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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

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The Wire3 #35「改善」 Reformation

売人が携帯を捨てる期間が短くなり、盗聴するまで追いつかない特捜班。番号のわかっている電話が売人に渡るよう仕向け、すぐに盗聴開始できるよう作戦を変更する。
エイヴォンとマルロの戦争は止まず、プロップ・ジョーは「戦争を止めないのなら縁を切る」とストリンガーに言付ける。
ハムステルダムの存在を新聞社に密告されたコルヴィンは猶予を1週間もらうが、「その時が来た」と認め、上司にハムステルダム作戦の評判と結果データを添えて報告。
ケガの癒えたブラザー・ムーゾンがボルティモアに現れ、自分を襲った顔に傷のある男、オマーを探す。

ハムステルダムはピンチ。バレルや市長はかんかんだが、「数字をせっつく私に数字で返したわけだ」とロールズはニコニコ。はらわたは煮えくり返っているでしょうが。コルヴィンはその場で休暇を取るよう言い渡され、もはや計画もこれまでか…。
でも彼らを街に戻したら、治安が悪くなると共に「約束事」に対しての売人の反応も気になる。手を結んではいけない同士だけど何かがあったからなんとかなっていたとも言えるわけで。

特捜班の新アイディア、既に追跡可能な電話を携帯調達係に卸してさしあげる作戦。調達係とGFが仕事に飽きてきてるのも功を奏して上手くいきそう。フリーマン、闇の売人姿がなかなか板についてます(笑)。プレッツさんの事件+電話使い捨て期間が短くなって雰囲気悪かった特捜班もこれで少しは上向きになるかな?

デニスのボクシングジムはスタートをきることができ、
市長選に出馬するカルケティ(彼、パジャマ男だった!でもダニエルズのようなパリッと感がないのでダメ・笑)は友人を利用しなければならないことに悩み、
商売のピンチなのに戦争を止めないエイヴォンを持て余すストリンガー、とそれぞれのグループに希望と不安が乱立。
ストリンガーは警察に電話して何を言ったのだろう?親分を切るの?
今まで気にしてなかったけど、ストリンガーがコピー店に出入りする時、壁に書かれた「ATM」の文字が意味深(笑)。表立っていない手続きを踏むために散々お金出してますからね。私はその姿を「財布」だと思ったのですが金額が金額なだけにATMが正解だ(笑)。

ブラザー・ムーゾンが戻ってきてオマーを捜しているのは、自分を襲うよう仕向けた相手を確認するためですよね?チームを組まないオマーだけどここは敵の敵は味方、となるのだろうか。
ところで、ムーゾンが子分にゲイバーでのオマー捜しを命じてましたが…オマーのBFが偶然にいた店でロールズいましたよね?ここでは客の一人として同化しているだけのようでしたが、今後意味を含んでくるのでしょうか?っていうか気になるのは「そうだったの?」の方か(笑)。

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The Wire3 #34「スラップスティック」

バークスデール組の子分が、オマーとおばあちゃんがタクシーで出かける姿を発見。ストリンガーの指示を仰ぐと「やってもいい」と許可が出た。実行したものの収穫はおばあちゃんの教会用の帽子だけ。これが「争いごと禁止」と暗黙の了解となっている日曜の午前中だったことから麻薬組織会議でも問題視される。
特捜班はストリンガーのところに監視カメラを設置、携帯電話調達員の尾行&盗聴準備、と着々と周辺を固めつつあった。食料調達に出かけたマクノルティとプレッツが帰途近くで銃声の通報を受け駆けつける。二手に分かれて対象者を追い、マクノルティが見たのは倒れた男性と銃をかまえたプレッツだった。

