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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「WOWOW」の記事一覧

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ゾウズ・フー・キル 殺意の深層 1~3(終)

新作「3」放送前に集中放送されたものを録画し、週間モノの少ないこの時期に見終えることができました。
デンマークのドラマだから知ってる顔なんてないよな~と思っていたのに、いきなり「キリング」のハートマン議員の人登場。
後の方のエピソードでは、「トゥルー・ブラッド」のゴドリックの人も出てきて、意外な驚きがありました。

タフな女刑事カトリーネとプロファイラーのトーマスを中心に、残虐な事件に対面していくというドラマ。
社会の変化に国としての対応が追い付かず、そういった歪みが生み出したような犯罪というのがテーマのようです。
確かにどうかしている感じが強かった。
犯人もそうだけど、プロファイラーのトーマスがまたへん。
閉じ込められたカトリーネを助ける前に、犯人の気持ちになって彼女にもうひとつ恐怖を与えるところなど、ちょっと惹かれました(笑)。
あっち側にいる犯人には、紙一重のところにいるトーマスしか対抗できないのだな、と思えました。

デンマークというと「キングダム」と「キリング」しか見たことないので、警察が出てくれば比べるのは「キリング」しかないわけです。
そうすると、あそこの警察よりもこっちは明るくて、みんなも優しくて、とてもすてきな警察に見えます。
彼女が捜査の指揮を執ることに否定的な同僚は、ボスから「指揮を執りたいのか?」と問われても、前の事件の影響を心配していることを強調し(ホントに心配してる)、仲間が危険な目に遭っているとわかった時の署内の右往左往ぶり、「キリング」とはえらい違いです。
事件の生まれるやりきれなさや暗部とはあまりにも対照的で、そういうところはどう受け止められたのかな?とちょっと気になってみたり。

最終話は、終わらせるためのエピソードだったらしく、強引としか…。
確かに「辞める」ってことになるとそういう運命だよね(笑)。
私的にはツライ経験をして警察官になったカトリーネが、あんなに何度も事件でヒドイ目に遭いながら刑事を続けているのは信じられない気持ちになっていたので、ここらへんで区切りをつけてくれてよかったなと思いました。
ただ、ボス(ハートマンの人)がどうしてそこまでカトリーネを大切にするのかわかりませんでした。
「つらい経験をしたことを理由に警察官になるものは多い、でもいつまでもそれを引きずっていたらつぶれる」みたいなことを言っていたので、彼女が粗暴で強引なのは過去の経験のせいで、その内にある素質を守りたかったのかしら?
それがラストのかき集めた910クローネに現れているのかも?(笑)

というわけで、「キリング」がなければ放送されることはなかったかもしれない、というのが素直な感想です。

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刑事ヴァランダー3 #3「罪の贖い」

行方不明になった老女を探していたヴァランダーは、彼女が森を散策する予定だったことを知る。
森に入っていくと、彼女と白鳥が焼かれて埋められているのを発見する。
一方その前の晩には、娘リンダの幼なじみアンナが訪ねてきたと思ったら突然に姿を消し、ヴァランダーは困惑していた。
リンダにその旨を話すと、ストックホルムから会いにやって来て妊娠していることを告げられる。


フーグルンド、「クルト、毎日来てくれなくてもいいんですよ」なんて言ったら、ヴァランダーはまた泣いちゃうよ!
「刑事の仕事は無理かもしれない」も泣いちゃうよ。
令状なしの侵入のせいだと責めてあげた方がヴァランダーのためだと思うけど、署のみんなは優しすぎる。
人がだいぶ入れ替わっているのに優しいのは変わらない。
そういう部署であることは幸せであり辛くもある。

毎度、関係なさそうな事件が実は!という展開。
お父さんを亡くしたと思っていたアンナのエピソードが痛々しい。
きっと、もっと文字で追っていたらラストのお母さんの手を取るところにぐっと来たのかもしれないけれど
それまでの反発というか素っ気なさを見ていると急すぎるように思えた。
家族を昔からいるヴァランダーがその場にいたからこそなのかもしれないですね。
スウェーデンでの教会の位置も知らなかったなあ。
教会へ行く人は少なく、のめり込むとマニア、カルト、だと…。
そこを突くのはやっぱり苦手な話だなあ…信仰心がないからでしょうか。

