忍者ブログ

ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「コールドケース」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コールドケース5 #10「掲示板」 Justice

1982年に銃殺されたマイクの墓が荒らされ墓石には「レイプ犯」の文字が書かれていた。学業優秀、ボランティア活動にも参加し、大学卒業生総代だったマイク殺しは未解決だったため、墓荒らしをきっかけに再捜査開始。

人気者だったマイクには次々に女性をくどいては性関係を強要するという裏の顔があった。
図書館で眼をつけた女子に造花のバラを贈りデートを承諾させるという手口は、悪友たちと何人落とせるかの賭けでもしているのかと思ったけど、ただ自分一人のルールだったみたい。
自分がみんなの憧れの的だったことを十分承知しているようだし、そんなことしなくても言葉は悪いけど身体を投げ出すように寄ってくる女の子はいただろうに。
造花のバラで口説いた女の子に執着していたかというとそうでもなく、マイクの真意が全くわからなかった。
主役は被害に遭った女性たちとはいえ、マイクが女性を憎む理由とか、精神が破綻しかけていたとか、何らかの情報が欲しかったかも。それがないからこそ徹底的に憎めるともいうが。
被害女性の内の一人が、学生時代はパーティーガールで男性とも遊びまわっていたというのにあの変わりよう…心の傷の深さを思うと尚更憎悪の対象だ。

被害者たちは誰に、どこに相談しても何も変わらないことに絶望して、図書館側のトイレの壁に怒りをぶつけ合う。それが顔を合わせなくとも仲間だったはずの一人が自殺したことで団結しての制裁を決意。
これを後押ししたのは最初に被害届を受け付けた女性警官。自分が正式に訴えを受理していれば、との想いなのだろうがこれって(証拠管理課の銃を渡す)処刑=私刑を認めたも同じ。同性として味方をしたかったとしても彼女は警官、これがなければ殺人事件は起きなかっただろう。でも締め上げだけでは懲りないマイクの犠牲者も増えただろう。消えてくれてよかった男だけどテシーが言うように「撃ってしまえばこいつと同じ」なうえに、ずっと悪夢に苦しめられてるのだよなあ…。
テシー姉弟の強い愛情あればこそ、と真相を突き止めたのにリリーはこれを正当防衛として処理することに決める。未解決という道もあったが、リリーはテシー姉弟の悪夢を拭い去る手助けもしたかったのだろう、自分と重ねて。自分は?どうやって悪夢と決別するの?

ボスが停職になって2週間らしい。みんなその現状を受け入れ始めた時期のようで、何かというとジェフリーズに「ボス」と言い、デスクには紙で作った「警部補」プレート。やはり男組は女子高生だ(笑)。
ジェフリーズは決してボスのオフィスを使わなかったというのに、ボスに会いに行った後、オフィスに書類を持ち込み椅子にかけたのには意味があるのかな。戻ってこないとかないですよね。

拍手

PR

コールドケース5 #9「ドレス」 Boys Crazy

1963年に公園で16歳の少女サマンサがドレス姿の遺体で発見された事件。当初は素行の悪さから自殺とされていたが、サマンサが落とされるのを目撃したという男性が名乗り出てきた。報告書には肺に水がなかったと記されており、殺人事件として再捜査される。

肺に水が入っていないとの検視記録があるのなら何故自殺と見られていたのかが不思議。1963年だからってことはないでしょう。それほど当時のサマンサ=サムの行動は異端だったということなのだろうか。
時は性同一性障害が病気と見做されていた時代、今だってそういうものがあるというだけで奇異の目で見られることに代わりはないのかもしれないが(スコッティとヴェラだって「女だけど心は男で、男が好きだったの?」と混乱気味だもの)、今ならサムももう少しだけ自分と向き合えたかもしれないし、ドムもサムにもっと早く心を砕いたかもしれない。
治療と称する電気ショックで廃人と化す寸前のサムの最後の願いをきいてあげたドムを逮捕しなければならないのが法律。直接殺した、殺されたの二人には事件ではなかったのに。教室でいじめられているのを助けなかったことを含め、ドムは背負うと決めたことを40年間背負い続け、これからもそうなのに。再捜査されなければよかったのに…と思うような事件だった。

昨シーズン、文句を言いすぎたのか、今シーズンはとてもCCに好意的(笑)。
関係者間をぐるぐる回ってウソや仄めかしに惑わされているだけに見えた「捜査」が、実は被害者や事件を浮き上がらせるためにどうしても必要なことだとようやく最近気付きました(笑)。見始めた当初は無意識に感じていたのかな?
CCのメイン登場人物は、実は事件にとっては主役ではありえないのですよね。だから警察としてその捜査はどうよ?なんて思ってはいけないのであります。

