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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「コールドケース」の記事一覧

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コールドケース5 #16「チャンス」 Bad Reputation

1997年、12年の刑期を終えて出所したピート・ドイル。保護監察官との面談も欠かさなかったのに、ある日突然姿を消す。時が経って今、麻薬売人マニーの部屋の冷蔵庫から切断されたピートの右手が発見された。10年前、ピートの遺体を路上で見つけ、右手と銃をいただいたのだという。姿を消したと思われていたピートは10年前に殺されていたのだった。出所後、真っ当になる決心を固めていたピートの周辺から捜査が始まる。

強盗として有名だったピストル・ピート。
服役中に酒を断ち、家族のためにまともになることを固く誓って出所。
しかし、家族には受け入れられず、仕事も雑役夫に甘んじるしかない。
それでも、まともであることを何よりも大切にしたピート。
更生とは個人の努力が一番大切であるのは間違いないけれど、変わったことを認める周囲の眼も大切なのだと考えさせられるエピソードでありました。
息子ピーティの、囚人の息子としていじめられ恨みに思ったことと、みんなが知ってるピストル・ピートがパパであるという歪んだ誇りが同時進行しているのが泣かせる。
ろくでなしであるがゆえのピートの精一杯の親心あってこそだけど。
今のピーティが何をしているのかよくわからなかったが、「息子を悪の世界には入れない」というピートの願いだけは届いていたのでしょう。
はっきり言って、ピート殺しの犯人登場にはドラマは感じなかったな(「ダメージ」エレンのパパだし・笑)。
ピーティを守ろうと、ピートの意志を受け取った義父も、法的には褒められないけれど血を感じたよ。

ところで、マニーを情報屋にしている麻薬課刑事、Bobby Cannavaleじゃないですか!
ずいぶんと大きくなられたようで、今の彼にはトルケマーダ(OZ)は無理だな(笑)。
何やら殺人課のオトコ女学生どもと仲良くなり、これからも出番があるようなので楽しみかも。
でも、リリーと絡んだりするのかなあ…。
話の流れでジョークのように発した「元彼♪」というのを信じたい気がする(笑)。

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コールドケース5 #15「地下室」 The Road

2007年、ブレンダが婚約パーティーの駐車場から姿を消した。ブレンダが持っていたブーケが血染めで発見されたが、血液はブレンダのものではなかった。数ヵ月後、ウェストバージニアからブレンダ失踪時に目撃された車に乗っている男を交通違反で捕まえたとの連絡が入る。リリーとスコッティがその男ジョン・スミスを引き取りに出かける。

気持ち悪いです。
子供の頃に見た、井戸に落ちた女性の絶望の瞬間が忘れられず、幸せの絶頂の人を奈落の底に落としているなんて。
「助けて」と言っているのにつばをたらすなんて、人としてどうかしている。
でもそういってしまうと、今後の弁護士の思う壺…。

被害者たちと知り合いだったわけではなく、幸せ記念のビデオ編集の仕事をジョン・スミスがしていたから、たまたまターゲットとなってしまっただけ。
ジョン・スミスのもらした鼻歌から、教会の時を告げる音に希望を抱いていたブレンダが生きていると確信して駆けつけるリリー、そして助かるブレンダというのはCCには珍しい展開。
ウェストバージニアから移送の車内心理戦というのも珍しかった。
ウソ証言者がいないので、リリーとスコッティの心理戦、他の人たちは情報から事件を組み立てて、というバランスがなかなか面白かったかも。
珍しかっただけか?(笑)

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コールドケース5 #14「ピアノ」 Andy In C Minor

ろう学校倉庫のピアノから大量の血液が発見される。鑑識の結果、床にも血液をふき取ったあとが確認された。血液の主は、2006年12月に自宅から姿を消したろう学校の生徒アンディ。当初家出だと思われていたため、改めて殺人事件として捜査される。

差別や偏見の心が試されているかのようなエピソードが続いてますね。
そうなるとやはり自分の無関心加減に心が痛くなる。
耳から情報が入ってこないだけで他は一緒だと、他のことを考えてもみなかった自分を思い出すと恥ずかしい。
耳が聞こえないことの意味がまったくわかってなかったんだよね。

聴覚障害がある、ない、だけでなく、人工内耳手術を受けるとでどちらにも属さない特異な存在と区別されるとは驚きだった。
彼ら自身が「あっち」と「こっち」と分けて考えているのも辛いこと。
自分たちが望んだことではなく、自分たちを守るためにそう考えざるを得なかったのだろうな、と思うと…。
アンディのお父さんは、そんなつもりはなくても実生活で暮らしていくための垣根の高さがわかるから、息子をこれ以上傷つけたくないがためにこっちの世界に留まらせたかった。
それでもアンディの心の底からの笑顔が戻るなら、と可能性を信じてあげたお父さんには心が温かくなるようだった。
事件の真相は嫉妬。
自分には無理だった聞こえる世界を手に入れたアンディを、親友カルロスは認められなかったということ。
普段からこっちとあっちと分けてしまうところに、あっちの人間エマの登場でカルロスの焦燥感はストップきかなかったのだろうな。
エマも急ぎすぎていたのではないかと思う。
惹き合ってしまう心には、時間尺度は無意味かもしれないけれど。
自分が今まで知らなかった世界だからこそ、エマにはもう少し…と考えてしまう。
だからこそ、アンディのお父さんの優しさ、強さ、哀しみがとても印象的なエピソードだった。
アンディの未来を信じるからこそ手術を承諾した、との言葉にミラーだって動かされたわけでしょ。
ヴェラに語ったように、父親に合わせるには昔の自分のことも明らかにしなければならない、というミラーの葛藤も、アンディパパの言葉なしではそのままだったかもしれない。
もうひとつ、印象的だったのはヴェラ。
アーミッシュ生活に憧れを見せたり、クコの実食べたり、と一歩間違えば流されやすいだけの人。
でも、手話に関心もっていくところは流されやすいだけではできないよね。
トニと息子がヴェラには本当のパートナーだった、ということなのかもしれない。
ここのオトコ女子高生どもも、ただの噂好きから「大丈夫なのか」と気遣える成長ぶりを見せているというのもうれしかったりする。

