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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「映画・DVD」の記事一覧

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ビースト・ストーカー/証人



「コンシェンス/裏切りの炎」同様、主役違えた方がよかったのでは?という感じ。
主役刑事は自分を責めるばっかり。
結果的に自分が殺してしまった少女の妹を案じるならば、あんな誰でも入っていけるようなところ(学校?)をどうにかするべき。
写生会(?)だって無防備すぎじゃないですか。
確かに誘拐から助け出したけど、生き埋めを掘り起こした後、何してたのさ?
たいした救命措置もせずに「おにいちゃんと一緒に走ろう」って泣いてるだけだよ。
まず、脈を診ろ。
そして救急車を呼べ。
自分が引き起こした悲劇に酔ってるだけに見えましたよ。

誘拐&殺し屋ホンの方を主人公にした方が、ドラマチックだったのに。
演じるニック・チョンは「狼たちのノクターン」でも含みに含んだ役でしたね。
冷酷な殺しと掃除、寝たきりの妻への甲斐甲斐しさと対象的で興味深いし。
ホン自身も片目が光を失い、視野も狭ければ色も失っていることから二人して事故に遭ったのだと想像できますが、そうだったのか。
確かにもう一台車あったよね。
見落としていた私がいけないのでしょうが、かえってよかった気がする。
だって、だめ刑事の手柄で終わったらいやじゃないですか(=負け惜しみ)。
でも、なんやかんや言ってもエネルギーに溢れたところは好きだったりします。

これでとりだめていた香港映画、終わっちゃいました。
この熱気はくせになるので、また続々放送して欲しいな、と。

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チェブラーシカ

  

ホームズといい、オリンピックといい、ちょっとロシア度が高い今日この頃。
WOWOWでまとめて放送されたオリジナルと日露韓合同製作の映画+「夏」「秋」「冬」を見ました。
チェブラーシカ自体は知っているものの、お話は初めて。

お話を知った感想は…とにかく切ない。
僕が誰なのか本人もまったく知らず、果物屋さんにつけられた「ばったり倒れ屋さん」を意味するチェブラーシカを名乗ってるんですよ。
電話ボックスに住まわされてコマで遊ぶ姿とか、「幼稚園でぬいぐるみとして働くよ、雇ってくれたらだけど…」とか、びっくりするほど切ない。
伏し目がちで毛はぼさぼさ、かわいく作ろうって気はなかったのか?と拳を握りしめました(いや、かわいいのですよ・笑)。
一番すごかったのは、ワニのゲーナと列車旅行に出掛ける話。
浮き輪があったので海を目指してたのかな?
イタズラおばさん、シャパクリャクに切符と財布を盗まれて、車掌から次の駅で降りろと言われた時のチェブラーシカですよ。
毛のぼさぼさは落ち着いてますが(お出かけだから?)、ものすごい伏し目がちで無言の硬直状態。
悲しい表情ならまだしも、放心したような表情なのでそのショック度合いが強烈。
私はこのシーンを「チェブラーシカの絶望列車」と名付けましたよ。
絶望列車は合作版にはないので、比較した結果、断然オリジナルの勝ちです。
どれだけこのシーンが気に入ったかがおわかりいただけますでしょうか。

それにしてもシャパクリャクはなんであんなイタズラするのかしら?
友だちの家ができた時は「もうイタズラしません」ってカードまでくれたくせに。
でも、悪いヤツにからまれてるゲーナとチェブラーシカを助けてくれたりするんだよなあ。
彼女がイタズラしなければそんな目に遭わなかったわけですけども。
絶望列車の屋根で三人並んでの歌は、「よかったね」という感じなのにとてつもなく絶望臭がする。
そういえば、最初の方にあった誕生日の歌も「お誕生日にアイスクリームを500個もらった~、でも誕生日は年に一度だけ…」ってのも、楽しいのかがっかりなのか、微妙なところがとても好き。

これは見てよかったです。
「夏」「秋」「冬」もよかった!
話が進むにつれ、ゲーナが「若いワニ」じゃなくて、チェブラーシカとおじいちゃんみたいになるのもよかった!
短編の前に入っていたCMで、ゲーナが風邪ひいたからチェブラーシカが替わりに動物園でワニをやるって話もたいへんに楽しみだ!
「2015年登場」って映画かしら?
そうだ、ワニやライオンが動物園に出勤してるとういのは「しろくまカフェ」じゃないですか。
これが原点だったのかな?

先程、断然オリジナルの勝利と書きましたが、果物屋さんのメモ書きやシャパクリャクのカードに何と書かれていたのかを教えてくれるのでこの点は合作版の勝ち。
画面も明るくてキレイですけど、かえってそれ故にオリジナルの絶望感の素晴らしさが際立つように思うのは私だけでしょうか?


