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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「映画・DVD」の記事一覧

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MAD探偵 7人の容疑者

MAD探偵 7人の容疑者 [DVD]
「MAD探偵 7人の容疑者 [DVD]」
 [DVD]
 レーベル:ケンメディア
 発売日:2011-08-02
 by ええもん屋.com

当事者と同じ状況になってみることで事の真相を見つけ出し、数々の事件を解決してきたバン刑事。
しかし、上司の退職祝いに自分の耳を切り取って差し出したことから職を辞することに。
5年後、退職間際2日間だけ一緒に働いたホー刑事がバンの元にやってきて、行方不明刑事の銃を使った連続強盗事件に行き詰っているので助けて欲しいと言われ協力することに。

…設定がわかるまで難しかった。いや、わかってからも難しかった。
でもそんなこと言わせないエネルギーが勝っているので問題なし!

バンは被害者の気持ちになって事件が見えるだけでなく、
人の性格が人物として見えてしまうという非常に特殊な能力も持っているのですよ。
なのでややこしい。
連続強盗事件も、容疑者(行方不明刑事の相棒コウ刑事)が7人に見えるのですよ。
リーダー格の女性、腕っぷし自慢、太っちょ大食い(そうです、ラム・シュウです・笑)、と実際に描かれているのは3人くらいなのであとはややこしさを増すためだけ?とも思えますが(笑)。
コウが口笛吹くと7人の口笛がはもったり、
車に乗ってると実はあと7人いるぎゅうぎゅう詰めたっだりして非常に愉快。

この「性格が人として見える」というのがとてもよく、
バンを信頼していたはずのホーが、途中少年の姿になってしまうのですよ。
どれだけバンのぶっ飛んだ捜査に怯えていたかがよくわかるというもの。
そりゃ怯えますよ、被害者になってみるのはバンのはずなのに逆に埋められて放っておかれたりすれば(真似ちゃだめだろっ!と正当につっこめます・笑)。

というわけで、バンに対して疑心暗鬼になったホーは、コウ側についたりして、「拳銃取り戻したら殺されちゃうよ」というバンの忠告を無視して本当に消されそうになってようやく気付くけど時すでに遅し。
複雑怪奇な撃ち合いで生き残ったのはホーだけ。
仲間が到着する前に、組み立てたストーリーに合致するよう、拳銃の指紋を拭いて持たせてみるも、「あ、これじゃだめか」とまた拭き直して持たせ変えてみたりを繰り返すホーの姿をひいてお終いですよ。
拳銃取られたり、貸したり、といろいろ複雑なので正解をさがしてみるのもいいかも!(私は放棄)
頭からしっぽまで混沌としており、たいへんに魅力的であります。
何故太っちょは銃を撃てない?とか、放りっぱなしのような気もしますが、気のせいでしょう(笑)。
バンが奥さんと会話してるけど本当はいないところなどはレストランの主人の言葉から
「妻の死で心を病んでしまった悲しいバン」を想像して、バイクで夜の街を走るところなんてホーと一緒にどじんわりしたりしましたが、違うじゃん!(笑)
勝手にいい話を想像させて突き落とされる感じもよかったですよ。
見えたものをそのままに受け止めることをお勧めします!

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トラウマ映画館の「不意打ち」をみた…

Lady in a Cage [VHS] [Import]
「Lady in a Cage [VHS] [Import]」
 [VHS]
 メーカー:Paramount
 発売日:1998-09-01
 by ええもん屋.com


「トラウマ映画館」で紹介されたうちの「不意打ち」、「裸のジャングル」、「質屋」、「フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック」の4本がWOWOWで放送されました(1月にも再度放送されるみたい)。
3本録画し(「昆虫パニック」はパス。だって昆虫…・笑)とりあえず「不意打ち」を視聴。

もうすぐ30歳になる息子と二人暮らしのお金持ちの未亡人。
彼女は2カ月ほど前に腰骨を折り、上下階の移動はエレベーターを利用していた。
ある日、息子が友人と旅行に出かけた後、階上へ行こうとするとエレベーターが停止。
非常ベルを鳴らすも、通りは車だけで誰も気付いてくれない。
唯一気付いたのはコソ泥で、助けるどころが金目のものを持ち出して古売屋に売り、さらに儲けを得ようと仲間を連れて再びやって来る。
コソ泥は古売屋から質の悪い若者3人に尾行され、未亡人の家は荒らされ放題。
この若者3人がただの盗人ではなく、人を人とも思わない仕打ちを平気でする輩でコソ泥組と未亡人を殺してしまおうとしている…。