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コールドケース5 #12「ジョン・ヘンリー」 Sabotage

スポーツジムのロッカーに仕掛けられた爆弾が爆発。1999、2001、2003年と起きている、オルゴールと連携させた爆弾事件と似ていたため連続爆弾事件として捜査される。そしてスポーツジムでの被害者が本当のターゲットではなかったことが判明する。

無差別殺人なのかと思われたが、本質は復讐。
自分を解雇した上司、苦しんでいる娘を邪険に扱った看護師、不良品に満足のいく回答をよこさなかった家電量販店の店員、そして最後には弟の家族。
犯人が望んだのは本来人にあるはずの良心。
確かにターゲットとなった人物それぞれには他に行動の取りようがあったかもしれない。
でもすべての人が満足できるようなことは無理であるのも事実。
もう少しなんとか…と思っても、自分を宥めたり、相手の立場を自分に置き換えたりしながら折り合いをつけていかなければならないもの。
爆弾犯となってしてしまった原因は愛する娘の死であったために、折り合いが見つけられなかったのだろうと、心中察して余りある。
あの時、解雇されなければ娘は保険でカバーできる治療が受けられた、そうすれば看護師も突き放すようなことは言わなかっただろうし、家電量販店で質の悪いものを買わなかった。
でも、弟に対する感情だけは察することもできない。
家族ってどんなに嫌いで気持ちがいき違っていても、切ったつもりでも切れないものがあると感じているだけに、ねえ…。
心が破綻してしまうというのはそういうことなのかもしれないけれど。
最後の駅のベンチでの立て籠もり(?)、これほどに失ってしまうことを受け入れられない男がお父さんの残したものを壊すわけないじゃないかっ!と警察にちょっぴりイライラした(笑)。
経緯はともかく、ヴェラとミラーが張り込んでいたのは正解だったとしておこう。

事件の解決と関係者の安全、秤にかけること自体が間違っているけれど、事件解決を最優先にした検事に対して「付き合ってる人だから」と甘々な態度にならなかったスコッティを褒めてあげたい(刑事として当然だけど、最近不良化してたから)。
結果的に弟家族が無事だったからそれでいいという問題ではない、と言いたそうなラストのスコッティは久々にいい顔だったと思う。

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コールドケース5 #11「封筒」 Family 8108

1945年、レイ・タカハシが階段から転落死した事件の再捜査依頼に彼の娘バーバラがやってくる。バーバラは母親宛の賠償金小切手を見るまで、両親が収容所暮らしだったことを知らなかった。自分の知らない母親の笑顔のためにも父親の死の真相を見つけて欲しいと語るのだった。

自分は人種にも性別にも宗教にも偏見はないと思う。でも、偏見がないのではなく無関心なだけなのではないかと思うこともある。
だから、アメリカ人であることを証明するため軍に志願したレイの息子ビリーの親友スキップの心の変化を責められない自分がいたりする。正当化するわけではないけれど。
ビリーと仲良しだったことを、偏見を持たないスキップ少年と見ていたが、出兵して上官という立場にありながら彼が進んだ道は日本人を憎むこと。かつて仲良しだったタカハシ家にもそれは向けられる。戦争がなければスキップはそんな感情を持つことはなかったかもしれない。人種の諍いなど考える隙などなかっただろうから。
自分にも切羽詰った、生死が絡むような問題と共に人種、性別、宗教を考える時がきたらスキップになる可能性もあるかもしれない、と恐怖を感じた。
本筋の、ビリーが生前に書いた家族への想いの手紙を読み、レイがビリー戦死のショックから立ち上がる、それまで必死にがんばって生活を築いてきた自分を取り戻した輝きの部分を感じるべきなのだろうけれど。
いまひとつのめり込めなかったのは、登場人物の年齢か。1945年当時、出征する子どものいる親なら30歳くらいにはなっているだろう。それから60年余り経っているのだから90歳は超えているはず。でも今登場するレイの奥さんや友人、若すぎる。アジア系の高齢俳優が少ないのはわかるけど…。「今」のレイの奥さん登場の時、年数計算が気になってなんだかだったもの。私の体質のせいで申し訳ないことをしているとも言えますね(笑)。

さて、謹慎明けを待たずに退職願を提出したというボス。
それを迎えに行って、取り消させるのがリリーだというのが私にはツボだった。

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