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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「バーナビー警部」の記事一覧

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バーナビー警部 #44「真相の眠る屋敷」 The House in the Woods

ニュートンの森にあるウィンヤード屋敷は、自殺や怪死のうわさがつきまとい「幽霊屋敷」と呼ばれていた。都会から古風な家を求めてやってきた夫婦がウィンヤード屋敷に注目し、見学に訪れたが何者かに殺された。屋敷をめぐる売主と不動産会社と内装業者、歴史的価値ある建物を守ろうとする博物館主と地元夫婦、彼らの思惑がどう事件に関係しているのでしょうか…というお話。

結果からすると、売主が実は双子でチャーリーの方が売りたくて、ジャックの方が住み続けたかった、ということ。
あと3ヶ月で出所できるのに、チャーリーが売ってしまうという情報を聞いてジャックは脱獄してきたらしい。
おまけに収監されているのは、チャーリーの警官殺しをかばってのこと。
ジャックは、お母さんのお腹からいいところ全てをもって先に出てきたことを逆に引け目に感じているのでした。
フィリップの「ジャック」に反応しないチャーリーはちょっと変、ジャックが脱獄できる刑務所ってどんなだよ?、不動産やの女と内装業者の悪巧みは普通すぎ等、つっこみたいところもありますが(最低なのは、発端の屋敷見学夫婦殺しの犯人を私がわかってないことだっ!)、18年前の警官殺しの罪も晴れ、好きだった老御婦人と、お友だちになったフィリップ少年と穏やかな時を過ごすシーンに免じて触れないでおきます。
このジャックと仲良しの御婦人、「内装業者と不動産屋のケンカがうるさくて」と警部に言ってましたけど、自分で聞きに行ってたよね(笑)。

今回は、スコット病欠で巡査のジョーンズが現場での推理力を買われて「刑事代理」として活躍。
屋敷に録音機をしかけたりと、なかなか気の利いたことをしますね。
ただですねえ、ちょっと見、若いのか年くってるんだかよくわからない。
若いんでしょ?若さがないわけではないのだけれど、一瞬わからない。
こんなこと言ってますけど、とにかく印象はいいのです(笑)。
Ayanoさんのところで、スコットはこの前の回でおしまいと聞いていたのでどんな風に新人とチェンジするのかと思ったら、病欠?
実は風邪とかではなく、重い病気…?
ミッドサマーに来たのも、都会でなにやら仕出かしてお仕置き風みたいだったので、禊が済んで引き戻されたってことにでもなるのかな。
全然いなくなる雰囲気なんてなかったので、大人の事情臭がするのですが…(笑)。
次回、どんな理由が語られるのか楽しみだ。

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バーナビー警部 #43「不協和なラプソディ」 Midsomer Rhapsody

地元の音楽家で今は亡きジョアン・アルダー記念館に、と自宅を譲った音楽教師アーサーが準備中の記念館(元自宅)で殺された。現場は荒らされており、ジョアンの持ち物を狙った犯行と推測されるが…。

犯人、ジョアン関連の品を確かに狙ってはいましたが、すごい策士(笑)。
「ジョアンも、彼女の音楽も、僕のモノ」とでもいいたげな、ジョアンの妹と結婚した男でした。
陰惨な臭いはせず(首ちょんぱは意表をつかれたけど)、かといって狂人の思い込みというには利益がちらつくし…という微妙な犯人像でした。

人物関係が入り組んでいるうえに、このドラマ史上まれにみる登場人物たちの年齢の高さのせいで、なかなか関係が把握できず、難しかった(笑)。
南米で死んだと思われたジョアンの恋人ジョンが生きていたり、帰国したジョアンは妊娠していて生まれた娘サラがびっくりゲストとして登場するとか、関係者も混乱していたので私がすぐにわからなくても仕方ないのですっ!
サラがエージェントと組んで、遺産にありつこうと騙っていると思ってましたよ、サラがジョンとお父さんの和解に心を添える姿を見るまでは。

そんなこんなで、ジョアンのお母さんの老人ホームで出会った心優しく音楽を愛する男性との結婚式、そこには孫とジョアンの本当の恋人ジョンも列席するという、ほんわか風味の漂うラストでした。

ところで、ジョージ。彼は検視医なのだと思っていましたが、役割としては鑑識というところでしょうか。
死体だけでなく、ジョアンの手紙と楽譜の筆跡、さらには紙質まで分析して警部に報告していましたよね。
最初、別人かと思いましたけど警部が「ジョージ」と呼んでいたし。
専門家に回す窓口という線もあり?