アンナの家族に絡めて、ヴァランダー自身も家族のかたちにまた変化が。
おじいちゃんになることと、結婚式に呼ばれなかったこと、両方の高まりが同時に頂点に来ちゃいました。
この人は人が望むような家庭はもてないと自覚しちゃったけれど
家族とのつながりはものすっごく大切。
このバランスがよくないことはわかっているのに、そうしたいのが躓きの元。
でも家族だから大人になったリンダはなんとか受け入れてくれるのですね。
ストックホルムに戻るのに、イースタで産科の検診受けたのは、パパにお腹の子どもを見せたかったからですよね。
診察室にまで一緒に入るから「お父さんですか?」って聞かれちゃうのですよ。
この時の「私のお父さんでしょ!」と言うリンダの視線がステキ(笑)。

ヴァンニャの息子が置いて行ったワンコの名前、ユッシー?、ヨッシー?そんな風に聞こえましたよ。
リンダが来た時に「いい子だけど、臭いのが…」というのにちょっと笑う。
それは臭いのではなく、かわいい匂いというのだ!とお説教してやりたくなりました(笑)。
それにしても、ヴァランダーというかケネス・ブラナーにずいぶんとなついてませんでした?
ベッドの上でのしっぽの振り具合が尋常じゃなかった(笑)。

で、9月にはヴァランダーのシリーズの新刊が発売ですね。

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刑事ヴァランダー3 #2「リガの犬たち」

海岸に2体の死体を乗せたゴムボートが漂着する。
死体には拷問された跡があり、ロシアマフィア絡みと推測される。
被害者たちに心当たりがあると、ラトヴィアの首都リガからやって来たリエパ少佐とヴァランダーは静かに通じるものを交し合う。
が、リエパ少佐が帰国直後に殺されたとの連絡を受け、捜査に協力するためにヴァランダーはリガへと向かう。


リエパ少佐は「キリング」のマイヤだった!
質問には答えないで聞きたいことにだけ口を開くリエパ少佐は
「キリング」ルンドがのりうつったかのようでした(笑)。
言葉は少なくとも何かつながりを感じたからこそ、リガへ向かってリエパ少佐の死の真相を調べることと、その友人の妻バイバに恋するところが原作の肝なのですが
1時間半のドラマではどちらももうちょっと…となってしまったのが残念。
これならヴァンニャとの生活が続いていても大丈夫だった気がします(笑)。
ヴァンニャといえば彼女の息子、犬を置いて行ったのですね。
そりゃヴァランダーは犬を飼いたがっていましたけれど、息子だって2年も一緒だったんでしょ?
よく手放せるなあ…と気にするところが違ってますね、犬バカは。

解体された旧ソ連が身近でないだけに、原作にはツライものを感じましたが
人間関係とは逆にわかりやすく導いてもらえたような気がします。
どちらが悪役?となる二人の大佐、いかにも!な方が善玉で、人好きする感じが悪玉というのはお約束な配役でしょうか。
「いかにも!が善玉」って言い方が既に間違ってるし(笑)。

それにしても、ハト多過ぎ(笑)。

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刑事ヴァランダー 3 #1「弔いの庭」

S2ラストで、父の死やら何やらの諸々から、自分を変えることを心に誓ったヴァランダーは、前妻への未練を断ち切り事件で知り合った女性とその息子との新生活をスタートさせる。
荷解きも終わらぬうちに海岸に女性の遺体の一部が流れ着き、新居の裏庭からは白骨死体が見つかり、俄に忙しくなる。


S3の放送日8月4日は、昼12時からREXを5本分、17時からはヴァランダー3本と、レコーダーがハードスケジュール。
見るのもREXを優先したので、ようやく#1を視聴できました。

ヴァランダーはいいところに引っ越したな、これで人間らしい生活を歩めるのかな、と思ったのに。
裏庭から白骨、そうこうしてると不審者侵入、とまったく落ち着かず。
裏庭白骨の時、「仕事は家庭に持ち込まないって言ってたじゃないか」というニーベリのジョークは結構好き。

