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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「コールドケース」の記事一覧

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コールドケース5 #4「ロックンロール」 Devil Music

1953年、ビンゴ・ゾーハーというバラエティショップの店員の射殺死体が黒人地区で発見されたが、未解決事件となっていた。54年後、ある老人が再捜査の手がかりに、と当時拾ったビンゴの財布を持って殺人課に現われた。死体発見は黒人地区だが、財布を拾ったのは白人地区だったという。事件のファイルにあったシャツの汚れ分析を手がかりに再捜査が始まる。

黒人音楽の魅力に沸き立つ心を抑えられなかったビンゴは、自分だけでなく周りの人々にも時代の変化をもたらした。意図されたものではなく、好きなものの魅力に抗えなかっただけ。
でも従兄弟には家族や町の平和を乱す者として疎まれてしまった。でも嫉妬が正解だと思う。54年後にビンゴの音楽を語る従兄弟は明らかにその才能を認めている。銃で脅すだけのつもりの興奮状態でも、一度しか聞かなかった歌詞を覚えているのだから。
白人と黒人の住み分け、女性に求められる幸せ、いずれやってきたであろう変化の波をビンゴの情熱がちょっとばかり早く町に持ち込んでしまったための悲劇だったのかなあ…。
ビンゴにとってはこの時が最初で最後のチャンスだったのだろうな、だってエルヴィス・プレスリーがもうすぐ登場するし…と現実とドラマの境目をまたもや見失いました(笑)。

「内務に突かれているのはチームの誰かがチクったから」と荒れるスコッティはわかりやすいやさぐれ方(笑)。
チームを疑うのは筋違いと自分でもわかってるはず、と諭す気遣い、ジェフリーズが大人でよかった。「ボスが守ってくれる」と言う言葉も聞けたし。ボスがスコッティを突き放した感じに見えたのは、スコッティ自身に省みる心が見られなかったから、という考えが裏付けられたような気がする。
で、最後にヴェラがミラーにすすめて嫌な顔されていた食べ物は何ですか?クコの実?なんとも影響されやすい人だこと。

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コールドケース5 #3「儀式」 Running Around

「姉のアンナが1年前にフィラデルフィアで失踪した」と16歳の妹サラが殺人課へやって来た。アンナは友人レイチェルと一緒に、アーミッシュの成人儀式のためにフィラデルフィアに滞在し、毎日サラの元へ手紙を送っていたが、8月のある日を境にして途絶えたことを心配してのことだった。調度その時期の身元不明死体とアンナの身体的特徴が一致したため母親に遺体の写真を見せ、アンナであると確認できた。アンナは誰に、何故殺されたのか…?

アーミッシュの成人儀式は「16歳になったら1年間外の生活を体験する」 ということくらいしか知らない。
テレビやネット生活に馴染んでいる子でも、16歳で一人の自由な生活を与えられたら何が起きるかわからない。それなのに18世紀的生活を続けていた子に都会の今の生活が精神的にどれだけ過酷なことか。
アンナのようにお母さんの助言で「何かを得て戻ろう!」と強さを身につける子もいるかもしれないが、当然ジェイコブのように身を持ち崩す子だっているだろう。
クスリに溺れて戻りたくないのならしょうがない。でもジェイコブは戻りたがっていた。それなのに「改善の余地なし」と破門する教会が理解不能。家に、アーミッシュの世界に、帰りたい気持ちがあるのだから助けてあげるのが教会だろうに…と思ってしまうが、成人儀式とはそこまでも含めてのものなのだろうか。
アンナのお母さんを見て、「自分の両親が僕に使いを寄越したのだ」とぱっと顔が輝いたジェイコブは哀しすぎた。帰れるのに帰らないアンナに怒りを感じるほど帰りたいのに、なんでこんなことになってしまったのだろう。「(クスリの)止め方がわからない!」くらい子どもなんだよ…。
町山さんの本だったかな?たいていの子は儀式の一年を「軽く羽目を外すだけ、都会に残ったりしない」と意外とクールだと聞いたような気がして、テレビや流行の世界に通じないことは成長を早く逞しくするのかな?と思っていた。でも、守ってあげなければならない時期というものはあるんじゃないのかな?
「村を出るつもりはない」と言っていたサラが儀式を受けることを選んだのが答えなのだろうか。

