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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「The Wire」の記事一覧

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The Wire2 #25「嵐」

グリークに会いに行ったまま連絡の取れなくなったことを心配し、フランクを探し回るニック。港にたどりつくと海から死体が発見されたところ。覆われたシートをめくるとそれはフランクだった。情報を聞きつけニックのお父さんは付き添ってニックを出頭させる。ニックからの情報で大まかな流れがわかり、事件に重要な関わりを持っていたセルゲイを問い質し、スピロスとグリークの居場所を聞き出すが二人はそこにいた形跡を残しボルチモアを後にしたところだった。

やはりフランクは殺されていた。
あの状況ではたとえ「話すと言ったがジギーのためなら取り止める」と言ったところで結果は同じだろう。
でも、フランクはジギーのためだからこそ提案を呑む気などなかったと思う。
これをきっかけに全てを話す決心をしたニックは恋人と子どもと共に証人保護を受けられるようだ。
念願の同居なのに哀切の情が強すぎて…。
フランクもいないのにニックまで隠れざるを得ないなんて、ジギーはどうしたらいいの?

マクノルティの見つけた水死体から始まったこの事件、被疑者死亡だが解決は解決でロールズはニコニコ。
合わせて見つかった密輸事件もボスは逃げたがコンテナひとつ取り残され組織は一応活動停止。
特捜班は一応の祝杯をあげるがそれぞれなりに複雑な心境を抱えている。
最後まで協力してくれたFBI捜査官は、自分の情報がクートリス捜査官に利用されていた可能性が大きいことを告白。彼が人の良いだけのバカではなかったことをよかったと思いたい。
ハーク&カーヴァーは同じ店にいるものの、見張らせていたくせにニックが出頭したことを教えられなかったことに腹を立てている。これは当然だけど、君たちも連絡取ったらよかったのでは?と思わないでもない。
良い面といえば、救急車から薬を盗もうとして捕まったバブルスから東と西の最近情報を入手し、キーマとマクノルティがプロップ・ジョーとストリンガーの仲良し写真撮影に成功。麻薬課が知っておくべき最新情報だ。

ムーゾンが襲われたことでエイヴォンはプロップ・ジョーとの共同戦線に渋々ゴーサインを出すが、何かを勘付いてないとは思えない。
仕切りガラス越しの意思確認に即答してないのがその証拠なのではないか。
ムーゾンの「犯人たちはわかっている」も正解にたどり着いていると思う。
ということは次シーズン、身内には亀裂が見え始め、オマールとムーゾンから復讐のターゲットにされ、ストリンガーは大ピンチか?

ラスト、仕事場に別れを告げるニックにハラハラし通しだった。
大方は逮捕され、ボスと参謀はボルチモアを離れたばかりで危険は少ないとはわかっていても、どんな人たちと関わっていたのかを思うと、またそれを痛感している姿に心配は募った。
でもこのシーンは新たに何かを起こすのではなく、何かが起こった街を心に刻ませるようなシーンでした。
クスリと港がどう関わるのか頭を悩ませたS2。
質の低下に嘆くストリンガーが直接グリークから仕入れると予想したがそれは少し違っていた。
密輸の品の流れにエイヴォンのいないバークスデール組の窮した状況を含ませ、さらには今後も予想させるものでしたね。
さあ、次はどうなるのかな。
グリークたちのせっかく作った商売ルート、プレッツさんの二ヶ月の懲罰勤務、ハーク&カーヴァーの去就、キーマ&ダニエルズの家庭不和、警察車両の旅(オーストラリア?)、スパドラの放送時期、と気になること満載だ。

おまけ
びっくりしましたね、ダニエルズのパンツ姿!
彼は寝る時はきっちりボタンをしめてパジャマを着る人だったのに。季節のせいですか(笑)。
ダニエルズという人の性格をよく表しているのがパジャマだと思っていたが、奥さんと寝室が別になった途端にパンツ姿ということは、パジャマは奥さんの好みというか指示だったと見るのが正解だろうか。
う~、パジャマ姿ファンとしては仲直りを期待(笑)。

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The Wire2 #24「悪夢」

朝6時、コンテナ配送先、電器店、ニックの家等関係先の一斉捜査が入る。幸か不幸かニックは不在。バルチェックが港湾組合事務所に取材陣を引き連れた形でフランクは逮捕される。関係者全員逮捕ではなく、指示を出しているスピロスの上の人物を突き止めるため彼を泳がせ尾行するが、犯罪のプロは一枚上手だった。
バークスデール側は、ブラザー・ムーゾンが邪魔なストリンガーがオマールを呼び出し「ブランドン殺しはムーゾンの仕業、今度はお前を狙っている」と吹き込む。