ここまで引っぱってきたスコッティの内務調査、ようやく「30日の停職」との通達。しかし、ボスはスコッティに「仕事を続けろ」と。処分の変更を内務と掛け合って結局はボスが30日の停職。やさぐれていた時には突き放した態度だったけれど、スコッティが刑事としての自分を取り戻した今、全力で守ってくれるボスはやはり理想の上司。絶妙のタイミングでどやしつけてくれたジェフリーズもね。期待に応えるのだぞ、スコッティ。

拍手

コールドケース5 #8「ゲーム」 It Takes a Village

水漏れと異臭から調べられた貸し倉庫の冷蔵庫から、少年(シェマー)の遺体が発見された。倉庫の借主、テオ・ギャンブルは他にも三箇所倉庫を借りており、捜査に向かうとそれぞれから少年の遺体が発見される。みんなシェマー同様、人差し指を切り落とされ、足には疲労性骨膜炎。シェマーの入れられていた冷蔵庫の指紋から浮かび上がった男は殺害を否定し、盗みに入ってとんでもないものを見つけたので取り引きしたいと申し出る。盗み出したものは、虐待を受けるシェマーの姿が映されたビデオだった。

シェマーのファイルが、行方不明者のキャビネットに入れられたので「今回はもしかしたら再会できるのかも」と淡い期待を持ったが…。
躾と虐待。そこに愛情があるかどうかで違うのだろうが、本人以外はわからないし、間違った愛情というのもある。親だから愛があって、施設職員だらか愛がないというのも乱暴な区分。
今回に限って言えば、愛情なしで施設で育った男が、自分が大人になった時に施設の子どもたちに繰り返し、モンスターを作ってしまったという悲劇。
当時のドクターが「20年前のことを覚えていると思うのか?」と言いながら、後にモンスターとなったマリクのことはしっかりと覚えていて「後悔している」というのが印象的。何があったかは全てわかっていた、でもそこに関わるにはかなりのエネルギーが必要。「関わるな」と言われて、そうできなかった若き医師を責めることができるだろうか。でも、若かったからこそ動けたかもしれないという気もする。
「ママ2が死んだら僕はどうなるの?」心にそんな恐怖をねじ込まれ、なおかつ一人ぼっちで死ななければならなかったシェマー(おそらく他の三人も)の痛みは想像を絶する。
犯人マリクの最期が自ら喉を切るというのは納得できない。精神に異常をきたしているとしか思えないのに選んだのは自決。モンスターの最期、頭を支配したのは何だったのか、もうわかることはない。

チームは今いい感じ。やさぐれスコッティも「遺族は答えを望んでいるのに、質問ばかりでいいのでしょうか…」と気遣えるほどに落ち着いている。それなのに…予告、見なきゃよかったなあ。

拍手

コールドケース5 #6「鳩」 Wunderkind &#7「火星人襲来」 World's End

#6「鳩」 Wunderkind
2002年、テランスという黒人少年が射殺される。5年後、テランスの父親だという男が息子の遺留品を引き取りたいとやってくるが、未解決事件の証拠品は渡せないと断る。ジェフリーズは「息子の社会保障番号を使っての詐欺行為の臭いがする」と調べてみると、既に光熱費の支払いに利用されていることが判明。

再捜査のきっかけがよくわからなかったのですが。未解決だけど死は確実なのにテランスの社会保障番号が使われていることで詐欺を取っ掛かりとしての捜査?それも殺人課の仕事?と。
でも考えてみれば、事件なんて「殺したかったから殺す」というものではないものね。お金や恋路が絡んだり、騙したり騙されたり、いろんなことが積み重なって事件となるのだから、この再捜査開始もありか。
あの年頃なら外の世界に自分の場所を求めても何ら不思議はないし、もう抜け出せないほど悪の世界に踏み込んでいたわけでもないのに…とはっきりしないテランスにイライラした。犯罪が引き合わせてくれたアドバイザーというのも素直にすすめを受け入れられない理由だったのかな。
真相は「おそらく」と思っていたことそのままだったので、次の回と一緒にすることに。


