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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「映画・DVD」の記事一覧

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リック、頼れるヤツを発見したぞ!「アンストッパブル」



何か正月らしいものをと、溜まっているドラマには目をつぶってこの映画にしてみました。
結果、大正解。
暴走列車の勢い、地域の安全を守り仕事を全うしようとする男たちの姿に、浮き世を忘れて見ることができました。
悲しい結末になることはないとわかっていても、ハラハラしましたねえ。
それにしても、トニー・スコット…改めてご冥福をお祈りします。

運転士デューイのちょっとした判断ミスから貨物列車が暴走、しかも積荷は横転したら爆発間違いなし。
そして別貨物列車の車掌ウィルは、家族のゴタゴタ審問会が気になり間違って車両を多くつないでしまった。
この二つが重なって、人口密集地帯&脱線必至の大カーブ線路を目指して列車は暴走を続けるとなるわけです。
ウィルが多く車両つないでしまったから側線に入りきらないというのが間抜け。
もし側線に入っていられたらもう少し早く追跡できたでしょうに。
っていうか、他に牽引車両なかったのかしら?と思わないでもないけど(笑)。
脱線器は失敗するというのも、そう思ってるなら早く理由を説明してあげればいいじゃない!
失敗してから「積荷が重すぎるからだっ!」って言われても、先にその可能性を挙げておけば検討の余地もあっただろうに。
ウィルの嫁とのエピソードが邪魔な気もした。
接近禁止命令取り付けたのに、夫の勇姿を見たらそのまま駆けつけて仲直りって、状況に酔ってるだけに見えちゃうもの。
でも、ラストでふたりめの子どもができたなんて報告があったので、勢いで接近禁止令なんて取り付けちゃったけど、この騒動でウィルがいなければならない人だとわかったのだと思ってあげることにしました。
こんなふうにつっこみどころはありますが、すべて後から思えばであって、見ながらはただただ一緒になっておろおろしながら手に汗握る満足感でした。
ただ、暴走列車を止める男たちという生半可な情報しかなかったため、「新幹線大爆破」と混同したのか、デューイが貨物列車に何かを細工した犯人なのだと思ってましたよ。
彼、アールの弟だし、そんなことできないよね(笑)。

で、タイトルにある「頼れるヤツ」ですが、ネッドです!
彼、ダイナーでウェイトレスに「はい、はい」って感じで軽くあしらわれる厄介者みたいだったのに、ほとんど最初っから最後まで映らないところで列車を追いかけていたわけですよね?
最後の最後でウィルを乗っけて、暴走列車に飛び移らせブレーキをかけることに成功です。
…これも、最初からネッドが誰かを乗っけて並走すればよかったのに…と思わないでもない。
デューイたちが失敗したところでこの作戦、諦めちゃったのかな?
で、その情報知らないネッドだからがんばれた、そういうことかもしれない。
このネッド、「ウォーキングデッド」の新入り囚人じゃないですか。
リックは仲間に入れることを躊躇っていたけれど、これなら大丈夫。
彼は十分戦力になるよっ!とリックに伝えたい気持ちでいっぱいです(笑)。


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いまごろ初見「シャロウ・グレイブ」&「トレインスポッティング」