スピロスの尾行はラッセルも頑張っていたとは思うが、自分だけ無事なことをスピロスが疑わないわけないということ。フランクが携帯電話に不審を感じたのと一緒でしょう。
キーマと真の親玉がすれ違うところなんて憎いくらいだ。
ここでグリークの存在がわかっていたら、スピロスからニックへ協力の申し出もなかったと思うとターニングポイントとも言えるシーンでしょ。
ジギーの事件で生き残り店員にジギーの正当性を語らせるから、密輸事件は口を閉じるように、との申し出をニックはジギーを助けたいから呑む気。
でもフランクはラッセルの勧めもあって一連の事件を告白する決心をしたばかり。
ジギーはかわいい、でも何もかも失くすならせめて正義を貫きたいフランクの葛藤シーンは胸に迫るものが。
ニックの同行を断り、グリークとの会合場所に向かった時にはフランクの心は決まっていたのだろうが、今度はグリーク側にフランクが詳細な告白を同意したとの情報が入る。
この、今向かっているその最中に状況が変わっていく様子がまた…。
流れている曲があそこらへんの雰囲気いっぱいで(詳しくないので見当ハズレの可能性大)、グリーク側にフランクが紛れ込んでしまった感じ。
そう思うとあとは怖いことしか浮かばない。
今回はソボトカファミリーのための話にしかみられない。
フランクは組合のためなら密輸の手助けも悪いことではないといつの間にか錯覚し、兄さんはその麻痺した心にニックを引き込んだことに怒り、それでも、これからでも正しい行いをとの心を持った人。
この兄弟のやりとりにも心が震えたが、面会でのジギーとフランクの会話にも。
「話してくれれば」「話したら聞いてくれた?」
息子と言ってもジギーは大人、これは中学生くらいの子が発する言葉でしょ。
ジギーは今そこを歩んでいたのだな、フランクはそれにさえも気付けなかったのだな、と。
ニックのようにジギーだって成長しているはずと疑ってもみなかったのだろう。
「父さんに似てない」「そっくりだよ」が深くこたえる。
そういえば「薬を飲んで寝てるの?」と言われていたお母さん、全く登場しませんでしたが何か家庭の事情でも…?

こっちに比べるとバークスデール側は薄味に思えてしまう。
オマールが信じると思ってるストリンガーも、オマールが本当に信じて行動するのも不思議だった。
しかし、そこはやはり何かが違う男、間違った復讐は中断し助かるかは不明だがムーゾンに救急車を呼ぶ。
標的を変えて何やら起きる、嵐の前の何とやらなのだろうか。
最終回でどちらも決着がつくのだろうか。ついて欲しいような、欲しくないような複雑な感じ。

ところで私、どうかしちゃってます。
フランクがジギー事件「港湾労働者が銃撃」とかいう記事を見てましたよね。
新聞記事に目をやったらDock Worker が DuckWalker に見えてしまって、新聞もジギーをバカにしている…と(笑)。

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The Wire2 #23「前触れ」

特捜班
集められた数々の情報からプレッツさんが組織の構図をまとめあげると、そもそものターゲットのフランク・ソボトカは密輸の便宜をはかる一端にすぎない。チームには大きな組織犯罪を摘発するのだという気構えが生じてきた。しかしフランク憎しのみのバルチェックは特捜班のふがいなさ(バルチェック視点)に痺れを切らし、FBIに港の事件を依頼。ダニエルズから捜査の状況を聞いたFBIは合同捜査に合意。FBIがいながら依然としてフランクが野放しであることを非難したバルチェックは、娘婿プレッツを連れ戻そうとするがプレッツは言葉もなしにぶん殴る。
グリークと通じているFBI捜査官のせいで捜査情報は筒抜け、密輸組織は携帯電話を捨て証拠廃棄に懸命。メール専門端末での発信場所からメッセージ内容を入手することに成功するが、それはギリシャ語で「全て処分しろ(そんな内容)」。捜査令状の手続きがされる中、密輸組織では証拠廃棄が進行中。

プレッツさん、やりましたね。
最近の彼はおとなしいのでうっかりしてましたが、銃の試し撃ちしてバレバレのウソついたり、勢い余ってギャングの子を襲撃するような血の気の多い男でしたよね。
自分に適したものに打ち込める間は押さえ込めるわけだ。
それを取り上げようとしたからバルチェックは殴られた、と。
娘婿だけれど処分されるのだろうか。
バルチェックはしないけど、ダニエルズに圧力かけそう。
ダニエルズもね、あの場の全員を代表して「よくやった」と言ってあげればいいのに。
そうはできないのが真面目な警部補ということなのでしょうが。
FBIの協力もあり捜査は進展、しかし捜査官(ブスマリス)のせいで情報も筒抜け。
令状取れるのに相手はお片づけ中、間に合うのだろうか?