自分に向いた仕事に出会ったプレッツさんはすっかり落ち着いていたから、自分でパトカー撃ったくせにすぐバレる嘘をついたり、勢い余って少年を失明させたりといった乱暴者の要素があったことなどすっかり忘れていた(でも今回のは事故、絶対に事故)。
お互いに「警察だ」と名乗らなかった、射殺してしまったのは黒人警官だった、とプレッツさんにはよくない処分が待っていそうな状況。
特捜班で生き生きと仕事しているプレッツさんを他の部署の人は知らないから、みんなの彼への印象はランズマンが思っているような「バルチェックの娘婿だから」だけなのだろうな。
おたおたしまくるバルチェックを見れば今までもああやってきたのだと容易に想像できるし、射殺してしまった警官が黒人だからというだけでダニエルズに味方を頼む姿のなんと愚かしいこと。
頼まれなくたって、事件の背景なんて関係なくダニエルズは部下のピンチには力になるのです。
「弁護士を呼んで誰か付き添って下さい、自殺の危険があります」の言葉に頷くロールズの方がバルチェックよりプレッツさんのこと気にかけてるよね。
「レスターに謝ってください」は、しでかしてしまったこと、自分が現場に向いていなかったこと、でも今の仕事に自分は必要だったこと、全てが混ざった重い言葉だった。
今さらながら「火事でも出さない」というダニエルズは正解だったんだな…。

今回はみんなピンチ。
オマー。
おばあちゃんと一緒のところを襲撃され、空港カフェで働いているという嘘がバレてしまうかも(笑)。復讐には恋人も仲間も要らないというが…。
バークスデール組。
日曜の朝協定を破ったことでマルロとの戦争を含めて理事会で白い目で見られる。「シマを渡してやれ」って理事会のみなさんがおっしゃるのも意外。ブリアナからディアンジェロ他殺説を詰め寄られたエイヴォンはストリンガーの仕事だったことを明かさなかった。納得してはいないもののどうしようもないということか。複雑な心境は「俺は関係ない」に表れてますね。「俺は知らなかったけど他殺は事実」と言ったも同然。
さらなる犯罪率の減少にご機嫌のコルヴィン警視。
とうとうハムステルダムで殺人事件発生。理由は「靴を笑ったから」だと(笑)。カーヴァーは露見を恐れて死体と薬莢を解放区から出すが、捜査に来た警察がハムステルダム内で見逃した薬莢と血痕を発見。このままでは犯罪率減少のカラクリが露見してしまう。みんなにとって都合のいいように犯人を出頭させることで売人との話は落ち着くが、ハークがハムステルダムの存在を新聞社に密告。密告するのはアンソニーって人だと思ってたのにハークとは。いきなり記事にはならないだろうが、利害関係の一致する売人たちのようにうまいこといかないだろうな。
そんな中でピンチを切り抜けたのはデニス。
ボクシングジムの手続きの煩雑さにゲンナリしていたところへ救世主の登場。司祭の教会を選挙区にしている議員の口添えでなんとか進むようだ。議員がダニエルズの嫁に全て任せたというのは、デニスもこのまま順調ではないという予兆だろうか。

前回に続いて無言で多くを語るラストだったなあ。
プレッツさんがどれだけ今の仕事と自分を好きだったかが伝わってくる感じでありました。もう出ないってことないですよね?

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The Wire3 #33「不道徳」

警察が積極的にハムステルダムを作ったことをアンソニー(名前知らなかった)は受け入れ難い。
最初は首をかしげながらも警視の指示だからと応じていただろうけれど、日に日に荒れていく様子を目の当たりにし、警察官アンソニーとして葛藤している様子。
カーヴァーは「コルヴィンに恩があるはず、長期的に必ず正しい結果が得られるはず」と仲間を鼓舞する(オマールだって「このままなワケない、関わるな」ってお見通しだし)。
カーヴァー、地味だけどキーマンですよね。
それなのにハークは強盗被害者の売人とモンタージュ作りで楽しそうだ。誰とでも仲良くなれるのは大切なこと。ボーディとカーヴァー、ハークが一時的に仲良し三人組だったのを思い出してしまった。
ハムステルダムに心を痛めているのはアンソニーだけではなく、デニス(カティ)が頼った司祭(?)も同じ。
ジョニーのように天国と呼ぶ人たちの転落ぶりは際限ない。その責任を質問されたコルヴィンは司祭らの会合で注射針やコンドームの配布を手配する。
こうなると内緒にしておけなくなるのでは?署長会議(?)でもコルヴィン地区の犯罪率の減少が問題視され始めたし。でも上の方々は現場は調べないので密告がない限りは続くのだろうな。

