感度アップ。選挙スタッフのあの人(ウィルソン)の意見と違うことをカルケティがしたからかもしれないけど(笑)。

特捜班は、書類をろくに見もしないでサインする引退後が何よりの楽しみの人がいなくなり、マリモー警部補が新指揮官としてやってきたのは、選挙に関わるような捜査はさせん!ってロールズ(っていうかバレル)のお達しを受けてでしょ。マリモーの下ではやれん、とキーマはダニエルズ警視に、フリーマンはロールズに異動願いですか…シドナーは?長期にわたる綿密な捜査が特捜班だったのに、これでは…。

新学期が始まってプレッツ先生も緊張~(笑)。
廊下で男の子チームと女の子チームが対面して、女の子チームの方が譲らないというのは中学生らしくてよろしい。でも授業中に流血事件起こしちゃうのも女の子ってのは…プレッツ先生、元警察官ってだけじゃなくて細かい経歴を教えてあげた方がいいかも。

まだまだ近況報告は続く。
コルヴィンはホテルの警備を辞めて大学教授の非行少年に関する調査の手助けをするらしい。この教授、18歳くらいを対象に考えていたのに、その凶暴性に恐れをなして中学生に対象年齢を下げてます。あんたにフィールドワーク無理だよ。中学生に突き飛ばされて「よかった」って心底ほっとしてるし(笑)。
マクノルティは、バンクに今シーズンの第一話で言っていた「ディナーに来てビーディと子どもたちに挨拶しろ」を視覚的にご披露。マクノルティとビーディは落ち着いていて幸せそうだ。酒の飲み方にもその落ち着き振りが出ている。ビーディの子どもはマクノルティのことを、お父さんでもおじさんでもジミーでもなくマクノルティと呼ぶらしい。でも嫌ってはいないようだ。この微妙な距離感がまたマクノルティには幸せなのだろうか。
麻薬組織の会議がまだ続いていたのは少し意外。ストリンガーという男がいたことの証だけど、今の主役はこの会議にはいないというのも事実。
オマーの仕事ぶりも健在(小者から奪い取るな、大物から誰が盗ったのかわかるように)ということがわかったし、そろそろ話が本格的に動き出してくるでしょうか。

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The Wire4 #39「優しい目」 Soft Eyes

マルロが子どもたちに配っているものがよくわからなくて、「ク、クスリ?」と一瞬恐くなった(笑)。でも配っているものはお金でした。中学生たちには200ドルで、小さい子たちにはもう少し少なかったのかな?これは手名付け作戦?子どもたちに近づいていくというのは今までのマルロからは想像できなかったので、意図が見えずかえって恐い。
例のごとく、新シリーズからの登場人物の名前と顔、続き柄を結びつけるのが遅くて(笑)。名前表記もスパドラのHPに頼ってます。エピガイによれば、マルロからのお金を受け取らなかったの、てっきりデューキーだと思っていたらマイケルだそうじゃないですか。「何故受け取らない?名前は?」と聞かれても名乗らないから~(笑)。
子どもたちのリーダー格のナモンドは、ウィーベイの息子だったの?面会先で魚の世話を気にかけていることを「ああ、ウィーベイだ」と安心したのも束の間、彼に家庭のあるイメージってなかったから…(笑)。以前、ディアンジェロに魚の世話を頼んだのは、まだナモンドが幼くて任せられなかったということかしら?
新たな登場人物を覚えるのが遅いので、デニスのジムでもちょっと混乱。ボーディやウィーベイがナモンドに「ポニーテールは止めろ!」というのはこういうことなんだな(笑)。それにしてもジムは盛況、庭仕事でも一目置かれるデニスは本当によかった。寄ってくる女性の多さが心配だけど。
盛況といえば、バブルスもカート店増床。ここでバブルスが子分に言ってることと、庭仕事の雇い主がデニスに言っていることが同じなのが面白い。お前が独り立ちしてくれれば~というところ。同じことを言っているのに、バブルス、クスリは止められないんだよね。でも向上心を持った子分には精一杯の努力して学校に戻してあげようとするから応援したくなる。入学手続きで学校に付き添った時のプレッツさんとの視線の交錯はステキだったなあ。