バークスデール組
上質のクスリを売らせてもらうかわりにシマの一部を東に譲ることにしたストリンガー。東とボーディの値引き合戦の中、エイヴォンの命でやってきたブラザー・ムーゾンが東を威嚇。請け負ったシマで東は商売にならないため、プロポジション・ジョーは作戦を立てる。

ブラザーはストリンガーとジョーの取り決めを知らないのでしょうか。
知っていても「私はエイヴォンの依頼でやってます」と言うだろうが。
ジョーからすれば明らかなルール違反、即刻バークスデール組に報復してもよさそうだが、しないのはブラザーの冷酷な恐さにあるのでしょう。
何やらオマールを担ぎ出す作戦のようだが、彼は一匹狼、そうそう協力しないと思う。
弱点が犬ってことは…ないですよね(笑)。


ジギー
自動車泥棒が順調に運んでご機嫌だったのに、電器店の男は当初の取り決めの半額しか出さず、見縊られ怒ったジギーは彼を射殺、従業員も撃つ。
ニックは仕事を任されているのに関わらせてくれない、父親もそう、一人でだって大きなことができるのを見せ付けたかっただけ、欲しいのは金じゃない、仕事のできる男としての自分なのだと。
通報されるのもそのままに表で泣き崩れ警察に連行されたようだ。
いたっておとなしいのでランズマンも親切、というか気の毒がってるかのよう。
助けてと「言った」ではなく「懇願した」と変更させた供述書、罪の意識ですか。
容赦なかったことの証拠になりはしないかと気掛かり。
自分で言い出したのだとランズマンが注釈つけてくれるといいけど。
ところでジギーはソボトカですよ、ランズマンは気付いてますか?
逮捕の報にニックはどうしていいかわからず、ただただ子供のころの悪さを妹(?)と回想。
ニックのことだから仕事の仲間に入れなかった自分を責めそう。
違うんだけど、そうなんだよなあ。

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The Wire2 #22「流れ弾」

コンテナ横流しのパターン、搬入先、電話番号を掴み、進展を期待した特捜班。しかし相手も曲者で警察の動きを警戒し、麻薬の出入りもなければ会話にも慎重になっている様子。しかも携帯電話を使っていないことからフランクが見張られていることに気付いたと認めないわけにはいかない。我慢の待機の末、倉庫担当のセルゲイがボスらしき人物への新電話番号入手に成功。売春宿はマクノルティの潜入で摘発に成功、女将さんは逮捕、働いていた女性たちは送還となる。
シマを広げたことで報復を受けるボーディたち。銃撃戦の結果、流れ弾で9歳の少女が死亡。連行されたボーディは捨てたはずの銃を見せ付けられるが「指紋がある」をはったりと見抜き弁護士要求後、帰される。
クスリも人員もないバークスデール組をなんとかするために、ストリンガーはプロポジション・ジョーの要求を受け入れエイヴォンにはブリアナから事後承諾のつもりだったが、エイヴォンは断固として拒否、代わりにNYからブラザー・ムーゾンを呼び入れたと聞かされる。
そして港ではある情報からFBIがフランクの協力の元、大量のコカインを発見。