スコッティは、「内務監査が他のことについても知っている」とボスに愚痴る。しかしボスは「自業自得」と!ボスはいい子にしていれば可能な限り守ってくれるはずなんだけど。こんなこと愚痴っているようでは「いい子」とは言えないからだろうか。あの厳しい目は心を鬼にしているのだと思いたい。
もう一人の問題児、リリーはカウンセリングに行くことは行ったが「来たという証拠にサインして」で済まそうとする。ナンバーズのドン兄ちゃん、WATのサム、みんな同じですね。そういう態度が既に問題を抱えている証拠であることに本人が気付いていない、ということなのだろうか。
そんなこんななので、電気のない静けさのアーミッシュ生活にちょっと心惹かれるヴェラの気持ちもわかるような気がする。ヤスリかけただけだけど(笑)。

この本にもちょっぴりだけ書いてあったような気がする。
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
「キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢」
 [単行本]
 著者:町山智浩
 出版:太田出版
 発売日:2008-12-18
 価格:¥ 1,197
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コールドケース5 #2「指輪」 That Woman 

1998年、高校生のキャリーが森の中で頭を殴られた死体で発見された。10年後、捨てられたワゴン車の中からキャリーの名前の書かれたシャツが見つかり、車の持ち主であるキャリーの通っていた高校の清掃員に事情を聴く。当時、野球部のスター選手ジェリーにワゴンをデートに貸していたということがわかるが、ジェリーはキャリーをからかいはしたが殺していないと言う。左手薬指の指輪とキャリーの足跡を手がかりに再捜査が始まる。

復帰したリリーにボスの態度が素っ気ないように感じたのは、あの事件を防げず、リリーに怪我をさせてしまったと自分を責めるところがあったのですね。
部下の心も身体も守るのが上司である者の務め、という厳しい態度がそうさせていたとは。ボスにもカウンセリングが必要ではないですかね。
そのリリーはカウンセリングの予約を取ったとはいうものの、夜遊びというのは遊びたいんじゃなくてよく眠れないからではないだろうか。
そしてスコッティの内務調査、あの事件はきっかけにすぎず、小さなルール破りをまとめて追及してくるようだ。これは調べる気になったら何でも出てくるだろう。公園で小児性愛者をボコ殴りしたことも知られているかもしれない。スコッティ、ピンチ。でもボスは可能な限り守ってくれるよ、スコッティさえいい子なら。

事件。
キャリーは自分を好きだと言ってくれること、興味を持ってもらえることが嬉しくて望まれるままのことをしてきただけだが、バカな子ではないからその空しさに気付いて純潔クラブの誘いに救われた気がしたのだろう。
キャリーが抜け出してきた世界に、他のメンバーは純潔を誓ってもそこは高校生、心のどこかに我慢があったのかもしれない。主催していた若き牧師様も。
この微妙な立場の違いが目にあまるものとなり…あとは考えを同じくしていると信じている者同志の集団心理とでもいうのだろうか、一人が一線を越えてしまえば歯止めが効かなかったというわけだ。
ママが女性としてのキャリーを早くからつくらなかったらどうなっていたのだろう。
成長した身体を隠す服装をさせ、男の子との付き合いを厳しく制限し、親自ら純潔クラブに入れるような家庭だったとしたら…キャリーのような娘が入って来た時に心かき乱され、自分を殺した四人と同じことをしたかもしれない。
若かった、危うい世代だった、で片付けられることではないが締めくくるとすればそういう言葉になってしまうのだな。
ところで、現在のティナって広末涼子さんっぽくなかったですか?(笑)
高校生時代はERグリーン先生の娘だし。

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コールドケース5 #1「プール」 Thrill Kill

リリーの職場復帰初日、「息子は警察に殺された」と責め立てる女性がやってきた。彼女の息子テディは1994年に友人ディランと共に、少年3人を殺害した罪で無期懲役の判決を受け服役中だったが、30歳の誕生日に首を吊った。母親の訴えは言い掛りにも思え、その意味が問われるがリリーは現場復帰の仕事にこの事件の再捜査を選んだ。しかし、スティルマンは「カウンセリングは任意ではない」とまずカウンセリングを受けるよう言い渡す。

撃たれたリリーが5ヶ月ぶりに仕事に戻った日、という始まり。
チーム内の雰囲気は相変わらずよさそうでなにより。
ごはんを横取りしても「ファミリーだろ」で済ませようとするヴェラも相変わらず。
この事件は腕利きの刑事が担当だったのでそれを穿り返すことに躊躇いもあるような素振りのボスでしたが、その実はリリーを心配してのこと。
再捜査の理由が出てきたらスコッティに担当を任せるくらいだもの。
しかし、そのスコッティに担当させるのもS4最終回でリリーを救うために発砲したことの正当性を内務監査に知らしめるためかもしれない。スコッティは責任あるリーダーを勤められる男だ、と。
そんな脳内ストーリーから始まる今シーズン、文句を言うくらいなら自分なりの深読みで楽しむことに決めました(笑)。