そして、スコット働いてたか?(笑)

追加
本筋とは直接関係ないことですが、クライマックスの謎解き回想シーン、あんまり見たくないなあ(笑)。
バーナビー警部は、この時ああしてた、こうしてた、とかトリックじゃなくて、人間関係の複雑さ、心に凝り固まった積年の想い、そういったものに突き動かされる弱さというか強さが見所なのに。
ミステリドラマだから謎解きシーンは必須なのでしょうか。
過去のシリーズにはこんなシーンがあったような覚えがないのですけど。
重要視してないから抜け落ちてしまっただけかしら?(笑)

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バーナビー警部 #42「斜陽の喧騒」 Sauce for the Goose

1851年から続く家族経営のソース会社、プラマー社は経営難に陥っていた。年次総会でフィールドウェイ社の買収に応じるかが話し合われるが、会社を残した父の言葉通り現状のままとなる。その日、工場見学に訪れた偽名の男が消毒液ラインで殺され、後にフィールドウェイの社員デクスター・ロックウッドであることがわかる。彼は買収会社の社員であるだけでなく、祖父がプラマー社の創業に加わっていたにも関わらず解雇されたという因縁も持ち合わせていた。

妹と弟の「金、金っ!」は、見苦しくて「いかにも」な感じだったけれど、現実がしっかりと見えていたのはこの二人でしたね(手段はわかってないけれど)。
レイフ兄さんは、工場が傾いているのにバードウォッチングで現実逃避だもの。
そもそもの間違いは亡くなった創業者であるお父さんが、家族で会社を守るよう言い残したこと。
先代こそが「この家族では無理」と現実が見えていなかったのですね。
傾いた会社と、過去の因縁を絡めた先代夫人アメリアの代行委任権獲りが事件の鍵。
「レイフは会社を売ろうとしている」とデクスターに吹き込まれ、デクスターのおじいさんへの手紙をチラつかされてアメリアは委任状のサイン。
そうなったらこっちのもの、とロックウッド家はアメリアの正常な判断を狂わす作戦を決行。
「首吊り死体が見える」という母さんの言葉に、ロックウッド家の企みを察したレイフが倉庫にデクスターを呼び出すが、ここに登場するのが社長秘書である嫁ヘレン。
彼女は秘かにデクスターとプラマー家の資産を鑑定していたのでした。
今一番資産となるのがレイフが大切にしている森、これを売れば会社は助かるという目論見をレイフに話されることを懸念して、フォークリフトで潰して、率先して消毒液ラインへ放り込んだのでした。
現実を見ようとしない社長と、現実を重く捉えた嫁、現実はわかってるけど中味が伴わない妹と弟、気の毒なのは誰だったのでしょう?
骨董屋を利用して小遣い稼ぎができるアメリアが、事件のショックで老いに襲われるのは気の毒でもありました。

警部はヘレンにちょっと惹かれてましたか?
ヘレンの警部への親しみを込めた接近は、犯人の行動として説明つきますが、警部どうしちゃったの?という感じ。
子どもの頃から親しんだプラマー社が相手なので少し曇ってしまったのでしょうか。
反対に、「ヘレンはフォークリフトも使えます!」と早々に殺人を見抜いたスコットは冴えてたのかな?(笑)きっと背景は見えてないけど。

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バーナビー警部 #41「蔵の中」 Hidden Depths

サンフォード・ハウスに住むニコラスが屋上から転落死した。ニコラスは同じ建物に住むジャックに持ちかけられた投資話に乗って、大金を失くしたことで仲が悪くなっていた。警部はそこらへんの事情をジャックに聞きたいが、彼は帰宅時間になってももどらない。行方を捜しているうちに次なる犠牲者が。