冒頭のシマ争い、このドラマ初とも言える長い銃撃戦。
ウォレスを撃ったのが初めてだと思っていたプートの堂々とした応戦ぶりにちょっと驚いた。
住民に死亡者が出てるので殺人課ロールズが登場するがおエライさんは「捕まえたって他のグループが乗り込んでくるだけ」と。それは事実だが警察が言ってはいかん。
ロールズは「捕まえるんだ」と主張変えてないでしょ。
でもあの殺人課ではボーディにやり込められそうな予感。実際、銃の指紋のことでは負けてる。
FBIにコカイン情報を流したのは「この摘発でクスリ業者は警戒して搬送を止めるでしょう」と思わせたい「グリーク」の作戦?
フランクには連絡ないからたいそう慌てた様子だ。
でも協力者とするようにFBIの人がグリークに言いつけられていたのでこの件では安全。
それにしてもOZのブスマリス(Tom Mardirosian)がFBIって、スーツ着てるしヘンな感じだこと。
気付かれたことで慎重になってる特捜班はおとなしく出方をうかがうことにしたのでもう少し様子見合戦は続きそうだ。
でもバルチェックがなあ…。ソボトカ事件もこのくらいの規模が欲しいって(笑)。
確かにそれくらいの規模になるだろうけれど、そうなった時の主犯はフランク・ソボトカではない。
でもバルチェックはあくまでもソボトカのための特捜班だと主張するんですよ、本気で。
こういう人見てしまうから、ロールズがかっこよく見えてしまうのですよ。
エイヴォンが協力を求めたブラザー・ムーゾン、ストリンガーやジョーのぴりぴりした感じからどんな強面かと思えば警察にも礼儀正しい蝶ネクタイ男で拍子抜け(笑)。
しかし、「グリーク」だっておとなしそうなのに一番容赦ない人なので、蝶ネクタイさんもそういう系統の人なのかもしれない。
そして特筆すべきはジギーのアヒルさんの運命。
酒なんか飲ませちゃだめだよって思っていたら、そのとおりの悲劇が。
連れて歩いて「うるさい!」なんていいながらも酒場で撫でたりと、気まぐれでしかなかったかもしれないがかわいがっていたことは間違いない。
身の丈に合わないことをすると…という暗喩のようで、新しい仕事「高級車泥棒」に手を出したジギーを重ねて見ずにはいられない。

特捜班の売春宿摘発、マクノルティはああなるとふんでわざと二人ご指名したとしか思えない(笑)。

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The Wire2 #21「ダック・アンド・カバー」

「あなたを信じられない」とエレナに言われ、再建計画が失敗したマクノルティは速攻元の生活。
飲んだくれて、車をぶつけて、ダイナーのオネエチャンと一夜だけの関係。
「信じられない」と言われて「見ていて、本気だから!」とならないのがマクノルティらしいのかな。
飲酒運転で車をぶつけてどうするかと思いきや、ライン取りを読み直して再チャレンジで再びどっかん(笑)。
車を見てダメ男の心の窮状を察したバンクは「捜査をさせてあげて」とダニエルズに頼み込む。
そしてダニエルズはロールズと交渉してマクノルティ獲得に成功。
私憤よりも事件解決を優先させられるのでロールズを「嫌味なヤツ」と嫌えないですよ、キーマが撃たれた時のマクノルティへの態度もあるし。
特捜班は盗聴許可が出て電話の流れをつかみ、娼館のあたりもつき徐々に進展。
娼館へ誰を潜入させるか?と相談中に適任者としてマクノルティ登場。適材適所ということで(笑)。
捜査の地盤は固まってきたが、電話料金を3ヶ月も滞納しているのに止められないこととパトロールに戻ったというラッセルの嘘を知ったフランクは「警察に囲まれている」と警戒、動向を見るために偽紛失を試みる。
思ったとおりすぐにコンテナが止められ警察がやってきた。
「グリーク」にこの状況を警告するが…。
フランクはこんなにも警戒心が強いのにどうしてジギーは受け継げなかったのかな。
マウイへの仕返しをたきつけられてるのなんてジギー以外みんなわかってたのに。
クスリの取引に加わらせてもらえないことでまだ拗ねてるし。
それでもジギーは港のみんなのアイドル。
「アヒルさんは何故逃げないの?」に幾重もの意味がよぎって、愛嬌のあるしぐさをすればするほど切なくなる。

ハークの従兄弟をニック・ソボトカの情報提供者ということにして情報料$150の請求してましたが、これって壊れた盗聴器代に充てるつもり?
でも$1500じゃありませんでしたっけ?私の聞き間違いかな。
それとも店主が快く分割払いを受け入れてくれたということなのかな。
とにかくこれはハーク&カーヴァーの不正!(笑)

自分は品物の供給には役に立たない、ならば販売地域だけでもと頑張るボーディ。
退職金寄越せとかいう小僧もいることに「ああ、これは仕事なんだな」と改めて気付かされる。
余談だけど、今朝チラ見していたテレビで路上での覚醒剤売買を隠しカメラで撮影した様子が流れていた。
客と売人が一対一、その場で金とクスリが交換されてましたよ。
この売人、素人だなと思っちゃいました(笑)。

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