少年3人殺害事件、テディとディランは犯人ではなく第一発見者だった。
かねてから問題児扱いされていた二人が町のパニックを鎮めるために犯人にされたというのが真相。
いくら世を拗ねた問題児といっても二人はまだ17歳、やってもいないことで有罪になるわけがないと信じていた、担当刑事には、誰かを逮捕してパニックになっている町を鎮めることが要求されていた。
そこにはでっちあげはないが隠し事があった。犯人とされた少年二人には自白がなかった。
それでも有罪になるほどに町が揺れていたということなのだろう。
では誰が真犯人だったのかというと、殺された少年の一人ジャックの父親ヘンリー。
過去のトラウマから暗闇を恐がる姿をジャックたちに笑われかっとなり目懐中電灯でめった打ち、ディランたちの仕業にするため彼らのたまり場廃プールに子どもたちを捨てたのだった。
ヘンリーは子どもを虐待する親ではない。ジャックにクマのぬいぐるみを抱かせているし。ジャックたちも悪気があったとは思えない。それでも不幸な事件は起こってしまった。
ヘンリーはさらに人のせいにするという罪を重ね、自ら暗闇の恐怖を強くしていった。でも償いにはならない。

妻がジャックの葬儀後、血が付いてひびの入った懐中電灯を見つけ、一瞬にして真相がわかったところは見せ場。
「ジャックが恋しい」と抱き寄せてくるヘンリーの背中を少しの躊躇いの後同じように抱き寄せるところ。
リリーの言うように「モンスターの仕業にした方が楽」と無意識に決心した瞬間だった。
この妻役、今年のアカデミー賞で主演女優にノミネートもされた、ホミサイドのハワード刑事のMelissa Leo。
そういえば夫はジャーニーマンで少女監禁犯だった。彼の境遇を思うと暗闇を恐れる姿に妙に納得。

そして…一番書きたかった大妄想があります(笑)。
IQが190あるという無実の罪で服役していたディランはOZでミゲル・アルバレス役のKirk Acevedo。
あんな早い時間に刑務所にいる彼を見せられたら
ミゲル、まだ刑務所にいたんだ…マクマナスめ!という想いにずっと脳を支配されっぱなし(笑)。
ミゲルは親子三代刑務所という家系だったけど繊細な心の持ち主、今回のディラン役に通じるものがあったな、とマクマナスへの怒りを強くしてくれました(笑)。

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コールドケース4 #24「ロミオ」

2006年の一家惨殺事件の生き残り、長女のキムが5ヶ月の昏睡から目覚めた。鬱状態で仕事を失くした父アダムによる無理心中かと思われていたが、キムは撃たれて倒れるアダムの姿を思い出した。犯人が外部にいるとの方針で捜査再開。

壊れかけた家庭だったがポップコーンで絆を確認し合った矢先のストーカーによる凶行。
生活が不安定、楽しみを感じるための仮想世界の友人が現実にまで踏み込んでくる恐ろしさ。
招いてしまったのはお母さんとはいえ、やはり相手が悪かったとしか…。
犯行当日、キムにはっきり拒絶されたにも関わらず、昏睡の5ヶ月間キムの看護師として愛情を注いでたというのだもの。
顔を見られたから意識が戻って証言されないよう監視するためであったほうがどれほどさっぱりするか。
キムもチャットとは別口でロミオという存在に安らぎを感じてしまったのも犯人増長する原因だったかも。
両親の喧嘩から逃れるバスルームでの電話に不信感を持てなかったのが間違いのもと。
でもそんなことに思い至らないほどに辛い現実だったのだろうな。
BFになれるかもしれなかった少年の悪ぶってみせる様も、彼なりに自分を責めているようで痛々しい。
大切な人かもしれないと感じたところにロミオからの手紙を見て小さな嫉妬もあったのかもしれない。家族を失ったキムの力になれるだろうか。

犯人はボスの肩を撃ち、スコッティに撃たれる瞬間にリリーに向けても発砲。
たぶん、次シーズンでは復帰してるだろうが直前にお母さんを亡くし、愛情を欲した犯人の叫びが大きな傷となっているかもしれない。
愛情を望んでいたということが重なって離れないのではないだろうか。
今シーズン、それぞればらばらに関係者を回り、証言に惑わされ、まとまりなく感じられたけれどもリリーとスコッティはやはりパートナーだなという想いを取り戻せたからよしとしようかな。
妹のこと以降、表面上は問題なくてもそれまでとは変わってましたよね。

WOWOWのCSIシリーズ&CCのプログラムは鉄壁のようで、来夏のS5放送予告。
文句の連続だったけれどやっぱり見るんだろうな(笑)。

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