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コンシェンス/裏切りの炎



これも、WOWOWでまとめて放送があった香港映画のひとつ。
まだ見てないものもあるけれど、これは…ちょっと…困った。
たいてい、首を傾げるようなことがあっても、それを補って余りあるエネルギーにやられるのに、これは首傾げが勝ってしまった感じ。
とにかく、主役が間違ってるよ。
レオン・ライじゃなくてリッチー・レンが主役じゃなかったのかな。
そうすれば、破産したとか、部下のお父さんの入院費の面倒みてるとか、暗黒面に入っていく姿が見られただろうに。
散々人殺してガソリンまいて火をつけたのに妊婦を見つけたら救出したくなるのもちぐはぐ。
それがレオン・ライの方だったらわかるんだけどなあ…。
レオン・ライの奥さん事件も最後に真相語られてもね…どうしてバリカン刑事なのか、わからないとコントかと…(笑)。
そういうわけで、暗黒刑事リッチー・レン一本にストーリーを絞っていただきたかったというのが素直な感想であります。
でも、これ、DVDの吹き替えで見たら違っていたかも。
だって、レオン・ライの吹替えが東地さんですよっ!
ある意味、それだけで絶賛かな?(笑)

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狼たちのノクターン



昨年WOWOWで数本あった香港映画を録画したものの一本。
タイトル見てノワール系かと思いましたが、有名ピアニスト殺しの犯人は?、20年前に殺されたピアニストの娘殺しの犯人は冤罪だったのでは?とサスペンスなものでした。
同時に、相変わらずの香港警察の身も蓋もない物言いにひぇ~っとなりながら別の意味でもサスペンスもの。
「ご主人はロリコンだったのでは?」とか、他に言い方あるよね。
出生の秘密が事件に関係ありそうなら、もうちょっとデリカシーというものがあってもいいのでは?と思う部分満載。
しかし、デリカシーのないのが香港映画のいいところなので、問題ないというか、期待通りというか、そんな感じであります。

20年前の事件の真相もわかり、ピアニスト殺しと死体遺棄にまつわる真相にもドラマがあり、お話としては実にまとまっていたと思いますが…
妻の自殺を自殺とは思っていないという刑事の話は?
この刑事の日常的エピソードで映画は締められるのですが、そこは部下とのやりとりじゃなくて娘とのものでなくていいのか?
「娘の成長がみられるのはうらやましい」という犯人からのメールが心に響いたんじゃなかったのか?
と、まとまってはいたものの消化不良な感じも否めない。
もしかすると、コンサート前に自宅に食事に招いたのが「娘がごはん作ってくれている」という意味だったのかもしれないけれど、そんなエピソード含まれてるかな?(笑)

それにしても、この映画、警官多かった。
犯人がトレードセンターに現れた!とみんなで駆け付けた時、一斉にみんなで同じコース走っていて、将棋倒しがおきるのでは?とハラハラしちゃいましたよ。
こんなにたくさん警官がいるのに、有名ピアニスト宅の警備が薄すぎというのには何か理由があるのでは?と深読みしたくなりました。

まとまっていたのはこっちだったかもしれませんが「強奪のトライアングル」のエネルギーの方に軍配が上がるような気がします。
特に比べるつもりはないけれど、最近見たし、両方ともにサイモン・ヤムが出てたので(笑)。

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強奪のトライアングル



確かに、ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーと最初に三人の名前を見ましたよ。
でも、それぞれが30分ずつ監督したリレー方式の映画だったとは思わなかった。
そんな予備知識ないままに見たので、途中で雰囲気、人の性格までが変わったような気がしてもやもやしてましたけど、理由がわかれば「なるほど!」となりました。
ジョニー・トーのパートは、パンク詐欺のあの人が出てくるところらへんからだな、とか(笑)。
最後のパートは、みんな同じレジ袋とか、暗闇作戦とか、微妙にコント風味でしたよね?
ラム・シューの姿を見たからだけじゃないですよね?

三人の監督に、あの嫁が元凶だという共通認識、あったのかしら?
夫が薬を盛ってる、メイという自分の親友と浮気している、自分に保険がかけられている、とか事実無根。
そうやって作った不幸な女である自分を刑事が救ってくれる(=夫を殺してくれる)と願っているのは、悪意ではなく薬が必要な人だからということでしょうか。
夫に金が必要なのは妻にきちんとした治療を受けさせたかったからと考えると、最後に妻を受け入れているのにも納得できる、かな。
それにしてもあの刑事、かわいそうだったよね。
結果として悪徳刑事になったのも、嫁の言葉を信じて救い出そうとしたのだろうし。

最後に、最初に「儲け話がある」と出てきた男の姿らしきものを見て、ぞっとするという締めもこの映画にふさわしかったように思います。
この映画の性格を知ってから見た方が、より楽しめることは間違いないですね(つまり私は残念賞…)。

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