連続殺人となるのはお約束ですが、綿密に計画し準備された復讐連続殺人であるというのはかなり珍しい。
すり替わりは、ニコラスの奥さんが楽しそうに電話してたり、ジャックが消息不明というところで想像ついたけど、凝った殺人の演出(すり替わり、投石器、テレビ野郎ワイン責め)とその怒りに見応えを感じました。
ニコラスは、義理の両親(奥さんのかな?自分の養父母かな?)へできるだけの治療を受けさせてあげたため、残されたのは抵当に入っている家だけ。そんなところにつけ込んだ、友だち面したジャックは私も許せない。
「悪人からしか巻き上げてはいけない」というミッキーたちのルールはこういうことだなのだ、と思い知った感じ。悪人は騙されたとわかっても復讐してこなかったものね(「華麗なるペテン師たち3」#6「怪盗ゴースト」。それどころか続けて引っ掛かってたよ・笑)。

離れにあったワイン蔵に、警部とスコットとジャックの嫁が閉じ込められてしまったのですが、警部はジョイスとパーティーの約束。「奥さん心配しているでしょうに」というスコットの言葉と、パーティーではしゃぎ、帰宅してすやすや眠るジョイスの絵が対照的でナイスでした。
脱出後の「実は警部と僕は昨夜閉じ込められていて~」にも「今夜はカレーだからヨーグルトを買ってくるよう伝えて」としか言わないのもスゴイ。刑事の妻としての慣れなのか、そういう人なのか(たぶん、そういう人)。

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バーナビー警部 #40「千里眼の系譜」 Second Sight

パブで暴れたジョンが、店主や客に押さえ込まれている間に死亡した。ジョンの頭には電気火傷のような痕がいくつもあった。それは彼の兄マックスの未来予知実験装置によるもの。しかし死因は殴られてできた血腫によるものらしい。捜査にはその日のジョンの足取りが重要なのだが…。

そういう世界の絡んだ話を見たり読んだりすることに抵抗はないが、現実には予知は基本的に信じていないので、なんだかなあ…なお話でした。パブの男にネクタイのことを言われて「初めて会ったのにネクタイのことを知っている!」と驚くスコットはどうかしていると思うし。
「ある」という前提で見れば、科学では説明のつかない力を持ったマルが気象情報に固執している描写は、精神の均衡を保つため自らに課していたのかな、と辛い胸のうちが伝わってくるような。

で、事件ですよ。
ジョンのパパが「彼への愛情には限界が」と言っていたのは、予知能力を持て余していたのではなく、本当の父親(マル)を知ってから…やはり狭い社会での相関関係が底には流れているのですね。
昔、小学校を無人トラックの突撃から救った英雄マルのせいもあり、この村ではそういった力を過信する向きがあるらしい。赴任してきた牧師は、村の体質には勝てなくて信者を増やせなかったことで異動命令を受ける。その異動命令をジョンが先に知っていたから、きぃーっ!となって殴りつけたというのが真相。だから本当に異動通知が来た時、あんなにわなわなしてたんだ。
牧師は、弟の死で娘クリスティンの洗礼式を延ばそうとしたエマやマックスにもご立腹で、血筋を引いてるかもしれないクリスティンを神のもとにつかわすことで予知能力の呪縛から逃れられると一方的に洗礼を結構。こうなると予知能力だとか、信仰だとか、占いだとか、わけわからないです。教会の前で占いやってるのもすごいし。私が無神論者だからそうなのかな。

マッドサイエンティスト・マックスもすごかった。弟の死の捜査をしている警部たちに「クリスティンが泣いたのは俺が着く前だろっ!」と、能力に固執。この兄ちゃんは遅かれ早かれ命を落とすことになってただろうな。だって、ジョンの能力を競馬に使わせてたんでしょ、開発装置という名の拷問具で。そうだ、被害に遭った馬券屋、「フロスト警部」で警部と仲良し(?)の新聞記者サンディでしたね。前歯のすき具合でわかりましたよ。

カリーは、オーディションから少し距離を置くつもりなのか、旅回りの劇団に参加するようです。教育~等と言っていたので学校を回るのかな。出発の日、マルが「彼女は大丈夫」と言っていたので大丈夫なのでしょう(笑)。

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