特捜班では、回収した携帯電話から使い捨て携帯電話の購入地図が浮き上がり、マクノルティとキーマが購入者を突き止めるため店をまわり防犯ビデオをゲット。FBIから秘密兵器を借り、荒い画像から車のナンバーを突き止めることに成功。
この時のプレッツさんのはしゃぎっぷり、いいおもちゃを手に入れた大人のようだ、ってそのままじゃないの(笑)。
さあ、バークスデール組に近付けそうだ。

でも当のバークスデール組はガタガタ。
女を使ってマルロを始末しようとするも、優秀なマルロの部下に返り討ちに合い一人死亡でエイヴォンも負傷。トップのいない2年というのは想像以上に戦力を失っているようだ。代理がストリンガーだからか?
そのストリンガーはブリアナに警察に会ったことを告げられるし、ビジネスはうまく進まないし(裏で「財布」って呼ばれてそうだよね・笑)で焦り気味のところにきて「ここでは弱いし、外では知恵が足りない」とエイヴォンから傷をえぐるようなことを言われ、とうとう「ディアンジェロを殺させたのは私です」と告白。赤い血同士ではできないだろうから緑の私がやりましたってことか。
これで亀裂は決定的。方針が相容れないうえに組のために甥っ子殺されたとなっては…でも古いタイプのエイヴォンだからこそ危険な甥っ子である事実を受け止めざるを得ないということもあるか。
取っ組み合いから離れて、無言のまま引いていくラストは印象的。司祭のアドバイスから、子どもたちにボクシングを指導することを再出発と決めたデニスの目の輝きと対照的でもあった。

印象的と言えば、ドネットには親身な感じでディアンジェロの他殺を説いたのにブリアナには冷たかったマクノルティも。他殺説をドネットに話したのは「ディアンジェロを想う人に話したかった」と。息子より組を優先したブリアナをマクノルティは冷たい目で見ていたのでした。揺さぶりでなく本心なのだろうな。でも「いい子だった」が…ちょっぴりツライ。

よくわからなかったところ。
キーマとマクノルティが携帯電話購入店で防犯ビデオを探している時、地元警官に頼んでいたところ。
マクノルティは「君は来ない方がいい」とキーマを車内に残し、その後の地元警官のキーマへの「君の相棒は最低だな」、どんな意味があったのでしょうか?防犯カメラの話は協力的だったので宿?よくわからんでした。

何を指して「不道徳」なのか、考えてしまうエピソードでありました。
しかし私、カルケティのこと無視してるよね~(笑)。

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The Wire3 #32「使い捨て」

上からの指示で特捜班のターゲットはストリンガー&マルロとなる。早速麻薬売買関係者(ボーディたち)を取り押さえクスリを没収するが(使い捨て携帯電話のすり替えを兼ねて)「ハムステルダムへ行くところだっ!」と意味のわからない主張を聞かされるマクノルティたち。コルヴィン警視の「自分の署での秘密プロジェクト、秘密にするように」との説明に頷くしかない。

頷くしかないけどマクノルティはこういう話大好きだよね(笑)。かつての師匠筋の「作戦のために必要なこと」という言葉を信じているというのもあるだろうが。
その道をたどりそうなのがカーヴァーでしょうか。
賑わいぶりに眉を顰めながらも、ハムステルダムの出現で仕事にあぶれた子どもたちのことを心配して売人に「今までこき使ってきたんだから面倒みてやれ」と要求。
売上げ金の一部をとり、子どもたちのためにバスケットゴールを立ててあげるこの気配り。すぐ倒されてしまったけれど。
実費だけで売人に返金するあたり、捜査に入った家で札束をポケットに入れていたのと同じ人とは思えない。
ところで犯罪率減少の話、彼らを捕まえないからでは?と思うのは私がひねくれているからでしょうか?(笑)それともこのことにこそコルヴィンは意味を見つけているのかしら。

前回、マクノルティを叱責したダニエルズにショックを受けたけど、急なターゲット変更にシドナーやプレッツさんがふてくされてもそのままなので人を見て言ってるわけではないというのは了解いたしました。
マクノルティを呼びつけての「部下を守るべき事態を除いては上に従う」という宣言で、私の誤解でしたと認めましょう。
ダニエルズは家庭を仕事に持ち込んだわけではなく、部下を守ることは忘れない正しい組織人として見ていけそうです。
でも何があったかはマクノルティが口を割らなくても承知なので「この事件が片付いたら異動しろ」というくらい人間臭い(笑)。