この若者たちの暴れぶりが異常。
無軌道な若者なんて言葉の範疇を超えている。
リーダー(HAWAII FIVE-Oのダノのパパだよね?)は子分までも拷問する。
でも、痛めつけられた子分はその後平気で一緒になってへらへらしている。
これは怖い。
リーダーが未亡人に反撃されると、子分たちはその姿を見て笑ってるですよ、逃げ出すでもなく(逃げるのは警察官が来てからだもの)。
殺人が死刑に結びつくけれど、電気椅子は「あったかい椅子」で、想像してうっとり、ってもうイヤだよっ!!(笑)

彼らの暴挙だけでなく、まわりの無関心も恐ろしい。
非常ベルは聞こえなかったのかもしれないが、
何とか独力でドアから這い出た未亡人の求める助けに気づいてくれる人は誰もいない。
警官のバイクでさえも。
あれは独立記念日の催しで要人警護だったのかもしれないが、
それだったら余計に周り見てるはずではないのかな?
ここのシーンはオープニングで道路に横たわる犬の死体を避けて通る車、
倒れているホームレスをローラースケートの足でつついてみる子ども、
あの感覚と同じだ。

酷さはこれで終わらない。
いつも出かける時には愛情込めた手紙を置いていってくれる息子が今回残した手紙は、
これまでママに自由を奪われてきた、
自由を得るために金庫の中身の半分ください、
後で電話するからその返事をお願い、
よい返事でなければ自殺するつもり、というものだった。
これを悪党に読み上げられるのも耐えられないけど、
さっき鳴った電話に出られなかったことで息子は拒否と受け止めて自殺してしまったかもしれない、と恐怖倍増。
実際、この未亡人はどうにか助かっても全然ほっとしてない。
悪党どももモンスターならば、息子の感情を抑えつけていた自分もモンスター、そのせいで息子を殺してしまったかもしれない、と複雑極まりない表情。
また、エレベーター故障の原因が、息子が出かける時車をぶつけたからというのがなんとも因果じゃないですか。
直接的な解決シーン(リーダーの男の頭がっ!)を含めて、
子どもの頃に見たりしてはいけないと思います(笑)。
これを昼間にテレビでやっていたなんてすごいことだと改めて思います。

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「もしかしたら自分は料理が上手なのかもしれない」と錯覚する

みうらじゅんのマイブームクッキング vol.1 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング vol.1 [DVD]」
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2011-05-25
 by ええもん屋.com
みうらじゅんのマイブームクッキング vol.2 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング vol.2 [DVD]」
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みうらじゅんのマイブームクッキング vol.3 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング vol.3 [DVD]」
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2011-06-22
みうらじゅんのマイブームクッキング vol.4 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング vol.4 [DVD]」
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2011-06-22

50歳をすぎて料理ブームがきてしまったみうらじゅんさんが、キッチン・マイブームにてお友だちに自分が食べたい料理をふるまうという、ステキな番組。
S2のDVD化を記念して、フーディーズTVでS1&2を一挙放送ということで視聴。
本放送の時すっかり忘れてDVDになった時に思い出したもののまた忘れ、今回の一挙放送でようやく見ることができましたよ。
帯放送いくつも録画しているこの時期に(笑)。
と言ってもゲストによって見たり見なかったりですけど。

これはいい。
お友だちだからトークもはずんで楽しい。
料理の手際の悪さに冷や冷やするけど実害ないから楽しい。
そして50歳すぎの初心者でもなんとか作っているというところに妙な自信を得られるという、素晴らしさ。
「自信がもてる」というところが一番重要かもしれない(笑)。
以前は料理好きだったけれど、諸事情からここ数年は料理がストレスになっているので料理を楽しむ心(クッキング・ハイ!)を思い出させてもらえたとも言える。
でもストレスは消えない(笑)。
みうらじゅんさんの料理に対する名言も聞けるので実にありがたいですよ。
「油の温度と世の中は日々変わる」とか、含みがあるような、ないような、そんな雰囲気がたまりませんよ。
まだS1しか見ておりませんが、
山田五郎さん(天丼)と田口トモロヲさん(餃子)の回が特にお気に入り。
刑事ジョン・ルーサーのイアン・リード(Steven Mackintosh)とそっくりだと思ってたけれど、トモロヲさんの方がやわらかい印象でした。
役でないからか?

