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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「AXNミステリー(ミステリチャンネル)」の記事一覧

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ロシアのホームズ(終)

先月、AXNミステリーで2週にわたって放送されたロシア版のホームズ、「シャーロック・ホームズとワトソン」をようやく見終えました。
1&2話を見た時に書いたきりでしたが、ちゃんと見てました。

モリアーティとの闘いで滝壺に落ちた後の、ホームズとワトソンの再会がどう描かれているのか、たいへんに興味がありました。
ワトソンの失神はお約束ですが、その後の笑顔と、ホームズの浮かべた涙がたいへんに新鮮でありました。
どちらかというと、情緒面に欠けるのがホームズの魅力でもあるので、意外でもあり、うれしくもあり、そんな感じです。
「情緒面に欠ける」というのは人としてダメという意味ではなく、思いやりの表し方が一般的でないとでも言いましょうか。
ワトソンを邪険にしてるとかそういう意味ではないですよ。
ちょっとかわいそうに思うこともないこともないですが、二人の距離感を考えれば絶妙!ということで。

そんな新鮮なホームズが、10&11話では引退してサセックスで養蜂家として生活しているとは。
ご近所に蜂蜜売ったり、そんな姿もまたさらに新鮮。
そして何よりも、偽金に文句を言わなかったり、足りない部品の世話を焼いたりして「ご近所付き合い」を難なくこなしていることに度肝を抜かれました。
ホームズ、やればできるじゃん!というか、ワトソンやハドソンさんとの関係からさらに進んだホームズにわくわくしたりしました。
が、しかし。
これ、潜入捜査だったのですね(笑)。
引退後アメリカへ旅行したとか、田舎に引っ越して養蜂家とか、それらがみんな潜入捜査官としての偽りの姿だったとは!
色つき眼鏡(あえてサングラスとは書かない)も、アメリカ式のヒゲも「もし知られていたら…」という変装だったのか、付けヒゲだし。
見たままに、「探偵する時はヒゲ剃るんだ(笑)」くらいにしか思ってなかったよ…。
でもやはり、お国のために長年にわたって潜入捜査というのは、新鮮ホームズなのだろうな、と納得して堪能いたしました。

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シャーロック・ホームズとワトソン #1&2

AXNミステリーで先週末と今週末の2週にわたって全部11話が放送されるロシア版のシャーロックホームズ。
ロシアの言葉でロシアの人だけど、ベーカー街に住んでるイギリス人として話は進みます。
吹き替えを見ていると思えばいいわけですね。

「シャーロック・ホームズ 映像読本」という本を見てから気になっていたのですよ、ロシア版。
鉄のカーテンの時代に作られたうえに、映像化されたホームズとしては最高ランクとまで書かれてますから。
全11話となっていますが、オリジナルではこの1&2話でひとつのエピソードとなっているのですね。
じゃあ、ふたつ続けて見て正解でしたわ。

映像版ホームズは、ジェレミー・ブレットさんが初めてだったので私の中では彼が基準になりますが、ロシアのホームズもなかなかです。
へんてこりんな人加減がいいですね。
ジェレミー・ブレットさんのよりもとっつきやすさがあるように思います。
そして、問題はワトソン。
君、ちょっと暢気すぎやしないか?
ホームズの素性もわからず同居したのはいい(いいのか?・笑)。
が、怪しみだしたら貴重品をしまったり、手の届くところに銃を置いたり、警戒心丸出し。
これはホームズにからかわれちゃうよ、っていうか、からかい甲斐のあるやつだ!と確信を与えちゃってはいないか?
あれだけ警戒していたのに「実は探偵なんだよ」と聞かされたとたんの笑顔ときたら!
犯罪者っぽい小汚い老人の真相にも、「こりゃいっぱいくわされた!」って実に愉快そう。
それなのに、#2で懐中時計の真相を言い当てられたら「どこで聞いたか知らないが身内のことは放っておいて…」とか機嫌を損ね、それもホームズ流の推理と聞けば一見しょんぼり態度は同じですけど、推理だとわかってからは確実に疑ったことを反省したソレですよね。
「いや~、やたらと人を信じてはいけないな~」とか口にしてるけど、君、無理だよね。
でもこれからはホームズがついていてくれるので、安心、安心。
怪我をしても馬車で迎えに来てくれるしね。
ロシアのホームズは、ワトソンを気にかけているというか尊重している雰囲気が最初っから感じられます。
その一方で、退屈過ぎて部屋の壁に銃弾撃ち込みますけどね。

ワトソンは、今は推理力もハドソンさんに負けてるけど(元海軍なんたららしき人の推理、お見事!)、これからホームズの活躍を記事にすることで鍛えられていくのだなと思うと頼もしくさ
えありますね。
「~映像読本」によれば、ワトソンがピエロ的役まわりをすることはない、自分なりの考えを持った賢い男、優秀な軍医、勇敢、とあるのでこの最初のエピソードはワトソンの性格を知るうえで大切なものだったということなのかも。

ところで最初に読んだきりで忘れてたけど、映像読本のロシアのホームズの最後に
ロシアの新作「ホームズ」ドラマ、同国で公開間近!!とあります。
2012年11月から放送予定だったらしいですけど、どうだったのでしょうか。
ワトソンよりホームズが15歳も年下とか、変わった設定も気になります。








