S11の最終回。カーター、カウンティ最後の日。
サプライズパーティーがあることはお見通し。11年通っただけに感慨深いものがあるはず。同時に自身がケムとの新しい生活へ向けて希望に満ちているだけに湿っぽくしたくないという気遣いか「僕のサプライズパーティーに来る?」なんておどけてます。
そのパーティーの最中、レイとモリスが参加していたパーティーで木造テラスが崩壊するという事故が起きる。モリスは酔いつぶれていて頼りにならないが、レイは動揺しながらもその場を立派に取り仕切る。
この騒動でパーティー参加者達は全員カウンティに戻ってしまう。トイレにたったカーターを残して。
レジデントの契約を熟考中だったレイはこの騒動で真剣にドクターへの道を決意する。
モリス、カウンティに戻るのわざと遅れたな。いても頼りにならなかっただろうけれど。酔っていたという意味でね(ホントか?笑)
悪酔いする前、レイに自分自身の分析を聞かせているあたり、それほどバカじゃないことが判明。実力のなさは自分が一番知っている。その盾としてチーフのポストにチャレンジしたと。これじゃ普通に応援したくなっちゃうぞ。君はそんなキャラじゃないはずだ!
この事件を契機に反省したりせず、傍若無人なモリスとして活躍してくれることを願うよ。
荷物を取りに病院へ戻ったカーターはロッカーで10年前に書いた10年後の自分への手紙を見つける。そこに書かれたことはみんな体験してきた。もうカーターにはここで思い残すことはない。
その手紙の存在はカーターを導いてきてくれたグリーン先生、ベントン、キャロルそのもの。
パーティーでかつての彼らのスライドを懐かしく見たのと合わせてジーンとくるシーン。
インターン3人は急にドクターらしく落ち着いてきたし、プラットは新しいインターンを引き連れているし、病院内は着々と新体制になっている。カーターがいなくてもおそらく大丈夫。そんな気持ちの整理をつけて自分をカウンティから送り出すカーターなのでした。ルカの「また会うための別れ」の言葉を抱えて。
最後に診た少女が自分がここで取り上げた少女だったという、退場に餞となるエピソード。この回だけ見ると感動の最終回。
でも、ここを離れる決意がね、ちょっと問題ありだな。
クリニックを建設したり、チーフレジデントの選出に他人事だったのは去ることを決めているので心ここにあらず、だと思っていたので肩透かし。終身在職権の獲得に喜んでいるあたりから違和感が。そう、私の筋書きと違っているのですもの(笑)
モリスのチーフのことは本当の無責任で、フランスにケムに会いに行かなければ来期は助教授になっていたわけでしょ。
「準備なんだな…」と感傷的になっていた分、逆の意味で寂しい。勝手に先を読むな、という戒めでしょうか。
私にはグリーン先生亡き後のERは別物だった。でも見続けているのはカーターがいたからかも。これで本当にERは区切りがついてしまった感じ。
さようなら、ER。これ以上出演者の大きな交代があってもなくても、完全に別ドラマです。例えカーターがゲスト出演してもね。
カーターの隣に座るマリク、優しく見つめるヘレエ、もうこれで十分。