特捜班は、バークスデール資金の流れを追うため、現職市長ロイスと通じている市のおエライさんへ捜査令状を突きつける。フリーマンの「1年待った」というのは運転手の車から多額の現金が出てきた話のことですか?何故市長選挙を控えた今なのか?とロンダと衝突しているところの意味がよくわかりませんでした。ダニエルズは全てお見通しで、ロンダもそれを聞いて「う~ん、もう!!」って嫌ではない嫌がり方(笑)してましたけど。
市長選は資金のないカルケティが断然不利みたいですが、現職市長ロイスも重要事件の証人の保護が隙だらけで殺されたことが露見しピンチ。おまけに、お楽しみをハークに見られ、ハークは出世のために「市長が何も言ってこなければ黙っている」ことを選択したのに、市長はハークの異動を検討中。あらら、ってことは下半身スキャンダルも勃発か?これがカルケティに有利になるかというと、黒人票がお友だちに流れてしまえば不利なことは変わらず。討論会で誰が市長を糾弾したのかをわかってもらえれば別だけど。

というわけで、私にはもう少し人の流れを追うことが大切のようだ(笑)。
ところで、マクノルティは姿見せませんでしたね。市長のお楽しみを見てしまい左遷におびえるハークが「マクノルティの二の舞になってしまう!」と言ったり、ロイスの後ろ盾が捜査令状を突きつけられた件では、バレルが「マクノルティの仕業か!」と言うなど、大人気でしたけど。

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The Wire4 #38「夏休み」 Boys of Summer

マクノルティは、西署で制服パトロール警官。ダニエルズの再三の誘いにもパトカーを降りる気はないと返答。制服警官になってからの生活が落ち着いているということか。一杯おごって欲しがるバンクに「ディナーに来てビーディーと子どもたちに挨拶しろ」って、そういうことですか。マクノルティの制服姿は好きなので、刑事に戻らなくてもかまわないけど、帽子も被ってくれ(笑)。
ダニエルズは昇進するって言ってたし、コルヴィンがクビなのでもしかしてと思ったら案の定、マクノルティが転属願い出た先、西署の署長だった。とにかく、西署はミーティングも楽しそうだ。
ハークは、選挙を控えて身辺警護が強化された現職市長ロイス付き。…警察官に見えない(笑)。
プレッツさんは、中学教師になる。資格取得は来年ということで最初は難色を示されるが、元警察官と聞いたら即採用。それほどに荒れている学校ということだろう。プレッツさん、今はおとなしいけどたぶんああいう中学生だったような気がする。
特捜班はダニエルズが西署へ異動になっての後任は、キーマの偽書類に疑問持たずにサインしてしまうような、あまりやる気の感じられない人。実質はフリーマンが仕切っているようだが…ダメージ2見たばかりなので「全ての黒幕なのでは?」という気が拭い去れない(笑)。

バークスデール組が散り散りになった町は、マルロの手の中にあるらしい。一切の死体があがらないという。それはマルロに忠実な二人の殺し屋が周到に始末をしているからにすぎない。女絡みでフルーツに制裁下したレックスをこっそり始末するのもそう。
しかし、それに手を貸してしまったランディは思い悩む。夏休みの小遣い稼ぎ程度にボーディたちにくっついていただけなのに自分の運んだメッセージがレックスを殺してしまったわけだから。
このランディと仲間たちの関係はかわいい。いじめられっ子デューキーが敵対グループにいじめられるのは許せない!って向かっていくんだよね。その方法(臭う風船爆弾)がまた、子どもらしくて好き。自分たちがデューキー叩くのは「女叩き」でちゃんと一線はわかってるし、作戦失敗でみんなが無事に逃げられたかどうか気にかけるのも、助けようか迷ったけれど逃げちゃったことに負い目感じてるのも、子ども世界の安心感というか、そんな感じ。それなのに知らないうちに人殺しに手を貸してしまったというのは、この仲間たちにも黒い影が入り込んでくるということなのだろうな。早く学校始まればいいのに。でも学校もアレだからな(笑)。

市長選挙は、カルケティは不利そう。現職と圧倒的に資金が違いすぎてCMもままならない。これも、あの参謀が使い込んでるんじゃないか?という気がしてくる(笑)。あと4週間、どういう結果になることやら。

このシーズンは学校問題、麻薬絡みの治安、そういった政策面が大きく関わってくるようだ。
あの子どもたちは不幸な道には引きずりこまれて欲しくないなあ。

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The Wire3 #37「任務完了」 Mission Accomplished