S2はまだ見てないけど、かなり楽しみ。
みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.1 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.1 [DVD]」
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2011-12-14
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みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.2 [DVD]
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 レーベル:メーカーオリジナル
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みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.3 [DVD]
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2012-01-11
みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.4 [DVD]
「みうらじゅんのマイブームクッキング2 vol.4 [DVD]」
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 レーベル:メーカーオリジナル
 発売日:2012-01-11

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殺人犯

殺人犯 [DVD]
「殺人犯 [DVD]」
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 レーベル:アミューズソフトエンタテインメント
 発売日:2010-10-22
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1990年代に香港芸能界で四大天王の一人として大活躍したアーロン・クォック。
歌い踊るピカピカのアイドルだった姿は知ってるけど、映画はたぶん初めて。
それがこんな香港映画テイストと今風なサイコがぎっしりつまったアイドル映画というのは幸か不幸か…(笑)。

血が飛び散るわ、残酷な描写の連続、入れなくてもいい音まで…これは香港映画の持ち味ですね。
そして、事件の記憶を失くし、自分が犯人かもしれないという疑い、それに苦悩するアーロンのアップもこれでもかっ!と大サービス。
1965年生まれですから46歳、この年齢になってもアイドル的なカメラワークに耐えうる容姿はさすがです(2009年の映画だから43~44歳?)。
あんなに苦悩して精神的にも追いつめられているのに、おしゃれヒゲだけはいつも健在だもの、「アイドル映画」と言いたくなりますよ。

さて、感想ですが、何を書いてもネタばれです。










見る前にネタばれしてしまったので未見の「エスター」では…?そう途中から思ったらその通りだったようです(笑)。
それまでのアーロンが自分に対して疑心暗鬼になっているのは非常によかったのですが、チャイチャイが真相を語り出したのは興冷め。
語るというのを利用した説明でしかなかったよ。
アーロンにしか見えていないのでは?と思われたホームレスの正体まで教えてくれる親切な説明だったのに時系列とか首を傾げちゃうし。
養子先で子どもを売っていたのは入院の後なの?先なの?
病院脱走してアーロンへの復讐の資金稼ぎのためだったのかしら?
「東南アジアに6人しかいない病気で研究対象」と言ってるのに、行方くらまして追跡ないのかな~?、
正式な養子縁組なのに病院絡んでないのも信じられないし(笑)。
そういうところを相殺できる勢いを持つのが香港映画なのでOKですけれども。

刑事が「自分が犯人かもしれない」と苦悩するサスペンスだと思ったら途中からサイコでした。
振り返ってみれば、嫁、子ども、妹に「家からでるな!泣くな!俺を信じろ!」と刃物持ってる時点でサイコだったな(笑)。
家族も同僚も、どうして彼を病院に入れないのか不思議だったもの、ラストは「ようやく…」とちょっと安堵してみたり(ウソ)。

刑事の自宅にしては立派だな、夫婦どちらかの実家が金持ちだったのか?の想像も、しっかり説明ついたのは笑った。
これまで好んで見てきた香港映画と違って、アーロン夫婦の生活が妙に洋式だったのは新鮮でありましたね。
というわけで、製作側からは怒られちゃうかもしれないけれど、私的にはたいへん楽しい映画でした。

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を [DVD]
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を [DVD]」
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 レーベル:Happinet(SB)(D)
 発売日:2010-12-03
 by ええもん屋.com

たまたまホテルで仕事を終えた殺し屋たちに出会ってしまう、
ターゲット見つけるの早過ぎ、
圧倒的に不利な人数でもなんとかなる、等等、都合よすぎること満載。
しかし、どれもが「様式美」という言葉でなんとかなると思う。
ラム・シュがいいポイントにいるとか、
月影の銃撃戦、廃品キューブを盾にした銃撃も、そういうことだ(笑)。
セリフも少なくて、心情を追いながら見るのも心地良い。
ボスが相手なのに、金以外の何かを感じているのもいいですよね。
これも都合よすぎて感傷的と言えないこともないけど、ビッグ・ママのエピソードも好き。
彼女が面倒見ている子どもたちの境遇、彼女のお腹の子ども、
殺し屋の稼いだ金の行き先、脳内でドラマが膨らみますね。
なのでやっぱりすべて「様式美」として認められるものだと思います。
ただ、最後にコステロが復讐を決意する時。
みんなが海から現れたじゃないですか。娘もいたよ。
パリで養生叶わなかったのか?(笑)

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