今までまったく見たことなかったのですよね。
先日のWOWOWでのダニー・ボイル特集で見ました。




思わぬことで大金を目の前にして道を踏み外していく男女3人。
オフにはバカ騒ぎを楽しむが、ふだんは会計士、記者、医者と世間様に胸を張れる仕事を持っているのですよね。
新しく住人に加わった男が部屋で死に、荷物を漁ったら大金が出てきたからさあたいへん。
男の素性や金の出所よりも、金をもらうかもらわないかにこだわったために3人のバランスもそれぞれの精神もおかしくなっていきます。
一番壊れてしまったデビッドを演じるのがクリストファー・エクレストン。
「できないっ!」と言っていた死体損壊遺棄に加担してしまってから、屋根裏に立て籠もったり、金の追っ手を躊躇わずに処理したり、最初に乗り気だった二人が引くほどの変貌。
退屈と表現されがちな会計士の中でもさらに真面目っ子のデビッドだからこその壊れ道のようでした。
いやがっていたのに「穴が浅い」、死体が見つかったら「だから穴が浅いって言っただろっ!」とどこまでも真面目でした。
ビルボロー警部として迎えた最期、似合わないポロシャツ姿に絶句しましたが、ここで見た丸首トレーナーよりはポロシャツの方がいいな、と思えました。
今はいい具合にお年を重ね、なんでもOKになってよかったですね。
最後、医者の女性に肩口を刺されながらもニヤッとしていたアレックス。
その表情を見ながら、「この人ユアン・マクレガーにそっくりだよね、全然見ないのはそっくりすぎて需要がないからなのだろうな、同じ時にいるなんて不運だったな…」と思っていたら本人じゃないっすか(笑)。
最初に名前見ていたはずなのに、まったく失念。
大丈夫か、私。





これは…。
妄想のシーン、「スコットランドで一番最低のトイレ」は…(泣)。
妄想は泳いでいたことだけでトイレはそういうことなのでしょ?
ああ…、一番の恐怖シーンでした。
いや、やっぱりクスリを抜くために自宅ベッドで見た天井を這う赤ちゃんでしょうか。
とにかく映像のインパクトは果てしなく大でした。

クスリに溺れ、仲間とおもしろおかしく生きるレントンが突然仲間を裏切って大金持ち逃げして終わるわけですが、レントンがあの金もって「シャロウ・グレイブ」のアレックスになったのではないでしょうか。
だから刺されてもニヤッとしていたのだな、
ならば新住人が残した金をいただくことに積極的だったのもうなづけるような気がする。
相手はポン引きとケンカ中毒、組織力はないから探し出されなかったと、納得さえしてしまいます。
ケンカ中毒のロバート・カーライル、怖かったですね。
あんな細い身体で一番暴れるって。
飲んでたグラスを後ろに放り投げて騒ぎが起きると、さあっ!って感じで「彼女にグラスを投げつけて怪我させたのは誰だ~?」とやる気満々、キケンだ。


え~と、2本とも日本に初紹介された頃に見たかったなと思いました。
もちろんきっかけを逃したのは自分なのですが。
でも「シャロウ・グレイブ」を見ることができてよかったです。
「トレインスポッティング」がイヤというわけではないですが。

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キラー・インサイド・ミー



ジム・トンプスン「おれの中の殺し屋」(小説原題「The Killer Inside Me」)の映画。
トンプスンの小説はふつうの人の、こんなにも?という壊れっぷりから目が離せないので好きな作家の一人。
映画見る前に再読しようと思ったけれど、まあ読んでることだし…(笑)。

みんなに慕われる保安官助手ルー・フォードが、娼婦を追い出す仕事を押し付けられたことから潜んでいた殺人衝動に囚われて、あれこれ画策するがどうにもならなくもつれて…というもの。
語られずチラ見えする過去、無意識に焚き付けられた復讐心、なんてことない日常、それらが積み重なって壊れたルーが出来上がるのですが、
殺人に手を染める以前も以降も、決断を迎えても、ルーの表情が変わらないのがいい。
というか、ルーは表情ないよね。
唯一あるのは、決行する時に見せるにやっとしたところか。
そんな彼をとことん愛する女たちは、彼によって狂わされたとでもいうのでしょうか。
彼女たちの愛は純真だから悲劇だよね。
確かに暴力シーンは酷い。
でもそこがルーの病的なところをこれでもかと見せつけているのだと思うと否定できない。
そういうわけで、トンプスン好きとしてはそのとおり、という感じでした。
すっごい久しぶりに「ホミサイド」のボランダーも見られたし!