長いうえに、とりとめのなさも何割か増。

ハムステルダムの責任はコルヴィン一人のものとなり、降格されて即刻クビとなり、再就職先も反故となる。ストリンガー逮捕のチャンスがめぐってきたと高揚する特捜班にはストリンガー殺害のニュースが伝わり、意気消沈。そんなマクノルティへコルヴィンはストリンガーから教えられたエイヴォンの隠れ家の場所を教える。

ハムステルダムをめぐって、取り巻く人々の勢力争いがすごかった。
切られる者は切られ、ある者は去ることを望み、取り引きを仕掛けた者は成功し、静観していた者に思わぬ地位が転がり込み…と正しいのかどうかはわからないがピースは全て収まったかのようだ。
市長、市議会の選挙はS4のテーマになっていくのだろうか。結局友人を裏切る形になったカルケティが一歩リードなのかな。
嫁の収まり場所が決定したようでダニエルズは結婚生活から開放される見込み。

今後も勢力争いが続くであろうこちらとは違い、終わりを予感させるのがバークスデール組。
ストリンガー殺害がマルロの仕業と復讐を意気込む部下に、犯人を知るエイヴォンは複雑。
「マルロではない」と止めるも、スリムに「たとえ違っても戦争を始めたら止められない」と返される。それはギャングとしての正しい掟。でも今のエイヴォンには「兄弟」を売ったことも圧し掛かる。
とうとう、エイヴォンのGOサインを待ち焦がれる部下にギャングとしての決断を下す。
が、隠れ家情報を入手し、盗聴&見張りからマルロVSバークスデールの戦争の臭いを得た特捜班が出撃直前に踏み込む。
武器は部下の誰かが「私のものです」と言うだろうからエイヴォンも2~3日拘束されるだけと楽観していたが、マクノルティに見せられた令状には情報提供者=ストリンガーの文字が。
マルロの見張りを除いてほとんど逮捕、エイヴォンも逆戻りで、もうビジネスに力を注ぐ参謀もいない。
今後、オマーはどこからクスリをかすめればいいの?
マルロが罪状認否を見に行ってるところは時代が変わるのだな、と感じさせる。
ハムステルダム廃止でクスリの仕事も元通りになり、デニスのボクシングジムに通っていた子たちもストリートでの仕事に戻ってしまった。でもデニスが迎えにいったら「明日は何時から?」と聞いていたので希望はあるのかも。
デニスはエイヴォンの逮捕に何を思っただろう。出資を頼みに行ったあの時、出撃の相談に出くわしていたらどうしただろう?と思わずにいられない。デニスは戦闘意志が消失していたから退いた、でもエイヴォンは困っている…もうそんな心配する必要もないけど。

それぞれに大きな変格を迎えたS3でありました。
警察そのものを去るのはコルヴィンとプレッツさん。プレッツさんが差別主義者でないことはみんなが知ってる。バルチェックの力で(どのくらいあるかは疑問だけど)残れることになってもプレッツさん本人が許さないだろう。コルヴィンは降格で退職の上に再就職先もなし。市長選に出るというのはどうだろう?(笑)。

マクノルティが西部署の制服警官を志願したのは意外。穏やかな仕事には向かない、と拗ねていたのに。制服姿は好きなので歓迎しますが。マクノルティも時代の変わり目を見たのかもしれない。制服で街の人と笑顔で話す姿は、コルヴィンがカルケティにツアーさせた「いい面」の象徴。あの場にいたわけでもないのに、コルヴィンはマクノルティの師匠なのだな、と納得できる。
ところでダニエルズ、「事件が片付いたら転属しろ」と言ってましたが慰留するつもりだったかしら?ダニエルズの昇格した後の勤務先が気になるんですけど。まさか西部署…?

何かを感じたマクノルティとは逆で、彼の悪い時代をなぞっているのがキーマ。連絡がつかないとのシェリルからの電話に咄嗟に事情を察して口裏を合わせるマクノルティは、経験者だからして欲しいことがわかるということか。

ハムステルダムからは売人も顧客も一掃され、廃墟と化した建物も取り壊される。
瓦礫の山を見つめるコルヴィン、新しいパートナーと仕事を始めたバブルス、というラスト。
ジョニーの死はバブルスに伝わったのだろうか。差し出した手を握り返さなかったのはジョニー、エイズの薬は拒否してあんな生活では長く生きられないのはわかっていたけど、仲良しだったものなあ。バブルスが再びクスリに巻き取られてしまうのが目に浮かぶので、ジョニーには気の毒だけど知って欲しくない。