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リッパー・ストリート S1(終)

「ブラウン神父」が終わった後に始まったので見てみました。
切り裂きジャック事件を扱っているのだと早合点し、あまり期待していませんでしたが、たいへんに好みでした。
昔でありながら扱われる事件は、微妙に雰囲気を変えながらも今のそれを思い起こさせるもので、時代が時代なだけに、狂気の孕み具合がキツイようにも感じます。
また、切り裂きジャック事件が未解決であることが、市民や担当警察官をどれほど不安定にしているかがひしひし来ます。
時代が近いということで「マードック・ミステリー」と比べてしまいますが、アチラは小奇麗でコチラは雑然とした感じが。
でも、検死や科学捜査は進んでますね。
ジャクソン大尉がアメリカから持ち込んだから、あそこの警察署が特別なのかもしれませんけれど。

事件もそうですが、主要の三人の描かれ方がまたよかったです。
何かを抱えていそうなリード警部補とジャクソン大尉。
二人ともシーズンを通して少しずつ露わになっていくのが見事でした。
はじまりは特に問題を抱えているとは思わなかったドレイクもまたそう。
戦争で負ったもの、ローズへの想い、そりゃ寄り添ってくれるだけの人が必要だよ。
こんな誠実そうな人なのに、なんでだめなのさ、ローズ…。
と、おわかりのように私はドレイクがイチオシです(笑)。

というわけで、最終話、三人それぞれがとりあえずの区切りをつけたような顔して現場へ出動!とうさわやなかエンディング。
オープニング最後の三人の後ろ姿とようやく噛み合い、シーズン通してチームができあがったような、そんな感じで続きが楽しみです。

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リッパー・ストリート #1&2

切り裂きジャックをテーマにしたドラマだと思っていたら、その恐怖冷めやらない時代の警察のお話でした。
しかもリード警部補は切り裂きジャック事件を担当していたわけで、犯人は見つかっていないものの収束を願うという複雑な感情でもあるようですね。
#1で、切り裂きジャックがまた動き出した?模倣犯?という場合でも、冷静に事件を見つめている姿がかっこいいです。
が、しかし、裏では闇ファイトクラブを仕切っている悪徳な面も…警察官としてはしっかりしているから目をつむってやるか!と決心したところで、闇ファイトクラブの件は潜入捜査であったことがわかりました(笑)。
つまり、リード警部補は正しい警察官でリーダーシップも申し分ない人でした。
でも、私生活では子どもに何かがあったようで、奥さんとの間には微妙なズレが…ということらしいです。
リード警部補の部下ドレイク部長刑事は元軍人で、だからファイトクラブで闘わされていたのでしょうか。
腕っぷしも頼もしく、警部補に忠実で、見た目はトレーニングをし続けたシュトッキーのよう。
心に傷を抱える警部補(身体にも傷あったよね?)を支えるにはぴったりのようですね。
一番謎なのはジャクソン大尉。
元軍医で探偵で、娼館に入り浸っているようですが、リード警部補からの検視医としての信頼は厚いようです。
でも、微妙に警部補を裏切っていたり(子どもの居場所を話したよね?)、助けに来たようでいて自分がチクったことを知られないための射殺らしかったり、いったい何を抱えているのやら…で楽しみです。

19世紀末ということで、マードックと時代が近いのですね。
ポルノ写真の話とか見たばっかりだったので同時代ならではの重なり具合も気になるところ。
絞首刑の説明は、マードックの時よりもリード警部補の方が簡潔にまとめられていてわかりやすかったです(笑)。


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ブラウン神父(終)

全10話、見終えました。
名前を知っているだけで本は読んだことなかったので、まったくの初ブラウン神父。
原作との違いを指摘されている方もいらっしゃいましたが、初心者には楽しかったです。
原作も読んでみたいところですが、どうなることやら…(笑)。
バーナビー警部やミス・マープル同様、周辺で事件が起き過ぎなのは、もうつっこみどころではありませんね。
でも、バレンティン警部補が「また、お前がいるかっ!」って視線を神父に送るのがとても真っ当なのに新鮮でした。

このブラウン神父、ガイド本で得た情報によると「丸顔に団子鼻の小男」なのですが、演じるMark Williams は185センチもある大男ですよね。
大きさよりも風貌、ということでしょうか。
帽子をかぶった雰囲気が入江敦彦さんを思わせて、勝手に親近感を抱いてました(イギリスや京都の本で有名。最近ではこんな本を買いました↓)。


スージーもかわいいし、レディ・フェリシアも気のいい御婦人、シドも手癖は悪いものの憎めない、強面警部補もわからず屋ではない、レギュラー陣ほとんどに好感を持っているのですが、マッカーシー夫人だけはキライ(笑)。
9話の行方不明だった夫の登場理由には心を痛めましたけれど、糾弾の先頭に立っていたくせに解決後には「私は信じてませんでしたけどね」とか、しれっと言うのが許せない。
そういう人が身近にいるからなのかもしれないけれど。
みんなのことが大好きな「CHUCK」が珍しくて、マッカーシー夫人のような憎まれキャラがいるのは逆にバランスよいのかも。
ほら、「ER」だってニーラがいるのに最後まで見たし。

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