海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。
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「ブラウン神父」が終わった後に始まったので見てみました。
切り裂きジャック事件を扱っているのだと早合点し、あまり期待していませんでしたが、たいへんに好みでした。
昔でありながら扱われる事件は、微妙に雰囲気を変えながらも今のそれを思い起こさせるもので、時代が時代なだけに、狂気の孕み具合がキツイようにも感じます。
また、切り裂きジャック事件が未解決であることが、市民や担当警察官をどれほど不安定にしているかがひしひし来ます。
時代が近いということで「マードック・ミステリー」と比べてしまいますが、アチラは小奇麗でコチラは雑然とした感じが。
でも、検死や科学捜査は進んでますね。
ジャクソン大尉がアメリカから持ち込んだから、あそこの警察署が特別なのかもしれませんけれど。
事件もそうですが、主要の三人の描かれ方がまたよかったです。
何かを抱えていそうなリード警部補とジャクソン大尉。
二人ともシーズンを通して少しずつ露わになっていくのが見事でした。
はじまりは特に問題を抱えているとは思わなかったドレイクもまたそう。
戦争で負ったもの、ローズへの想い、そりゃ寄り添ってくれるだけの人が必要だよ。
こんな誠実そうな人なのに、なんでだめなのさ、ローズ…。
と、おわかりのように私はドレイクがイチオシです(笑)。
というわけで、最終話、三人それぞれがとりあえずの区切りをつけたような顔して現場へ出動!とうさわやなかエンディング。
オープニング最後の三人の後ろ姿とようやく噛み合い、シーズン通してチームができあがったような、そんな感じで続きが楽しみです。
全10話、見終えました。
名前を知っているだけで本は読んだことなかったので、まったくの初ブラウン神父。
原作との違いを指摘されている方もいらっしゃいましたが、初心者には楽しかったです。
原作も読んでみたいところですが、どうなることやら…(笑)。
バーナビー警部やミス・マープル同様、周辺で事件が起き過ぎなのは、もうつっこみどころではありませんね。
でも、バレンティン警部補が「また、お前がいるかっ!」って視線を神父に送るのがとても真っ当なのに新鮮でした。
このブラウン神父、ガイド本で得た情報によると「丸顔に団子鼻の小男」なのですが、演じるMark Williams は185センチもある大男ですよね。
大きさよりも風貌、ということでしょうか。
帽子をかぶった雰囲気が入江敦彦さんを思わせて、勝手に親近感を抱いてました(イギリスや京都の本で有名。最近ではこんな本を買いました↓)。
スージーもかわいいし、レディ・フェリシアも気のいい御婦人、シドも手癖は悪いものの憎めない、強面警部補もわからず屋ではない、レギュラー陣ほとんどに好感を持っているのですが、マッカーシー夫人だけはキライ(笑)。
9話の行方不明だった夫の登場理由には心を痛めましたけれど、糾弾の先頭に立っていたくせに解決後には「私は信じてませんでしたけどね」とか、しれっと言うのが許せない。
そういう人が身近にいるからなのかもしれないけれど。
みんなのことが大好きな「CHUCK」が珍しくて、マッカーシー夫人のような憎まれキャラがいるのは逆にバランスよいのかも。
ほら、「ER」だってニーラがいるのに最後まで見たし。