余談
ネクタイカットと屋根のビール缶、それぞれの署の特徴ということでしょうか。
そしてロールズがゲイバーにいた理由は?気になってしょうがない(笑)。

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The Wire3 #36「落としどころ」 Middle Ground

ハムステルダムの今後についての審議が続けられるがこれといった結論には至らず。
ストリンガーは弁護士に不動産事業の相談をしてようやくクレイ・デイヴィスに金を毟り取られていたことに気付き、部下に殺しを命ずるが「暗殺と殺しは違う」とエイヴォンに窘められる。
特捜班では事前の盗聴許可が功を奏し、丸々1週間の通話が聞けることにほくほく。だが肝心のストリンガーの電話入手は別ルートのもので、側近がかけるのを待つしかない。携帯の周波数を識別するという秘密兵器の登場で徐々に絞込み、とうとう「殺し屋」という言葉を聞くことに成功するが…。

ハムステルダムについての話は、コルヴィンが上に報告する時も、警察長バレルが市長に報告する時も、「犯罪率が低下している」と強調するのが面白い。コルヴィンが言うのは当然だけど、バレルはそれを聞いて怒ってましたよね。でも市長に言う時は少しでもいいことを挙げないとやってられないとでもいうのかコルヴィンと同じこと言うのですよ。
識者を集めた会議で「衛生面での問題なし」、「でも犯罪ですよ」の意見の真ん中を取り「しばらく静観」と持ち出す市長はあまり信用できない。
その間、バレルは別口からハムステルダムの存在が知れるよう画策、コルヴィンはカルケティを連れて市の良いところと悪いところツアー。カルケティを野心だけで中味の伴わない人と見ていたけど(っていうか関心なかった・笑)ツアーが進むにつれ何かを感じていく表情は好印象。さて、どのような行動に出るのか楽しみです。

有給休暇中のコルヴィンにはストリンガーからの電話もあり。
西部署への電話は「エイヴォンがマルロとの戦争止めなくてビジネスに邪魔だからとりあえずまた刑務所に入れておいてくれないか?」というものだったのですね。
エイヴォンが出てきてから何もかも上手くいかないようだからそう思いたくなるのもわかる。でも時期が重なっただけでそういうものだったのですよ、きっと。
「お前はビジネスマン、ギャングの仕事に手を出すな」とストリンガーを窘めたエイヴォンの言葉はすっごく重かったと思う。
ギャングの中では勉強家、それまでのギャングとは違った分野を取り入れて不動産業界進出を夢見るも、所詮はギャングとしか見てもらえない。これが普通の人だったらここまで騙されなかっただろう(搾り取れる額も少ないだろうし)。こんなこと言ったら身も蓋もないけど世界が違ったんだろうな。
迂闊なことに、エイヴォン宅でボルチモアを見渡してのお別れ会の本当の意味に私は気付いてなかったのですよ、ブラザー・ムーゾンとオマーが通りに並んでる姿を見るまで。見た瞬間に金では解決できないと言ったムーゾンとエイヴォンの間に生じたものがようやくわかりましたよ。
あのお別れ会はストリンガーがエイヴォンに対してではなく、エイヴォンがストリンガーを送り出すものだったわけだ。ストリンガーは気付いてないけど。
ムーゾンのキャラクターからして真実を知ればきっちり始末をつけるのは当然だろうに、そこまでは考えなかったなあ。仲がしっくりいっていないとはいえエイヴォンが「ストリンガーがいなくてもいいバークスデール組」を選択するとは思いもしなかった、というのが本当のところかな。
オマーもムーゾンも無差別に襲うわけではないので復讐相手がストリンガーと結論ついたから手を組んだ、相手を始末するには個人の思いつきだけではならない、というエイヴォンはストリンガーよりも彼らと近かったのかもしれない。
追い詰められたストリンガーはB&Bエンタープライズという文字が窓越しに見えるところで最期を迎える。このB&Bの文字が空しさ強調…バークスデール&ベルってことでしょ?

ストリンガーの末路はあんなでしたが、エイヴォンにお金を融通してもらえ、ジムの子どもたちもボクシングをやることの意味をなんとなく体感し、それがデニスには栄養となっているのが眼のキラキラから眩しいくらいに伝わってくる。
あと1話、ハムステルダム&コルヴィン、順調だったのにターゲット一人死亡の特捜班、プレッツさんの処分、ツアー後のカルケティ、とそれぞれの運命はどうなるのでしょう?ダニエルズとマクノルティの握手も重要ですよね、テレサの誘いを断ったマクノルティと同じくらいに(笑)。

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