以下思いつき。
バンクの捜していた銃が見つかる。銃に巻いてあったのはオマールが裁判用に買ったネクタイですか?
キーマの本音は「シェリルと二人でいたい、子どもをもつことに同意したのは違う考えを嫌われたくなかったから」と告白して家を追い出される。「関係修復まで数日」と言ってるあたり、仕事のパートナーに似てきたな、と思える。
バブルスは今度こそ(今のところ)真っ当に働いている。ハムステルダムで溺れてるジョニーに手を差し伸べるがジョニーは握り返す判断もできない。ハムステルダムの弊害だと思ったらいけないのか。
引き金を引けない自分を見つけたカティは低賃金でもデニスとして生きていこうと決心。カティというのはストリートネームだったのですね。でも古いタイプのギャングだからこそエイヴォンに何かあったら支えに行きそうな予感(ストリンガーはあんなだし)。それはデニスの中ではギャングに戻るとは全く別の意味なのだろうけど。
警察と接触させたくないからドネットと合ってるのに(ですよね?)、そのドネットがディアンジェロママに「警察が(ディアンジェロは)自殺じゃないかもって」と報告してしまいストリンガーは大慌て。会議の重要性を再認識していたらどうしよう(笑)。
卸売りだけで様子見のマルロ組では女性ヒットマン登場。彼女の眼力はマルロと似ていますね。

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The Wire3 #31「逆戻り」

ハムステルダム大賑わい。警察官は見ているものの売買には関知しないようだ。
ボーディ、ストリンガーは不審に思い品物を減らして様子を見ることにしたらしい。
賑わってるハムステルダムを見つめるカーヴァーの表情が印象的。
おかげで他の地域は落ち着いてきたかもしれないがこれを警察が見ないふりすることに戸惑っているふう。私も同感。
でも進んで夜回りするコルヴィンだもの、このままではないはずと信じて様子を見ようよ、カーヴァー。
早速、マクノルティの願いを聞いてストリンガーとマルロの接点の重要性を特捜班担当になるよう進言してくれたみたいだし。
こうなった原因、ダニエルズの一喝が私はショック。バークスデールとマルロの戦争が始まってるのに。
「出世でなく捜査を選んで妻を騙していたから今は恩返しの時」とロンダに語っていたのはこういうこと?
上の指示に従うのは妻のためってことですか。ロンダもかわいそうだけど(でもマクノルティの時も不倫関係だしそういう体質?)、これは捜査に家庭を持ち込んでいるとはいわないのかな?
「時の人だ」と迎えられた後、どんなことになったのかは次回のお楽しみだが、いくらマクノルティが「内密に」とコルヴィンに頼んだところでダニエルズだってぼんくらではないのでどんな根回しがあったかは想像つくはず。
まあ、マクノルティは望む捜査ができれば人間関係気にしないだろうからいいけど(いいのかな?・笑)。

そして私の希望通り、エイヴォンとストリンガーに早くも亀裂が。
「ビジネスマンっ」と鼻から吐き出すエイヴォンを応援したいですね。
西と東のバスケット大会に大金つぎ込んでたことでエイヴォンが金よりも地元で一目置かれることを望んでいるのはわかるのに。
カティを抜けさせてあげるエイヴォンのほうが今のところ信じられる気がする。
だってストリンガーはシマのライバル、マルロに共同販売を持ちかけたことをまだ内緒にしてますもの。
自分は手を汚さない、忠誠心のある兵士を抱えている、そんなマルロを見ているとエイヴォンもあんなだったのかなあ…と思えてくる。
ディアンジェロの死にマクノルティが疑問を持ってることもディアンジェロ・ママの耳に入ったし、建築現場の遅れ、シマ抗争、と合わせてストリンガーは忙しくなるんだろうな。

今回、ふざけたところがなく常に刑事としての眼差しだったバンクが新鮮だったり(笑)。
銃撃で死んだ女性は巻き込まれた一般人ではなくオマールの仲間とわかり、彼女の家族に真実を伝えるべくオマールに接触するが…もう自分で復讐プラン立ててる彼にはどんな言葉も入っていかない。
ところでオマールと恋人、「OZ」見てましたよね?

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