#7「火星人襲来」 World's End
古い井戸から50年以上経過していると思われる白骨が発見される。持ち物から1938年10月30日の夜、オーソン・ウェルズの「火星人襲来」のラジオ放送の日に行方不明となったオードリーとわかる。火星人にさらわれた等の噂があったが、実際は首を絞められて殺されていたのだった。パニック状態のあの夜に何があったのか、再捜査される。

オーソン・ウェルズ、悪いよね(笑)。リアルタイムで自分が聞いていたらと思うと心臓がバクついてくる。
大恐慌の時代、ラジオ放送が日常の一部だったからこその企画であり、引き起こされたパニック。時代をしっかり見ていたのだな、と悪さと鋭い眼力は見た目そのままだ。
恐慌のせいで仕事を失くした夫の代わりにダンスホールで働くオードリーは、そこで心が通い合う男性と出会ってしまった。
ダンスをして金を稼ぐことを体裁悪いと思っていた夫とは、一旦もめるが家庭の、息子のためにということで落ち着く。
しかし、火星人襲来を聞き、この世の終わりを覚悟した時にオードリーが選んだのはダンスホールで出会った男だった。最初で最後のダンス後、家に戻るが心がないことを察した夫はオードリーの首を…。
ダンスをしないことを防波堤にしていた二人の会話がなかなか。
仕事を失くした夫について、「彼が変わってしまったの?」の問いに「もともとああいう人だったのだと思う。変わったのは自分かもしれない」とオードリー。夫は「ヒーロー」のままだけどオードリーは別のヒーローに出会ってしまったのだろうな。
ずれてしまった心を騙しながら生きていくのはつらいと思うが、オードリーに許せない部分がある。彼女、裏庭の犬を迎えに行ったはず。犬は?逃げ出しちゃったの?そのままなの?(笑)

ダンスホールの男のオードリーへの想いを聞いたヴェラは、病院で再会したお隣さんのキーマトニとよりを戻すことに。トニじゃないけど、映画みたいだ(笑)。大切な人がわかったというのはヴェラには進歩だけど、アーミッシュの生活に感化されたり、クコの実をぱくついたりしたことを考えるとその場の勢いともとれる(笑)。まあ、がんばれ。

拍手

コールドケース5 #5「詐欺師」 Thick as Thieves

1989年、銃で顔半分を吹き飛ばされた女性が道端で発見された。身元も意識も不明状態だったが18年後に死亡し、殺人事件として捜査される。ホームレスと思われていた彼女には毎月高価な見舞いが届き、検視の結果当時はまだ珍しかった生理食塩水バッグでの豊胸手術を受けていたことがわかる。生理食塩水バッグから手術をした医者がわかり、彼の証言から被害者がカントリークラブに出入りしていたマーゴ・チェンバースという女性であったことがわかる。行方がわからなくなった当時マーゴは、従業員スペンサーをめぐってメリッサと火花を散らしていた。

マーゴとスペンサーは組んでるな、と最初のメリッサの話で想像ついたが、まさか二人が親子だったとは。そして親子であることがマーゴ事件のすべてだったのだなあ。ママから逃れて自分の生活を得たい、でも僕を愛してくれたのはママだけ、という複雑な想いのスペンサー。死んでしまった今なお、ママの愛情が唯一無二だと捕らわれてるわけですよね。これからもずっとなのかな。
親だからこそ嫌な部分も見えるのに断ち切れないというのは程度こそ違え、すっごく身に沁みた(笑)。それはリリーも同じようで、スペンサーもそれを敏感に察したからこそ、リリーに行き先のヒントを与えたのだろう。
リリーが撃たれたことばかり気にしていたけど、それだけでなくあの時はママを亡くしたばかりだったのですよね。治療される時、朦朧とした中で発した言葉が「ママ」だったのはリリーにも見ているこっちにもショックだったなあ。今回の事件、リハビリどころか傷口に塩塗ってるよ…。

スコッティはジェフリーズのおかげでチームへの偽怒りは沈静、ボスも助けてあげたくなるようないい子さんになったようだ。しかし、本当に彼女が好きなのか?
「私のこと振り向かないから告げ口してやるっ!」、「あの子がボクの気を引くために先生(内務)に告げ口したっ!」ってな感じが漂っているのですけど…。これが大人だからああなるわけだ(笑)。まあいいや、とりあえずいい子なら。
ヴェラとミラーの掛け合いが、ユーモアと共に私たちに冷静さを教えてくれるので大丈夫なのです(笑)。

拍手

最新コメント

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

メール

AdMax

カウンター

アクセス解析

ブログ内検索

Copyright ©  -- ささくれた日々 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]