事件も、ヴァランダーの私生活も、「なんてこと…」と思っている間にどんどん重くなっていくのは相変わらず。
ろくでなし家族の嫁の証言、「裏庭にクロフサスグリなんてなかった」、「娘はアメリカにいる」をもっと真剣に聞いていれば、フーグルンドもあんなことにならずにすんだものを…。
ちょっと前に「昇進が決まった」なんて話をさせるところがまたいやらしい。
これを聞いたヴァランダーが嬉しいよりも寂しそうだったのが、彼女を見舞った時の涙をいっそう際立たせますね。
そういえば、マーティンソンと男気のある署長の姿がないことにスルーでしたね。
署長、責任でもとらされましたっけ?(笑)

事件に没頭すると、家庭がおろそかになることこそ一番変えたかったことだろうに、まったく改善されず。
家に連絡は入れない、ふらっと戻っては理由も告げずにまた消える、そんな生活に不安を感じたヴァンニャと夫婦セラピーを受けるわけですが、ヴァランダーは「これが自分、変えられない」ことをはっきり自覚、という本末転倒な新生活。
#2が「リガの犬たち」であるからには、ここで幸せな新生活がスタートしてしまってはつながらないので予感がしていたというか、そうでなくては困るというか…(笑)。
つまり、上に書いた「これで人間らしい生活を歩めるのかなと思ったのに」というのはウソでした(笑)。

#2「リガの犬たち」の予告に、「キリング」のマイヤの姿が!
白髪が増えて見えましたけど、ルンドのせいですか?

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ボードウォーク・エンパイア S1(終)

史実に基づいたような話は苦手だけれど、ブシェミが主役なので見ましたよ。
見てよかったです。

ナッキーの講じる策にとうとうついていけなくなったのが弟イーライと特別に目をかけていたはずのジミー(とそのパパ)。
そしてついていけないと逃げ出したはずのシュローダーさんはナッキーの哀しい過去を知り(ナッキーが街角の保育器に目を奪われる理由がわかりましたよ。しかし、何故病院ではなくあそこに保育器が?は解明されず・笑)、また吸い寄せられるように彼の元へ、そんなステキなエンディングでした。
イーライたちの作戦にたいへん興味を惹かれ、シュローダーさんが戻った理由にケーキから出てきたボロキレは関係あるのかな?とか想像も膨らみます。
正解かどうかはわからないけれど、「あ、このためだったのか!」と過去の部分が思い起こされるのにはうならされます。
例えば、要求された100万ドルにロススタインが即承知したところ。
雇った兄弟たちに高額の保険賭けてましたよね。
100万ドル払ってもまだ手元に残る、その計算の腹黒さとか。
表でも裏でも、仕切るとはそういうことなのだなと感心さえします。
なのでイーライとジミーの画策にも俄然興味がわきますよ。

そしてナッキーを検挙したいのに振り回されるだけの役かと思われたオルデン捜査官。
彼の独り歩きにも仰天でした。
シュローダーさんに執着するあまり写真を前に自分をベルトで打つ姿、
「ご婦人が面会だ」と言われたら片付けていたのに急に仕事してるふりを始め、「ご婦人」の正体がルーシーだった時のあからさまな落胆、
ナッキーに買収されたと信じるも証拠がない部下を宗教儀式で殺め…
強い信仰心はうかがわれますが怖すぎです(夫婦そろってなところも)。
酒強奪事件の生き残りを無理矢理連れ出し、歯医者で拷問したのが始まりだったでしょうか。
そんなオルデン捜査官が本当に職を辞してしまうのかも気になりますね。

面白要素を振りまいてくれるケスラーさんもよかったです。
ジミーがいなくなったために運転手役も命ぜられた時の運転手用帽子へのこだわり等、
空気を読めないというかわざと読まない自己主張がお気に入り。
今後の脇の活躍もたいへんに楽しみとなりました。
見る前から脱落寸前でしたが(笑)改めて見てよかったな、と感じるS1最終回でした。

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