それにしても、ジェシカ・アルバちゃん、すごい。
あんなに痛めつけられる汚れ役なのに、かわいすぎる!
娼婦役なんて似合わないと思ったけれど、かわいさ、無垢さがポイントになるのだから適役ですよ。


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ブルーバレンタイン



ラブストーリーらしいので敬遠していたのですが、ある情報からそのシーン見たさで見ることに。
結果、純粋な意味で面白いとはいえないけれど好きな映画だと思う。
実際、なんでこんなところで?と自分でもわからん箇所でうるっときた。
最高に幸せな時に向かう恋人同士と、夫婦となったその二人が最低最悪の時に向かって行く様が交互に登場するのですが、クライマックスはその入れ替わりが短く、二人でいるのにことごとくこんなにも違う現実にどんよりする。
幸せな姿を見ているのに、未来の二人はこんなであるのですからね。
そんなに珍しい出来事なわけじゃない分、がっくり感が重い。
シンディとフランキーが大切で、それ以上を望まないディーンはある意味よき家庭人。
だけどシンディが好きだったのはもっと違うことも見せてくれたディーンなんだよね。
キライじゃないけれどやっていけない、そんな気持ちは世の中にあふれてると思う。
ラブストーリーだからとはちょっと違った意味で切なくなる、そんな映画だった。

で、見てみようと思ったきっかけですが。
ディーンが目覚める瞬間を撮るために、本当に眠らせて待機したというのが気になったから。
どれ、本当にホントっぽいか見てみよう、という野次馬根性です。
あそこですよね、フランキーが「お外に行きたい」と来るところ。
あー、寝てるわ(笑)。

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裸のジャングル

Naked Prey [VHS] [Import]
「Naked Prey [VHS] [Import]」
 [VHS]
 メーカー:Paramount
 発売日:1998-01-01
 by ええもん屋.com

「不意打ち」に続いてWOWOWのトラウマ映画館で放映されたモノ。

アフリカで白人の象牙乱獲をガイドする男(彼も白人)。
彼は「原住民へ敬意を払え」と諭そうとするが、白人たちは聞く耳を持たない。
我々を踏み躙ったと怒った原住民が白人たちを取り押さえ、処刑する。
ガイドの男も取り押さえらるが、裸にされ(すっごい筋肉!)「走れ」と野に放たれる。
原住民による人間狩りゲームの始まりだったのだ…という映画。
ゲームだったのに、ガイドの男が生きるために追っ手を殺したところから本当の人間狩りへと変身。
原住民が走るのに疲れて倒れるのに、ガイドはどんどん知恵を駆使して場に適応していく姿が対照的。
水を飲もうとしていたら、追っ手が枝を踏む音を聞いてビクっとする姿は適応早いな~ってちょっと笑ったけど。

人間狩りという残酷な流れの中、途中ガイドは村を襲撃されるのを目撃し、なんとその中に飛び込んで子どもを助けたりする。
今、あんたそれどころじゃないでしょ!というこっちの心配も知らないで(笑)。
滝壺に飛び込んで逃げきったのを、さっきの子どもが助けてくれて、食べ物をふるまってもらったり、歌をうたったり、というのも最小限の言葉で守る、感謝、といったことが十分に伝わってくるのだ。
ガイドが逃げる合間には野生の掟、狩るもの狩られるものの映像が挿入されるが、どちらもセリフがないのになんと雄弁なことか。

この映画、人間狩りとそこに至る部分は確かにトラウマ映画だろうが、私には感じる映画として見てよかったと思えた。
ただ、ラストの追っ手が迫ってきてもうだめた!となる時。
白人居住地(?)が見えそこから原住民を追い払おうと銃を手にした人たちがやって来るのですが。
ガイドは「これで助かった」と追っ手の方を振り返り、追っ手のリーダーはガイドと目を合わせるとお互いの健闘を讃えるかのように、頷いてみせて去って行くのですよ。
これ、どう受け止めたらいいのですか?
やっぱりこれはガイドのことは「よき人」と認めていて、
逃げ切ったらそれでいいよ、というゲームだったということですか?
ラストこそがトラウマかもしれない(笑)。

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